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ソロハム(Soloham)とは、ヨーヨーのトリックおよびプレイスタイルである。
概要
マルチヨー・オフストリングプレイ。複数個のヨーヨーを用いたオフストリング。
片手の人差し指と中指にストリングを接続し、ツーインワンハンドでオフストリングを行う。
基本的には1本のストリングの上を2個のヨーヨーが回り、もう1本のストリングは肩にかけるなどして邪魔にならないようにしておく。
大会においても度々披露されているが、後述の通り、非常にハイリスクハイリターンなスタイル。
そのため、現在は後半のみソロハムにするスタイルが主である。
歴史
元はディアボロのトリック「ウインドミル」。ディアボロ2個を回す技である。
ヨーヨーでも、これを真似た「ハムスター」というトリックがあったが、2個目のヨーヨーは誰かに投げ込んでもらう必要があった。
長谷川貴彦は、これを1人で行えるように改良。「独りで行うハムスター」から「ソロハム」と命名した。
長谷川が開発したのは、基本の「ソロハム」をはじめとするいくつかのトリックだが、その後坂田敦が3分フリースタイルを行えるだけのトリックを開発。いちプレイスタイルとして確立させた。
2011年頃には岩倉玲が足を用いたバインドを開発。その後競技で実用的に用い始めたことから、ソロハムのトリックが一気に発展した。
公式戦での扱い
4A部門には使用ヨーヨー数の制限がないため、得点が認められる。
単純に加点が倍になることはなく、1個でのプレイと同様に、難易度に応じた得点が加算される。現在の競技会においては比較的難易度の高い技が多く、得点を多く稼ぐことは可能ではあるが、2個分の減点リスクがある。
2個停止すれば追加減点1(停止)を2回取られ、2個交換ならば追加減点3(放棄)を2回取られる。
シングルと併用する場合、「シングル→ダブル」の順で演技するのが一般的である。
逆にすると、ヨーヨーを1個放棄したことになり、追加減点3を取られる。
また、現状では2個分の投げ出しとキャッチの動作において大きな時間のロスがあり、ソロハムのプレイ時間が長くなれば長くなるほど加点効率が悪くなってしまう。そのため、ソロハムを用いて大会で上位に入る選手はソロハムのコンボを1~3個程度に抑える傾向がある。
2019年の世界大会4A部門において、三浦元選手が決勝の3分間の演技を全てソロハムで行い、圧倒的な技術力で他を圧倒した。しかし、上述時間のロスや加点方式によって得点が振るわず、7位という結果に終わった。シングルでのプレイとの特性の違いなどから、ソロハムを独立した部門にするべきではないかという議論も起こっている。
主なプレイヤー
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