ソーシャルゲームとは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)上で提供されるゲームの総称である。
ソーシャルネットワーキングサービスゲームとも。
概要
SNSが提供しているアプリケーションプラットフォーム上で展開されているゲームのことで、代表作としては怪盗ロワイヤル、サンシャイン牧場、ブラウザ三国志等がある。
ソーシャルとは「社会的な」という意味の単語であり、どちらかと言えば「ソーシャルネットワーキングサービスゲーム」と呼称した方が良いらしいが、長すぎるので日本では「ソーシャルゲーム」の呼称で普及している。(間違いやすい言葉としてオフラインのソーシャルシミュレーションゲームという分野もある。)
SNSユーザー間の社会的な繋がりをゲームシステム内にうまく取り込んでいるオンラインゲームであり、ウェブブラウザ上で動くタイトルはブラウザゲームでもある。
携帯電話、スマートフォン、ブラウザと、既に普及している情報機器、情報ツール上で展開することで多くの人々にリーチ出来るのが強みで、ゲーム業界内での売り上げシェアを大きく伸ばしつつある。
2011年夏にコンシューマゲーム機が値下げしたのも、ゲームを遊ぶためにはまず専用ハードを購入しなければならないという弱点部分を緩和してソーシャルゲームに対抗するためといわれている。
ほとんどのタイトルが広い間口で多くのプレイヤーを集めるコンセプトで作られていて、ゲーム内容的にはかなり単純で仕事の合間等のごく短時間でもプレイ可能となっている。ゲームの世界観にどっぷり浸らせ楽しませるゲームデザインとは真逆の考え方である。
この手のゲームにはまる人は難易度の高いゲームや難解なゲームを「やり甲斐のあるゲーム」とは捉えず「つまらないゲーム」「めんどくさいゲーム」と認識するともいわれている。が、旧来の高難易度なゲームをばっちり楽しみつつ、ソーシャルゲームをそれとは別物として楽しんでいる人も少なくない。
多くのタイトルが基本プレイは無料(フリー・トゥ・プレイ)であり、全プレイヤーの3%前後しかいない廃課金プレイヤーとひと月あたり数千円程度の課金をするプレイヤーの支払っている課金が主な収益源である。
全体の7~8割ほどは完全無課金で遊んでいるプレイヤーだがこれはゲーム提供側にとって無駄な存在というわけではなく、いずれ課金をするかもしれない課金プレイヤー予備軍であること、プレイヤー同士の対決要素があるタイトルでは課金プレイヤーならば簡単に倒せる狩り対象となること、そして廃課金プレイヤーが「自分は強い、自分はすごい」といった優越感を感じるために必要となる負け組担当である。
特徴
- 基本プレイは無料だが、より長時間遊ぶ、有利になるアイテムの購入、ゲーム内のアバターの見た目を着飾る等のために課金が必要になる。
- ゲーム中のそこかしこに課金へと誘導する導線が散りばめられている。
- ガチャ(アイテム抽選装置)を積極的に取り入れている。
- コレクション要素、または育成要素があって、大変充実している。課金への誘引要素の主体でもある。
- SNS側のコミュニケーション機能を利用して協力プレイをしたり、他のユーザーをゲームに誘ったりすることが可能。
- ゲームのセーブデータ等はすべてサーバ側で持っていて、ゲームデザイン的にいつサーバとの接続が途絶えても支障が出ない作りになっている。
- 一通りクリアしたら終わりとなるようなゲーム内容ではなく、継続して長期間遊ばせる仕様。こまめなバージョンアップで陳腐化を回避したり、恒常的に新しいキャンペーンを行ったりして飽きさせない工夫をしている。
- 他プレイヤーと競わせる仕組みとしてランキング表示を積極的に取り入れている。
- ゲームコンテンツとして収益が見込めないことがはっきりした場合、サービス終了がとても早い。
- アニメーションパターンやBGM,効果音関連等のゲーム演出にはあまり力を入れていない。
課金
