スーパーロボット大戦Operation Extendとは、バンダイナムコゲームスが、2013年7月18日から順次配信していたPSP用(PS Vita対応)ソフトである。現在は2015年12月24日に配信が終了したため、新規にプレイすることはできなくなっている。尚、それまでに購入していた場合は再ダウンロードは可能である。
PlayStation®Portable用ソフト「スーパーロボット大戦Operation Extend」配信終了のお知らせ
略称は「スーパーロボット大戦OE」「スパロボOE」。長すぎるので正式名称が使われることは少なく、このどちらかが用いられる。
概要
スーパーロボット大戦シリーズ初となる、ダウンロード販売専用タイトル。全8章で構成されており順次配信が行われ、第1章のリリースが2013年7月18日。最終章となる第8章が10月10日に配信され、現在では全章配信中。
第1章は9月30日までの期間限定で500円(終了)、第2章~第8章は各1000円、全8章パック及びダウンロードカード版は5980円(いずれも税込み価格)。第1章販売開始と同時に8章パックも販売されるが、第2章以後がダウンロードできるタイミング自体は変わらない。
また8月22日より、1章の序盤が遊べる『序章(無料版)』の配信が開始された。第1章の第2話-1までの計11ミッションがプレイでき、セーブデータは引き継ぎが可能となっている。
章とは別に、サブシナリオやアイテムのダウンロードコンテンツも配信。メモリースティック容量は、1.7GB(予定)以上の空きが必要。
公式サイトの購入方法説明ページはこちら。
2013年7月18日以降にPS Vitaを購入すると、第1章を無償でダウンロード出来るプロダクトコードが印刷された特別冊子を貰えるキャンペーンが実施されていた。コードの有効期限は、当日から2013年8月30日までだった。
キャンペーンの詳細はこちら。
全8章パック及びダウンロードカード版の購入特典は、ケロロ軍曹が操るリアルPGガンダム。なおこの特典は「ケロロ軍曹の登場と同時にリアルPGガンダムが使用可能になる」というもので、リアルPGガンダム自体はゲームを進めれば第2章の途中で入手可能。
GC/XOやNEO以来の、戦闘が3Dのスパロボとなる。本作ではさらに2Dのカットインやエフェクトを融合させることで、原作再現力とカメラワークの両立を実現している。第二弾PVのラストを飾ったリューパラディン・ロードゼファーのメテオザッパーは3DのみだったNEOから格段に進化しており、原作とNEOの両方を知る視聴者を驚かせた。
反面NEOからの問題点であったマップの狭さと増援による水増しなどの問題は改善され切ったとは言えず、武器効果の貫通およびバリア貫通の効力が高いためユニット間での性能差の大きさ、レベル差補正による過剰とも言える補正によるレベリングの難しさ、終盤オリジナル敵であるミューカスの威圧による反撃封じなどもありゲームバランスとしては問題が色々と残る結果となった。
オリジナルキャラクター
登場人物・機体は主役まわりのみ、簡潔なシナリオ…という点から、一部で「今回は登場しないのでは?」とも噂されていたバンプレストオリジナルキャラクター。キャラクターデザインを加藤誠、メカデザインを佐藤洋介が担当する。
人物
- 草薙征士郎 (CV:四宮豪)
- 文武両道で真面目な22歳の好青年。影の努力家で、自分に厳しく他人に寛容。
ただ堅物ではなく割と柔軟なところもあるが、意外と天然ボケな所もある。
ヒマリセンサーの命名者でもある。 - 八重垣ひまり (CV:阿澄佳奈)
- 文武共に平均的にこなす18歳の女の子。天然ボケでポジティブ思考なムードメーカー的存在。
ちなみに声を担当する阿澄佳奈は本作がスパロボ初参戦となる。
寒さに弱いが制服について突っ込みを入れてはいけない。
機体
参戦作品
参戦作品は初報段階のもの。並び順は公式サイトの参戦作品一覧より。
これまで作風や権利関係などから参戦が難しいと思われていたパトレイバーや無印ゾイドが参戦。だが一番話題をさらったのは、おそらく誰も予想だにしなかったケロロ軍曹の参戦であろう。ケロロ軍曹は生誕15周年記念が参戦の理由である。
UCガンダムが参戦するスパロボとしては今回初めて機動戦士ガンダム 逆襲のシャアが初報段階では未参戦となっていたが9月12日に配信された公式動画にて5章よりダウンロードコンテンツとして参戦することが発表された。
第1章の時点ではこの内21作品の登場が公式サイトで予告されており、以降の章で他の作品も順次登場していく。ただし初登場時に自軍に追加といわけではなく何度かスポット参戦を経てというケースがしばしばある。長らく不明だったand more枠だが、3章から登場し始めた。
