『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』とは、任天堂とカプコン(フラグシップ)との共同で開発、2001年2月27日に発売された、ゲームボーイカラー専用のアクションアドベンチャーゲームである。略称は「ふしぎの木の実」と呼ばれることが多い。
なお、この作品は
『大地の章』 |
『時空の章』 |
と、2作品別々に発売されている。この2つは基幹システムとアイテムの一部を流用しているだけで、要となるシステム、シナリオ、ダンジョン全てが全くの別物となっている。
ポケモンのバージョン違いと異なり、相互に引継ぎ要素があるだけでまるっきり異なる2つのゲームである。
公式サイトにて『お互いをつなぐ(リンクする)ことによって、さらに深く冒険の世界を楽しめる』。
「リンクシステム」という互いに「あいことば」を入力したりケーブルを繋いで通信するシステムにより、ゲーム内容の一部を引き継いで更に楽しむことが出来る。
2つの章はどちらから始めても良いが、後で始めた作品の方ではリンクしたことによるイベントが挿入され、それをクリアすると真のエンディングが見られる。
開発中は力の章・勇気の章・知恵の章の3作品の予定だったが、大人の事情により2作品になってしまった。フロルェ…
バーチャルコンソール
2013年2月27日から、両作品とも3DSのVCにて配信されていた(各600円→628円)。
2013年2月27日10:00から3月20日23:59まで、特別キャンペーンとして通常よりも100円安い各500円で配信されていた。
2023年3月28日に3DSのニンテンドーeショップが終了したことに伴い、現在は配信終了している。
なお、GBAで起動すると出現する要素はVCにおいては実質的に不可能であるので、攻略サイトを参考に進める場合は注意が必要である。ただし、あいことばシステムがあるのでオリジナルであるGBC版でGBA要素を利用して入手した一部アイテムをあいことばを通してVC版で出現・引き継ぎが可能。少々変則的であるが、大地の章・時空の章のどちらかをオリジナル版、片方をVC版で行うのもひとつの手である。
また、バグも基本的にそのままなので注意が必要。致命的なものに関しては後述しておくので、多少ネタバレにこそなるがチェックしておいて損はないだろう。
ゲームボーイ Nintendo Switch Online
2023年7月27日に、ゲームボーイ Nintendo Switch Onlineにて両作品とも配信開始。
両ゲームの概要
物語はオープニングでハイラル地方の大地を馬で駆けるリンクの姿を映すところから始まる。
深い森にある神殿にたどり着いたリンクは、その中でトライフォースを見つけ試練を受けるのであった。
このゲームは「木の実」と「指輪」が大きく関わっており、両方とも重要な役割を果たしている。
また、無印『ゼルダの伝説』を髣髴とさせる要素が多い。これは本作が「初代のゲームボーイカラーでのリメイク」をコンセプトとして制作されているからであり、大地の章においてはボスキャラのほとんどが初代からの流用だったりする。
なお、本作品はGBAの発売間近に発売されたので、GBA用の色合いや専用の要素も存在する。
GBAで起動させた場合、画面がGBCで起動させたときよりも綺麗に表示されたり、とあるマップが開放されたりする。
『大地の章』の概要
気づいた時にはホロドラムという大地の森の中にいた。
そこで大地の巫女ディンと出会ったものの、すぐにディンは悪の権力者ゴルゴンにさらわれてしまった。
その上にゴルゴンは四季を乱し、大地の恵みも奪い去ってしまった。
リンクは大地の巫女を救い出し乱れた季節を取り返そうとするのであった。
ディンを救い乱れた季節を取り戻すことが目的なのだが、基本は四季のロッドを使って季節を変えることで起こる変化を利用し、謎を解くゲームである。例えば、春ならば花を利用して行けないところに行ったり、冬ならば通れない所の木を枯らせたり池を凍らせたりして通れるようにする、などのように季節を使い分けて進んでいくのである。
時空の章と比べるとアクションが重視されており、大がかりな仕掛けや巨大なボス戦などが特徴である。
『時空の章』の概要
気づいた時にはラブレンヌという場所にいた。そこで出会ったインパとともにネールという女性に出会ったリンク。しかしインパがネールを見つけるとインパから闇の司祭ベランが姿を現してネールの体に取り憑き、彼女の力を使って時空を乱し始めた。
正気を取り戻したインパから連れ去られたネールを取り戻し、乱れた時空を取り戻して欲しいと頼まれるのであった。
ネールを救い時空の流れを取り戻すことが目的だが、基本は時の竪琴で過去と現在を行き来して謎を解いていくゲームである。現在では行けないところがあれば過去の世界で様々な行動を起こし、現在の世界に変化を起こす…という風に利用してゲームを進めていく。
大地の章と比べるとパズル性が重視されており、一見では分からない謎解きや一筋縄ではいかないボス戦などが特徴である。特に最難関といわれているLv.7のジャブジャブ様のおなかがトラウマになった人も多いとか。ご丁寧にも時のオカリナの水の神殿と同じく水位調整システム完備である。また、大地の章よりストーリーの比重がやや大きい。へタレ剣士ラルフの頑張りは必見。初代ポケモンのライバルっぽいとか言うな。
『真のエンディング』
リンクシステムを用いることにより見ることができる真のエンディング。
大地の章を遊んだ後、リンクさせて時空の章を遊ぶか、時空の章を遊んだ後、リンクさせて大地の章を遊ぶ。
そうすると2つ目の章にて真の敵が登場、本当の最後の戦いが始まる。
片方のみでも一応の完結を見せるが、全ての物語を見る為には2つの章をプレイする必要がある。
バグについて
(ネタバレも含むので反転)
このゲームの目玉でもあるリンクシステムだが、これに関するバグとして「ゆびわの小ばこが最大レベルにならない」というものがある。
まず、説明をしやすいように先に始めたデータを1周目、リンクして続きから始めたデータを2周目とする(例:1周目を大地の章でプレイし、2周目の時空の章で真EDを見た)。
ゆびわの小ばこは1周目のみのプレイではL-2までしか強化できないが、リンクすることで2周目で得られるあいことばを用いて更に強化することが出来る。
強化の流れは以下の通り
- 2周目にて対応するあいことばを入手する。
- 1周目にてフロルにあいことばを伝えることで小ばこが強化、同時に2周目で使えるあいことばを教えてもらえる。
- 2周目にてフロルにあいことばを伝えることでこちらも小ばこが強化。
ここで問題になるのが「2周目での小ばこの強化」である。
どうやら、2周目においてあいことばでは小ばこのL-2→L-3の強化ができないようなのである(実際に筆者は1周目の時空の章では問題なく強化できた一方、2周目の大地の章では強化することが出来なかった)。
回避するには、2周目のデータではゲーム内イベントでは小ばこを強化せず、先にあいことばによる強化を施してからイベントでの強化を行えばよい。
これは、イベントもあいことばもあくまで「小ばこを1段階強化する」ものであり、先に行ったものでL-2へ、後に行ったものでL-3へ強化されるためである。
このバグによってプレイ不可になるといったことは報告されていないようなので、そこは安心してよいだろう。
ただし、コンプ要素に影響するものなので(どちらにせよVCではアドバンス要素のコンプも難しいが)、こだわる人は留意しておく必要がある。
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プレイ動画
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