スカーレットブーケとは、1988年生まれの元競走馬・繁殖牝馬である。競走馬時代は栗東・伊藤雄二厩舎に所属していた。
主な勝ち鞍
1990年:札幌3歳ステークス(GIII)
1991年:クイーンカップ(GIII)
1992年:京都牝馬特別(GIII)、中山牝馬ステークス(GIII)
概要
父は10回リーディングサイアーとなった名種牡馬・ノーザンテースト。母スカーレットインクは1戦0勝であったが、子孫の繁殖成績が優秀なユアホステスの牝系につながる血統。全姉に報知杯4歳牝馬特別を勝利したスカーレットリボンや孫にヴァーミリアン、サカラートなどの重賞馬がいるスカーレットローズがいる。
デビューは7月7日の札幌競馬場。新馬戦を5馬身差をつけて勝利すると、2戦目は札幌3歳ステークスに向かい勝利。デイリー杯3歳ステークスでは8着となるも、ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークスを2着で3歳のシーズンを終了する。
4歳となった1991年は初戦のクイーンカップを勝利しクラシック戦線に参戦したのだが、この世代の牝馬はレベルが高く、桜花賞はシスタートウショウの4着、優駿牝馬もイソノルーブルの5着、エリザベス女王杯はチャンスがあったもののリンデンリリーの3着と掲示板には入るものの勝ちきれないレースが続き、結局勝利したのは初戦のクイーンカップのみという結果だった。
5歳の初戦、洛陽ステークスで自身最低順位となる12着に沈むも、京都牝馬特別、中山牝馬ステークスと牝馬限定重賞を連勝。その後は牡馬との対決に向かうも5着が最高で、年末に牝馬限定のターコイズステークスで勝利した後に引退した。
通算成績は21戦6勝(重賞4勝)で、これだけでも十分すぎるほど優秀な成績であるのだが、さらに輝くのは繁殖入りしてからであった。
5番目の子であるダイワルージュが新潟3歳ステークスを勝利、そして7番目の子のダイワメジャーはGI5勝、10番目の子のダイワスカーレットはGI4勝とGI馬2頭の母となったのである。
繁殖生活を退いてからは日高で功労馬として悠々自適な生活を送っていた。現役当時の気が強い性格はそのままだったという。2018年7月12日の昼過ぎ、老衰のために死亡。30歳と大往生であった。
血統表
*ノーザンテースト 1971 栗毛 |
Northern Dancer 1961 鹿毛 |
Nearctic | Nearco |
Lady Angela | |||
Natalma | Native Dancer | ||
Almahmoud | |||
Lady Victoria 1962 黒鹿毛 |
Victoria Park | Chop Chop | |
Victoriana | |||
Lady Angela | Hyperion | ||
Sister Sarah | |||
*スカーレットインク 1971 栗毛 FNo.4-d |
Crimson Satan 1959 栗毛 |
Spy Song | Balladier |
Mata Hari | |||
Papila | Requiebro | ||
Papalona | |||
Consentida 1962 鹿毛 |
Beau Max | Bull Lea | |
Bee Mac | |||
La Menina | Royal Charger | ||
Your Hostess | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Lady Angela 4×3(18.75%)、Nearco 4×5(9.38%)
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関連項目
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