スカルラッティとは
父親・アレッサンドロ
父、アレッサンドロ・スカルラッティ(Alessandro Scarlatti, 1660年5月2日 - 1725年10月24日)は主にオペラ、カンタータなどの声楽作品で音楽史上重要な位置を占めている。
またオペラにおけるナポリ楽派の始祖であり、特に後年はレチタティーヴォや管弦楽法においても、独自の色彩感溢れる様式を生み出している。
そのオペラでのアリアや、独唱カンタータなどは現代でも古典イタリア歌曲として多く歌われる。
鍵盤音楽で圧倒的知名度を誇る息子に比べるとまだまだ知られていないものの、イタリア風序曲の確立のために、実は地味に交響曲の歴史の出発点にいる存在である。
息子・ドメニコ
その子息として、ドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti, 1685年10月26日 - 1757年7月23日)がいる。
こちらは鍵盤楽器曲において重要な位置を占めている作曲家であり、555曲のソナタが有名。本来は練習曲集として出版されたこのソナタ集はカークパトリック番号、ロンゴ番号の2種類で分類されており前者がもっぱら用いられている。ただし古楽につきものだが本人の曲か疑わしいもの、番号確定以降に見つかったものなどがあり、厳密にいえば555曲とは言えなかったりする。
ローマ時代はポーランド王妃マリア・カシミュラに仕え、1720年ごろからはマリア・バルバラ王女の指導のためにポルトガル、次いでマドリードに移った。
そのため現在彼のソナタとして知られるチェンバロ用練習曲主に彼女のために作られたものである
またあまり知られてはいないがカンタータなどの宗教曲も残している。
一般的にスカルラッティと言えばこのドメニコを指す事が多く、ニコニコ動画内でも父、アレッサンドロよりもドメニコの作品の方が数多い。このようにロココ様式の音楽では極めて重要な存在なのである。
余談だが、同じくアレッサンドロの息子で作曲家であるピエトロ・フィリッポ・スカルラッティもいる。
ただ、こちらは更に知名度の低い作曲家であり、動画を見かけることはあまり無いだろう。
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関連項目
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