スマートテレビ(Smart TV)とは、ネットを接続し、従来の放送だけではなくネット経由で様々な映像や
インターネットコンテンツも楽しむことができるテレビ、あるいはテレビ受信機のこと。
概要
従来のテレビは、放送局から発信される電波を一方向的に受信し映像を表示させるものである。一方、スマートテレビでは、テレビ放送の視聴のみではなく、コンテンツ事業者から提供されるオンデマンド/ストリーミング映像を選択して視聴したり、映像/SNS等のインターネットコンテンツを楽しむことができる。そのため、有線や無線(WIFI)でのネット接続が必須となる。 双方向性のケーブルテレビやTVチューナー付き携帯電話、スマートフォン、TVチューナー付きパソコン(テレパソ)も広い意味でスマートテレビに含まれる。
ネットとの関わりが大きいが、放送受信する機能が含まれるので機器の仕様としては、放送に関する規約に準拠する必要がある。日本では、携帯電話やデジタル放送の標準規格策定を行う電波産業会(ARIB)でスマートテレビに関する技術標準が検討されている。
パナソニック スマートビエラ CM問題
パナソニックが2013年4月に発売したスマートビエラは、TVを視聴しながら、声やリモコンでネット検索ができ、その人にあったコンテンツを勧める等の高機能なスマートテレビであるが、2013年7月頃、CM放送を各民放が拒否しているとニュースで取り上げられた。
その理由について、パナソニック及び各放送局から公開されていないが、ネットの一部では、ARIBに準拠していないためと言われている(例えば、ASSIOMA「スマートビエラはなぜ、CMを拒否されたのか?」)。地上デジタルテレビジョン放送運用規定 ARIB TR-B14の8.1.4 「混在表示の禁止と同時表示」の8.1.4.1「 混在表示禁止の原則」では、
受信機に混在表示機能を有することを禁止する。ここで「混在表示」とは、あるコンテンツ提供者が提供者の異なるコンテンツに対して、意図して、一方のコンテンツが他方のコンテンツの内容に自己のコンテンツ内容を関連付けて同時表示する場合、若しくは表示に影響を及ぼす等、異なる複数の提供者からのコンテンツをあたかも同一のごとく視聴者に誤解を招くように表示することを言い、その表示が可能となる機能を混在表示機能と言う。
とある(地上デジタルテレビジョン放送運用規定 技術資料 ARIB TECHNICAL REPORT ARIB TR-B14 5.1版 (第一分冊)(2/2)から引用)。
テレビ放送の画面を表示しているときは、youtube動画等のコンテンツを同時に表示することを禁止している。今見ている映像が放送なのか、ネットコンテンツであるかが分からなくなって視聴者が混乱することを防ぐためと言われている(参考 総務省 「携帯端末向けマルチメディア放送サービス等の在り方に関する懇談会」 第11回会合)。
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