セラの天使とはマジック:ザ・ギャザリング(以下MTG)のカードである。
概要
Serra Angel / セラの天使 (3)(白)(白)
天使の召喚
飛行
警戒(このクリーチャーは攻撃してもタップしない。)
4/4
光の翼と信仰の剣と共に生まれたこの天使は、怒りと純粋さを体現する。
初出はアルファのアンコモン。MTG創世当初から存在する大人気カードでその人気は甲鱗様と互角かそれ以上。イラストはパッキン美女の天使が剣を携えているという美麗なもの。MTGを象徴するカードなのでよく箱などのイラストに描かれたりしている。
ストーリー背景
元々はプレインズウォーカーの「セラ」が純粋な白マナから作り出した人工生命体。故に「セラ『の』天使」なのである。
剣を携え邪悪を懲らしめる正義の戦天使。鳥の翼を背中に生やした美しい人間女性の姿をした者が大半だが、中には男性の姿の天使も存在している。
セラが創造したまるで絵に描いた楽園のような人工次元「セラの領土」に住まい、そこに住まう人々と秩序と平穏を守っていたが、ファイレクシアから敗走してきたウルザが流れ着いたことをきっかけに、ファイレクシアとの戦争状態になってしまう。
ファイレクシアとの戦いで白マナのみで構成されているセラの領土はファイレクシアの黒マナの影響で荒廃、セラは荒廃していく領土を見て嘆き、ついには見捨ててしまう。
セラに見捨てられた後は、セラの天使達が次元の維持を行っていたが、ファイレクシアの間者が引き起こした破壊工作などで次元の荒廃は更に深刻なものとなり、崩壊寸前の状態となってしまう。
最終的にはウルザが飛翔艦・ウェザーライトの動力源として崩壊寸前のセラの領土に目をつけ、難民を引き受ける代わりに動力源として次元を使わせてもらうように交渉したが、決裂。反対派の天使らと交戦状態となるが、ウルザはこれを鎮圧。その間にセラの領土の住民や天使達を難民として収容、彼らをドミナリアに移住させ、崩壊するセラの領土をウェザーライトへと取り込んだ。
移住したセラの天使の生き残り達の中にはその後、ファイレクシアと戦うなどして活躍を残した者も居た。
ファイレクシアの脅威が去り、ドミナリアが比較的平和になった後は、かつての戦いや思い出を振り返り懐かしんでいる者も居り、平和となった世界に馴染んでいるようである。
天使は過去の自分を夢のように思い出していた。自分の歌が牧草地を支えたこと。
自分の刃が闇を追い返したこと。自分の翼がずっと自分を運んでいたことを。
その強さ
当時のカードは、クリーチャーに優れた緑のカードや小型のクリーチャーを除いて大体「コスト-1=パワー、タフネスの値」ぐらいの強さだった。ここで大気の精霊っていう青で5マナ4/4のカードを例に出すが、青は飛行クリーチャーがお家芸なので、こいつは飛行の能力も持っている。流石のコスパだね。・・・さて、セラの天使に話を戻そう。5マナ、4/4、飛行、警戒。もうおわかりだろう、この異常なコスパ。火力で焼けない。地上戦力じゃブロックできない。アタックに参加した上ブロックにも参加できて、小型クリーチャーじゃ一方的に討ち取られちゃうから相手は攻撃もできない。なにこれつよい。
と、上記のようにカードパワーが高いのでハルマゲドン/Armageddonという敵味方のすべての土地(マナの源)を破壊するカードと組み合わせたセラマゲドンというデッキも存在する。場の有利が取れたらハルマゲドンで後続を絶って、単騎で勝つというわけだ。
一時の引退、そして復活、だが・・・
ちょっと強すぎるんじゃね?ということで第4版を最後に基本セットから外されるが、ファンの熱い渇望の声に応え第7版の顔として『彼女が帰ってくる。』のキャッチコピーと共に基本セットにカムバックする。(レアリティはレアに変更された。)セラの天使復活ッ!セラの天使復活ッ!!と古参プレイヤーが喜んだのも束の間。当時の環境で流行っていたデッキには火炎舌のカヴー/Flametongue Kavuというクリーチャーがよく採用されており、コイツの能力が「~が場に出たとき、クリーチャー1体に4点ダメージを与える」というもの。それに加えクリーチャーのインフレも進んでおり、目立った活躍は残せなかった。
その後基本セット2010から元のアンコモンに戻された。というのも同セットには環境をむちゃくちゃに荒らした悪斬の天使/Baneslayer Angelがレア枠に入ったため。
悪斬が退場した基本セット2012以降もリミテッドでのバランスを取るためにアンコモン枠に居座っており、レア・神話レアクラスに、セラの天使以上の強烈な個性を持つ天使が収録される、というのがパターンになっている。
とはいえ、そのシンプルな強さの輝きは失っておらず、アンコモン枠としてはトップカードとの評価を得ている。構築から採用しても問題ないレベルであり、アンコモンという「引き易さ」の点から、リミテッド戦では特に重宝される傾向が強い。
余談だが漫画『デュエルファイター刃』のヒロイン世良円の名前の由来はセラの天使からであり、セラの名を冠するだけあって円の天使ぶりも中々のものである。更に『ロードオブヴァーミリオンII』にも出演している。
遊戯王にも出演して・・・いないが、名前が酷似したシンクロモンスターが登場している。
デュエル・マスターズでも登場したが、その際に飛行が『攻撃もされない』と微強化されている。ターン終了時にアンタップする(警戒の再現)のであまり意味のない記述に見えるが、デュエル・マスターズにはマッハファイターというアンタップ時でもアタックされる能力が存在するためこうなったものと思われる。
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関連項目
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