スパリゾートハワイアンズとは、福島県いわき市にあるレジャー施設である。
概要
時は1960年代。輸入石炭との競争やエネルギー革命により、日本国内の炭鉱は次々と閉山していった。それは常磐炭鉱(現:常磐興産)でも例外では無かった。不動産・建築業や包装用品の製造等に事業を広げる一方、炭鉱の坑道から湧き出る温泉を利用した、テーマパークを開設する事になった。それが、常磐ハワイアンセンターである。
常磐ハワイアンセンター開設時の様子が、映画「フラガール」に描かれている。
ちなみに「ハワイ」をテーマとして選んだのは、当時の日本人が一番行きたい外国No.1がハワイだったためである。計画当初は社内でも反対の声が挙がっていたが、最終的に当時の副社長が押し切る形でオープンにこぎつけている。
1966年に「常磐ハワイアンセンター」としてオープンし、バブル景気を機に1990年に名称を「スパリゾートハワイアンズ」に改称し、改装が行われた。
その後、バブル崩壊や円高(本物のハワイに行くのが安い)の影響で、入場者数は減少するが、1997年に露天風呂を開業させたり(当時は美白ブームであり、日焼けを回避できる屋内プールとの相乗効果があった)、2006年に映画「フラガール」が公開されたりで入場者数は増加。現在も「日本のハワイ」として、関東・東北の人々に親しまれている。
2011年3月11日に発生した東日本大震災(と、2011年4月11日に福島県浜通りを震源とした、M7.1の余震)の影響で一時休館していたが、2012年2月8日、全面復旧している。
フラガール
ダンサーの正式名称はスパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム。通称はフラ・ガール。
ダンサーは社員として採用され、スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産が敷地内で運営する認可専門学校「常磐音楽舞踊学院」で2年間ダンスや茶道、華道、音楽などを学ぶ。1年目の7月にはスパリゾートハワイアンズ内のビーチシアターでデビューを迎えるのが慣例となっていたが、2011年デビューした常磐音楽舞踊学院47期生は東日本大震災の影響を受け、部分オープンしたあとの10月中旬にデビューと、デビュー時期が大幅に遅れた。
2012年5月現在、47期生を含む34人がフラ・ガールとしてステージに登り、午後1時半~のポリネシアンレビューと午後8時半からのグランドポリネシアンショーに出演している。また夕方には体験タイムも行われ、ステージ上でフラ・ガールたちが子どもたちにフラを指導するほか、フラを学んでいる人を対象としたフラ教室、いわき市内を中心とした様々なイベントにも登場している。東日本大震災後、全国きずなキャラバンを展開し、全国各地でフラを披露した。このことから2011年観光長官表彰を受賞したほか、2012年5月に沖縄県で開催された島サミットでは親善大使を務めるなど、東日本大震災復興のシンボルとして活動している。
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