ズ・グムン・バとは、特撮ドラマ『仮面ライダークウガ』に登場する怪人である。CV:坂口哲夫
概要
第1話「復活」と第2話「変身」に登場する、『仮面ライダークウガ』における記念すべき最初の怪人。グロンギの中で最初に確認された個体であるため、警察からは未確認生命体第1号と命名されている。
クモ種の怪人で、絹よりしなやかで鋼より堅い糸と、パイプ管を容易に切断する爪を武器とする。また基本的な身体能力も高く、壁をよじ上る事も可能。警官隊や一条刑事から銃撃を受けるも全く効かないほどの防御力を誇り、パンチ一発一発が人間を即死させる威力がある(グロンギ全体にも言える事だが)。人々を殺害し、通常兵器が効かないというグロンギの特徴と世界観を説明する役割を担っている。
ズ集団の1体だが、常時怪人態だったため人間での姿は未登場。またズ・ゴオマ・グと共闘してクウガと戦うなど、後にも先にも無い珍しい戦い方をした。心情の描写が一切無いため仔細は不明だが、グロンギにしては協調性があると言える。
作中では
第1話冒頭で断片的に描かれた古代での戦いにて、他のグロンギとともに先代クウガと戦闘。どうやらマイティフォームに倒されて封印されたようである。
時は流れて2000年。ン・ダグバ・ゼバにより長野県の九郎ヶ岳遺跡から甦り、どのグロンギよりも先に活動を開始。南長野市のMTVビルに巨大なクモの巣を張る。通報を受けて駆けつけた警官隊を見ると、早速殺戮を始める。警官から銃弾を受けるも全く受け付けず、一方的に殺害。最後に残った一人がパトカーで逃走を図るも、糸を射出して最後の警官を絞殺。そしてそのままパトカーに引っ張られながら警察署に辿り着く。
そこでもグムンは殺戮を始め、居合わせた職員を次々に殺していった。偶然現場にいた五代雄介は、クウガのベルトを掴み取る。その後、五代はグローイングフォームに変身し、グムンと格闘戦になる。闘い方も能力も劣るグローイングに対し、グムンは終始優勢に戦いを進める。クウガによって力ずくで押し出されてきた警察車両に潰されるも無傷で済ませ、逆にその車両を押し返した。クウガを自慢の糸で投げ飛ばし、クウガは屋上へと逃げる。グムンもまた壁を登り、追いかける。ここでも戦いを優勢に進め、クウガにトドメを刺そうとした瞬間、警察ヘリに搭乗した一条薫が参戦。グムンに銃撃を仕掛ける。思わぬ攻撃にグムンの注意はヘリに向き、ヘリに乗り移るべく糸を射出。それを辿ってヘリに乗り込む。中にいた一条刑事を爪で殺害しようとするも回避され失敗。あとからやってきたクウガに羽交い絞めをされ、2体ともどもヘリの足に捕まって宙吊りの状態となる。その後もヘリの内外で殴り合いを続け、最終的にはクウガによって蹴り飛ばされヘリから落下。グムンは姿を消した。
第2話では、ズ・ゴオマ・グと格闘するクウガを横から蹴り飛ばし再登場。グロンギにしては珍しくゴオマとタッグを組んでクウガを追い詰めていった。トドメまで後少しのところで一条刑事の妨害が入り、トドメを刺せなかった。さらには夜明けを迎えてしまい、太陽光に弱いゴオマが戦線離脱。グムン一体でクウガとの戦闘を強いられる。口から吐いた糸でクウガを絡めとリ、爪で再度トドメを刺そうとしたが、すんでのところでクウガが拘束より脱出。その一瞬の隙を突かれ腹部にマイティキックを喰らう。最期はクウガへの呪詛を呟きながら爆死した。その後、バラバラに吹っ飛んだグムンの肢体や残された蜘蛛の糸を長野県警鑑識課が調査。人間に極めて近い体組織である事が判明し、グロンギが人間に等しい存在だと示した。
クウガは初代仮面ライダーへのリスペクト要素を幾つか含んでおり、一番最初に登場した怪人がクモなのも初代の再現である。
仮面ライダーディケイドでは
「クウガの世界」にて登場。ン・ガミオ・ゼダを復活させるべく、他のグロンギとともに聖なるゲゲルに挑んでいた模様。直接的な出番は無いが、第二話にてグムンとザインの写真が新聞に載っている。出番はこれだけである……。
月刊ヒーローズ版仮面ライダークウガでの活躍
月刊ヒーローズで連載中の漫画「仮面ライダークウガ」にも彼と思われるグロンギが登場。人間体ではコートを着用。帽子を深くかぶっているため表情は読み取れない。
登場直後に新幹線内に糸を張り巡らし、乗客に毒を打ち込み中身を解かすというクモらしい方法で乗客345人全員を殺害。その後は東京で連続殺人犯・原田明を殺害するが、原田を追っていた一条薫と遭遇し戦闘に。銃弾をものともせず一条に襲い掛かるが、先代クウガが乱入したことで撤退する。
後日、再び姿を現し、駆けつけた警官をパトカーごと巣に絡み取り殺害、またしても一条に襲い掛かるが、駆けつけた先代クウガにより撃破された。
関連項目
- 0
- 0pt