- 3章 New Story of Aura Battler DUNBINE
- 4章 ゾイド新世紀スラッシュゼロ
- 5章 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 5章 コードギアス 反逆のルルーシュR2
- 7章 装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー
- ダウンロードコンテンツ サイバスター(作品名はバンプレストオリジナルとなっている)
このうち「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」「コードギアス 反逆のルルーシュR2」の3作品はダウンロードコンテンツとしてのみ参戦となっている。短くはあるが参戦時のシナリオがある為、一応ではあるが本編に関与する。ただしこれらの機体は強制出撃時には使用不可。
また追加コンテンツであるサイバスターは本編に全く関与しない。その代わりに戦闘前会話が多くなっている。
参戦作品が多いため、参戦しているユニットは主役機とその周辺のみというケースが多い(エルドランシリーズのサポートロボは武器扱いなど)。特に原作終了組はその傾向が強い。
ストーリー
世界観は同一の時代に複数の宙域があるという設定になっており、1年戦争をやっている地球圏や惑星Zi、フロンティア、はてはドキドキスペースなど様々な宙域が存在している。これらは征士郎が所属するコネクト・フォースが所有するワープゲートを利用して移動している。
ストーリーは簡潔なシナリオで、従来の説明的台詞がミッション開始前後のテキストで説明されているためミッション中会話もさほど多くないが、ミッションが多いためシナリオが薄いというわけでもない。ケロロ軍曹がガンプラについて熱く語ったり、ドモンがはっちゃけたりなど以外と見るところは多い。
原作再現は機動戦士ガンダム、装甲騎兵ボトムズ、ゾイド -ZOIDS-が中心となっており、この3作品は強制出撃も多い。新規参戦の機動警察パトレイバーの原作再現はあるものの、そこまで多くない。同様にケロロ軍曹だがこちらは展開上全くない。
その他作品は原作終了であるものが多いため、再現されているケースは殆ど無い。
BGM
NEOに引き続きさざなみが開発していると言うこともあり、再現性はかなり高い。ただダンクーガのように大幅アレンジしていたり、NEOの宿命のライバルのように原作の雰囲気を再現したようなオリジナルBGMも健在。
- 砂煙の彼方に (機動戦士ガンダムのシャア・アズナブル、黒い三連星、ランバ・ラル)
- 威風堂々 (ゾイド -ZOIDS-のレイヴン)
- 気高き魂 (重戦機エルガイムのギャブレット・ギャブレー)
- Heavy Blow (蒼き流星SPTレイズナーのゴステロとル・カイン)
GC/XOやNEOで使用されていたBGMも引き続き使われている。
ただし今作がダウンロード販売専用で容量削減のためか、エルドランシリーズの必殺技でとどめを刺した時のBGMから非ループバージョンが削除されてしまった。
システム
基本システムはスパロボNEOを発展させたものであり、包囲効果や突破攻撃、武器の「押し出し」や「曲射」などがNEOから採用されている。
本作では新たに『素材パーツ』が登場し、それを交換する『パーツトレード』システムを採用。強化パーツとの交換や、素材パーツと強化パーツをあわせてより高い効果を持つ強化パーツの入手が可能。どの敵ユニットがどの素材パーツを落とすかは、ロボット図鑑で確認できるようになっている。
最大5機をグループとして編成し、1ユニットとして出撃させる『グループ出撃』が可能。補給や修理はグループ内の全機に適用され、経験値も全ユニットに入るようになっている。ただし、精神コマンドはリーダーユニットにのみ効果を発揮する。
グループ出撃したユニットは自由に交替可能。また、母艦に格納している場合は個別の出撃も可能。
- 武器特殊効果が更に増加し効力も変更された。対○○に地形以外に対大型などサイズが追加。更にビーム関係の特殊効果も追加。さすがに対空の反撃不可は強すぎたのか削除。
また特殊能力等も変更されている。頑強・不動にダメージ減少や、底力や指揮官が様々なタイプに分かれた。 - 出撃システムはNEOと違いステージごとに決められた最大ユニット数まで選択という形に変更された。
- 一部精神コマンドのSP消費量や効力が変更。特に閃きと必中は100%ではなくなった。
