カプチーノとは、1991年にスズキが販売した2シーター・オープンカーの軽自動車である。
概要
同時期に販売されたAZ-1、ビートと並べた通称「平成ABCトリオ」の「C」に当たる。愛称はカプチ。
ビートと同じくオープンカーだが、3ピース構造のルーフ構造はよりフレキシブルで、
クローズド、Tバー、タルガトップ、フルオープンと4種類の形態が楽しめた。
同社スズキ・アルトワークス用のF6A型 3気筒4バルブDOHCインタークーラーターボエンジンを縦置きに搭載、
ロングノーズ・ショートデッキのスポーティなスタイルを持ち、軽自動車初の前後ダブルウィッシュボーン採用や
純正品としては当時最軽量と言われた高品質の14インチ・アルミホイール標準装備、
フロントエンジン・リアドライブによる前51:後49という理想的な重量バランス、
マイナーチェンジでオールアルミ化されたK6A型エンジンへの換装とホイールの更なる軽量化により
後期型は前期型と比べて10kg軽量化されるなど、スポーツカーとしての完成度は非常に高かった。
但しこの種の車として当然の代償ではあるが、
「世界一居住空間の狭い車」と評された事もあり荷物の積載量は最低クラス。
また、当初5速MTのみだったトランスミッションは、のちに3速ATが追加された。
累計販売数は26474台とビートより少ないが、販売期間は7年とABCの中では一番長寿だった。
2シーター軽スポーツというジャンルの血統が途絶えそうな今になって再評価されつつある、隠れた名車である。
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