スーパーオトメとは、1993年生まれの日本の元競走馬である。
※現役だった頃は旧年齢表記だったためそれに伴った内容で記載。
概要
父ヒダシショウウン、母エルメススキー、母の父マルゼンスキーという血統で生まれたスーパーオトメは大井競馬場に所属した。兄のチアズアトムが1994年の5歳時(旧6歳)に、JRAのGⅡ時代のフェブラリーステークスを勝っていたことから活躍を期待されていた。
のだが、3歳(旧4歳)の2月のデビューに向けていた1996年の1月25日に物音に驚き、大井競馬場から脱走し、首都高速道路の羽田線を2キロメートルほど走る出来事を起こした。
幸いにも事故もなく無事に捕まったこともあり2月9日に大井競馬場でデビューとなったのだが、首都高を走った馬がデビューする!と言うことで、普段は見かけない客層やワイドショーなどの報道関係者も駆けつけ注目された。
そのデビュー戦の結果は11頭中の1番人気に支持されたが5着であった。
負けはしたものの首都高を走っても事故にならなかった馬の馬券だから、交通安全のお守り代わりにするとハズレ馬券を捨てずに持ち帰る人たちがいた様である。
その後は的場文男や、JRAに移籍する前の大井競馬場に所属していた内田博幸が騎乗することもあったが、なかなか勝てず結局生涯成績は14戦1勝2着1回の成績で引退した。
引退後は2頭の馬を出産したが、デビューしたのは2004年生まれの2番目の仔のみ。
母の経歴から「ハシルコウソクドウ」と名付けられ、今は廃止された荒尾競馬場でデビューしたが25戦1勝の成績であった。
首都高ステークス
彼女の逸走経路はほぼ一本道で、追跡可能である。
実際に辿ってみると、「馬場がアスファルト」「周囲を車が走っている」ということを抜きにしても馬にとっては相当な負担であることがわかる。
「首都高ステークス」と揶揄されもしたが、類似の放馬事故では自動車との衝突事例もあり、決して笑い事ではない。
以下に通過したと思われる箇所を記述する。Googleストリートビューを用意して読まれたい。
主な障害(通過したと思われる順)
その後も大井競馬場での放馬事故は度々起こっており、直近の例では2020年6月20日のサルダーナの例が挙げられる。そのたびに本件が引き合いに出されて同競馬場の対策の声が上がっている。
血統表
ヒダシヨウウン 1979 鹿毛 |
*フアバージ 1961 鹿毛 |
Princely Gift | Nasrullah |
Blue Gem | |||
Spring Offensive | Legend of France | ||
Batika | |||
ヒダクイン 1971 黒鹿毛 |
*サミーデイヴイス | Whistler | |
Samaria | |||
ガーネツト | トサミドリ | ||
サンキスト | |||
エルメススキー 1980 黒鹿毛 FNo.20-a |
マルゼンスキー 1974 鹿毛 |
Nijinsky II | Northern Dancer |
Flaming Page | |||
*シル | Buckpasser | ||
Quill | |||
エルメスセダン 1973 鹿毛 |
*セダン | Prince Bio | |
Staffa | |||
*リスク | Wild Risk | ||
Amalfi | |||
競走馬の4代血統表 |
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関連項目
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