- 敵側限定でレベルやステータスによる補正が追加された。味方ユニットより敵のレベルが高くなるにつれて補正が入り、特に10以上差があると補正が非常に大きくなるため攻撃を当てられない、当たってもダメージが殆ど通らない、回避が困難、1発で沈む可能性があるなど非常に厳しくなる。わかりやすく言うとレベル差にもよるがザクIIのザクマシンガンで精神コマンドを使ってもマジンガーZが沈む可能性がある。この補正は敵とのステータスの差の開きが少ないと緩和される。
- 前述の通りグループ出撃が追加された。グループ内ユニット全員が攻撃する連係攻撃もある。グループユニットでも出撃時に単機で出撃することが可能(ただし出撃中にグループに追加したり解散することは不可。組み直す場合は戦艦にグループユニット全員が着艦する必要がある)。
- ダウンロードコンテンツで容量削減のためか中断メッセージやデモプレイがなくなっている。
- ダウンロード販売ということでバージョンアップによる修正・変更がある。Ver1.02ではマジンガーZや紅蓮弐式が大幅に強化された。
更にVer1.03では多くの最強武器に貫通もしくはバリア貫通が追加されさながら貫通祭りとなった。またそれまで微妙だと言われていたウイングゼロが大幅強化。グリリバ大勝利。 - 機体改造及びパーツトレードには資金の他にExtend Coin(以下EC)というものが必要となる。これはミッションをクリアする、戦闘前会話を発生させる、追加ミッションを購入して適用するなどして入手するもの。これが不足していると例え資金が足りていても改造やトレードができない。機体を集中して改造すると不足する傾向がある。逆に全機体をまんべんなく改造している場合は資金が不足しがち。
Ver1.02のアップデートで99個を超過したパーツは売却時に1個に付き、種類に応じたECを入手できるようになった。 - 一度クリアしたミッションは何度でも挑めるようになった。2回目以降挑む際はレベル制限を入れる事によって獲得資金及びECが倍になる。獲得したExpはミッション終了後適用される。
この仕様のため全滅プレイの必要性はなくなったと言える。逆にバドレイパーグリフォン道場やイモムシ潰しマウントオッサ要塞での大量撃墜数稼ぎなど稼ぎプレイがやりやすくなった。 - ミッションとは別にシミュレータがある。これはコネクト・フォースが作成したという設定で、今まで闘ってきた敵と戦うことができるものである。シミュレータとはいえ資金やEC、果てはアイテムまで入手ができる。あくまでシミュレータであって本物ではないので、シャア対クワトロのように同キャラ対戦も可能。
ローディングについて
ダウンロード販売で随時配信と言うこともあるためか2章以降初参加のユニット、特にゴッドガンダムの石破天驚拳はローディング時間が非常に長くなるケースがある。ヒドい場合には10秒以上かかる場合も。
原因としてはPSPの場合、社外品メモリースティックを利用していると遅くなるケースがあるようだ。純正品に変更したら改善されたという事例がある。
その他には一度コンテンツを削除した後に再インストールを行うと改善される場合がある。あまりも遅い場合は一度試してみるといいだろう。新しい章のダウンロード後に起きる場合は、一度本体の電源を切って再起動してみるのもいいだろう。
またVer1.02になるまではカーソルのレスポンスが非常に悪かった。これもバージョンアップでかなり改善された。
ダウンロードコンテンツ
本作は本編以外にも有料のダウンロードコンテンツが配信されている。主に追加ミッションと部隊パーツがある。コンテンツは以下の通りになっている
- 追加ミッション
本編とは別に1ミッションあたり100~200円でダウンロードできる追加ミッション。前日譚的なもの(30バンチ事件)や稼ぎマップ的なもの(レアメタル採掘)がある。追加ミッションにはシミュレータの追加とEC及び資金が入手できたが、2章からは高性能アイテム(主に銀色以上のパーツ)、3章からは追加ユニットや追加武器が付随するようになった。 - 部隊パーツ
獲得Exp、資金、ECを倍増させるものと、機体改造の10段階の上限を20まで解放するものがある。
倍増アイテムは金額によって利用可能ミッション数が異なる。上限解放は1体の改造上限を解放。そのため全機体解放したい場合は機体数を購入しなければならない。ただし武器特殊能力や特殊能力に関しては10段階以降、効力は上昇しない。全項目20段階フル改造ボーナスとして連続ターゲット補正無効化及び被ダメージ20%減少がある。
8月22日には同日に発売された魔装機神IIIのサイバスター特別使用権が追加されている。
余談