ゲーム内での課金は直接購入するのでなく、それぞれのSNSごとの仮想通貨を購入してそれを使用する形態となっている。GREEなら「コイン」、Mobageなら「モバコイン」、ニコニコアプリなら「ニコニコポイント」という仮想通貨である。
課金支払い状況によってプレイヤーを分類すると以下のようになる。
- 廃課金プレイヤー - ひと月に数十~数万円の課金をするようなプレイヤー。重課金プレイヤーとも。
- 中課金プレイヤー - ひと月1000~3000円までなどと、自分で上限を定めてその範囲内で課金しているプレイヤー。
- 少課金プレイヤー - 継続的な課金はしないが、無課金プレイヤーと大きく差をつけられるような最小限だけ課金するプレイヤー。「最初に500円分だけ課金。そのあとは一切課金しない」とか。
- 微課金プレイヤー - 通常1回300円のガチャが最初の1回だけは100円で使えたりするので、そういうのだけ課金するプレイヤー。
- 無課金プレイヤー - 経済的な理由や本人のプレイ方針から一切の課金をしないプレイヤー。
仮想通貨は購入する以外に、それまでに遊んでいない友人を誘ってSNSやゲームに参加させるともらえたりする。例えばMobageの場合は友人紹介キャンペーンがあり、友人を誘うと1500モバコイン(1500円相当)が貰える。このような仕組みはネズミ講的であると批判されている部分でもある。
上記の無課金プレイヤーでもこの方法で稼いだ仮想通貨だけでやりくりしている者もいる。
SNS側の設けているリミッターとして、ひと月あたりで仮想通貨に使える課金額の上限が設定されていたりする。
ニコニコでのソーシャルゲーム展開
ニコニコ動画もSNS的側面があるため、ここで提供されているタイトルもソーシャルゲームであると言える。
ニコニコにおいては、ゲーム制作SNSと組み合わせた「ニコゲー」、動画再生画面右のコメント部分で遊べる「ニコニコ遊園地」がサービスを提供していたが、ニコゲーは2011年4月27日にサービス終了し閉鎖、ニコニコ遊園地は2011年1月27日にサービス終了し一部が「ニコニコアプリ」へと移管されている。
ニコニコ遊園地の失敗は、ニコニコのユーザーはチープな内容のゲームを好まないことが理由だという。反省を踏まえたうえで後継サービスであるニコニコアプリでは全画面表示対応したり、既存の名の通った作品のゲーム化であったり、ソーシャルゲームとしては派手な演出や有名声優を起用したタイトルを積極的に取り扱っている。
批判
ソーシャルゲームには利用者や開発者等から批判の声がいろいろと挙がっている。
- 未プレイの友人をゲームに引きこむ(招待する)とそのSNSの仮想通貨やゲーム内ポイントやレアアイテムが貰える等、ネズミ講的なシステムを使っているものが多い(似たような仕組みは他サービスでも取り入れられており、ソーシャルゲームだけというわけではないが)。
- 課金への敷居が低いため、子供が課金アイテムを大量に買い込む等して高額請求が発生することがある。
- 無料プレイ可能なゲームを大量にばら撒くことで、ゲームコンテンツ全体の価値の低下を招いている(ダンピングであるという主張に近い)。
- ヒットした他社タイトルのシステムを露骨にパクった別タイトル制作が横行していて、訴訟に発展するケースが目立ってきている。「流行ったゲームは真似しろ」と経営トップの人間が公然と発言
しており、今後も訴訟沙汰が増加すると思われる。 - ついに消費者庁が動き出した。
→ 消費者庁がソーシャルゲーム『グリー』や『モバゲー』のコンプガチャを景品表示法で禁止と判断! 中止要請へ
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関連項目
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初版作成日: 11/06/13 10:23 ◆ 最終更新日: 12/05/05 18:31
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