- ガンダム(特にファースト)との絡みが期待されたケロロ軍曹だが意外なことに自重している。理由としては自分が深く関わることによってMS及びMAの系譜が変わってしまうことを恐れてである。とはいえガンプラについて熱く語ったり、カイに対してジャーナリストになるのはまだ先だといったりメタ的発言はしている。ただジオン水泳部は登場していないし、アナザーガンダムが登場している現状では…。
- 機動戦士ガンダムの再現がかなり多く、特に1章はGジェネやってんのか?と思うほど半分近く割かれている。とはいえ途中から原作の展開から内容が変化しているが、Gジェネでやれ的な展開が多い。
また新規参戦という理由からかゾイドもわりかし多い…というか2章から4章にかけてゾイドがかなり増加している。他にはボトムズも頻度が高い。 - 地球連邦のRX-78-2ガンダム以外に様々なガンダムが登場しているが、それらは殆どがコロニー勢力である。地球連邦やジオンに協力したくないコロニー勢力の科学者たちが製作したという設定になっている。
- 原作で死亡描写のある敵側登場人物がやたら生き残っており、敵撃墜時の台詞もやたら脱出を強調している。この世界の脱出装置は非常に優秀のようだ。これは地球防衛組など小学生やパトレイバーの警察官が参戦しており、戦争での人殺しという表現を避けるためという可能性がある。とはいえあっさり死亡した人物も居るがそういった人物は彼らが関わっていないミッションなどで発生している。
それとは別に死亡描写のあるパイロットは特に味方側は登場しないケースが多い。これは同じミッションを何度でも遊べるという仕様上、死亡による喪失は不都合が生じるためと思われる。 - NEOでもそうだが処理の問題のためかマップが狭く、増援が頻出するマップがある。このため後先考えずに敵を倒しているとPPターンに全員行動済み後に大量沸きが発生してEPで大群に攻められる…なんて状況が発生する。そのためミッションによっては初見殺し的なものもある。
- 強制出撃が多くレベル差補正によるステータス変動や命中率低下もあるため、できるだけ全ユニットのレベルを上げていかないと、強制出撃でレベルが上がっていないユニットを使用するハメにあう。特にミッションによっては1体だけ出撃というものもあるためクリアできない惨劇が発生する。その上強制出撃機体は撃墜されるとゲームオーバーとなっている場合が多い。ただし過去のミッションやシミュレータでレベル上げが自由にできるので完全に詰むことはない。
- 今作のエースボーナス取得条件は撃墜数300と非常に多くなっているが、3章あたりから登場するスタックユニットのお陰で最終的には従来とさほど変わらない程度になってくる。特に終盤になるとスタック数が6とかざらに出てくる上に無限増殖が多くなるため、マップ兵器で一掃すると撃墜数ものすごい勢いで増加していく。
- 今作では後継機や乗換機への機体改造度の共有がない(合体機体は共有する)。ゾイドのシールドライガーとブレードライガーのように進化した同一ユニットでさえも共有しない。これは同じミッションを何度でも遊べるためという仕様のためかと思われる。
- ストーリー中の会話はさほど多くないが、それを補うためか戦闘前会話がかなり多い。特に先の章で自軍に加わったユニットで前の章のミッションで攻撃されると会話が発生したりする。例として第1章第4話のゴステロは何故かやたらと多い。マサキはストーリーに全く関わらないため特に多い。
- 発売1ヶ月以上経過後に防御に関するバグが2chにて発覚。味方の防御値から敵の攻撃力を引いた差分が100超えると逆に被ダメージが増加するというもの。本作では回避が厳しい都合上このバグは特に防御系ユニットにとって厳しいものとなっていた。Ver1.04にて解決済み
- 参戦作品が多いため、キャラクター名や機体略称名などのかぶりが目立つ。特にライガーはライガー、ファイアーライガー、サンダーライガー(以上獣神ライガー)、シールドライガー、ブレードライガー(以上ゾイド -ZOIDS-)、ムラサメライガー、ハヤテライガー、ムゲンライガー(ゾイドジェネシス)と非常に多い。
スパロボOEで生まれた新常識
- トーマはロリコン
- 綺麗なザビ家(一部除く)
- ボンバーニィト・ワイズマン
- ガイロス帝国軍の白いゾイド Cv:櫻井孝宏
- 敵「パトランプまじコワイ」
- シャアの本体は仮面
- 最終兵器モア殿
- キリコハーレム
- ヒマリは後輩かわいい
- 銀河を超える団結力
- 必殺技は出し惜しむもの
- 第5のエルドランロボ、グレンラガン
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