タイムジャッカーとは、ドラマ『仮面ライダージオウ』に登場する勢力である。
概要
2068年の世界から来訪した歴史改編を目論む未来人3人組。仮面ライダーの変身者から力を奪い取って契約者として選出した人物をアナザーライダーに変えている。時間を停止させる能力を持ち、ターゲットとして定めた相手にアナザーライダーの契約を持ち掛けたり、ジオウ達の攻撃によって機能停止したアナザーウォッチを再起動させる際に利用している。
アナザーライダーを生み出す目的は仮面ライダージオウが王、即ちオーマジオウになるのを防ぐ事でありその考えは同じ未来人である明光院ゲイツやツクヨミと共通している。しかし目的の理由はオーマジオウに代わる自分たちにとって好都合な新たな魔王を擁立する為の候補を見つけ出す事にあり、魔王打倒という真逆の理由を掲げる彼ゲイツたちとは決して相いれない立場にあると言える。
実際、契約とは名ばかりで何らかの事情で追い詰められ契約を断る余地がほとんどないような状況にある者を選びその弱みに付け込んで半ば一方的にアナザーライダー化させており、彼らが齎す被害による罪悪感を抱いている様子は欠片も見受けられない。
ジオウ達同様にタイムマジーンを所有しているが、神出鬼没に姿を見せる彼らはこれに頼らず生身で時空移動できる可能性も否定できない。彼らのマジーンは歴代ライダーの乗り物を模しているが、これが何を意味するのかは現状不明。一説には(半ばネタではあるっが)本編での扱いがよろしくなかった彼等の無念がマジーンに乗り移っているともいわれているが…?
白倉伸一郎Pは『ジオウ』の物語において「彼らの介入がない」という想定は有り得ないと語っている。どうやら毎年入れ替わるかのように仮面ライダーの物語が始まるというジオウの世界観はタイムジャッカーによって仕立て上げられた産物らしい。
ウール
「君がどんな未来を選ぶか…見せて貰うよ」
無邪気な雰囲気の少年の姿をしたタイムジャッカー。初登場はEP01。生み出したアナザーライダーが騒動を引き起こすのを楽しんでいる節がある。契約者には契約を結ばざるを得ないような状況を狙って接触するため、その内面はかなり悪趣味であることがうかがえる。
普段は軽口を叩いたり相手をからかうような態度を見せるが煽り耐性は低いようで、スウォルツに子ども扱いされた時は憤慨した様子を見せている。また、キャプテンゴーストと合体した専用のタイムマジーンを所有する。
名前の由来は時間を意味するフランス語から。
オーラ
「あなたにちょっと悪い知らせと、めちゃくちゃ良い知らせがあるの」
タイムジャッカーの紅一点で私情を挟まない大人びたクールビューティ。初登場はEP03。契約者に対して降りかかる惨事を「ちょっと」悪い知らせ程度で済ませるなど悪辣な内面を伺わせる。現状契約者として選んだ人物は共通して大切な人の人命がかかっており、人質を取って契約を実行しているに等しい。その悪女ぶりや北島祐子とのやり取りから一部では風都の女と言われているとかいないとか…。専用のタイムマジーンはキャッスルドランを模している。
名前の由来は時間を意味するスペイン語から。オーラを演じる紺野氏は今作が連ドラの初レギュラーとなる。
スウォルツ
演:兼崎健太郎
EP05で初登場したタイムジャッカー。アナザーライダーを生み出すための契約を前作のスマッシュよろしく「実験」と称しており、契約者に有無を言わさず強行的にアナザーウォッチを与える冷徹な男。ウールたちにも明かしていない野心を秘めており、そこには彼の出自が深く関与していた。
詳細はスウォルツの個別記事を参照。
ティード
演:大東駿介
「仮面ライダークウガから始まった平成ライダーの歴史が今、終わりを告げる……」
映画『平成ジェネレーションズFOREVER』に登場するスーパータイムジャッカー。平成ライダーの歴史そのものの抹消を目論んでおり、その始祖である仮面ライダークウガの力を狙っている。他の3人とどのような関係なのかは一切が不明。
タイムジャッカーによる歴史改竄
タイムジャッカーがアナザーライダーを生み出すと、その影響で元となったライダーの力と記憶は失われ、出展作品に纏わるあらゆる事象がなかった事になる大規模な歴史改竄が引き起こされる。この項目ではこれまでタイムジャッカーが行ってきた各作品の歴史における改竄を記載する。
仮面ライダー龍騎(2002年)
- TVシリーズ最終回で仮面ライダー達の戦いが無かった事になっており、アナザーライダーの有無を問わず城戸真司達はライダーであったことを忘れている可能性が高い。その為アナザーリュウガ発生でどの様な改竄が起きているかは不明。
仮面ライダーファイズ(2003年)
- アナザーファイズ発生の影響によりオルフェノクの概念が消滅。
- その結果乾巧も普通の人間となり、2018年に至るまで西洋洗濯舖菊池でクリーニングの仕事を続けている。正史では幼少期に巻き込まれた火災で一度死亡した末にオルフェノクとして覚醒していたが、恐らく改変後の歴史ではこの火災もなかった事になったのかもしれない。
- 流星塾やスマートブレイン社は健在で、草加雅人は正史同様流星塾の出身のままであり、スマートブレインはツクヨミやゲイツが所有するファイズフォンXの製造元としてその存在が残っている。
仮面ライダーオーズ(2010年)
- アナザーオーズ発生の影響によりグリード達が消滅。800年前の錬金術師達によるオーメダル生成も無かった事になった可能性が高い。
- 火野映司は実家を継いで国会議員となっているが、明日のパンツとわずかなお金というフレーズは健在で、アンクを思わせる赤い羽根をスーツに付けている(これは映司役の渡部秀氏の発案)。内戦に巻き込まれた過去は正史と変わらず、EP10では『OOO』本編からの流用という形で少女が戦火によって命を散らす回想シーンが登場した。この経験から一人では救えない命を救うべく「沢山の人と手を繋ぐ」という志のもと政治の道を歩んだ旨を作中で語っている。
- 泉比奈はアナザーオーズ=檀黎斗が経営する檀ファウンデーションの服飾部門で働いている。映司とは黎斗の屋敷にある牢屋に幽閉された際初対面したことになっている。その怪力は健在で、牢を力尽くで破ってみせた。
仮面ライダーフォーゼ(2011年)
- アナザーフォーゼ発生の影響によりゾディアーツが消滅。原典でスイッチャーおよびホロスコープスだった人物達は普通の人間として暮らしているものと思われる。
- 如月弦太朗はフォーゼとしての力と記憶を失いはしたものの、天ノ川学園高校の仮面ライダー部員を経て卒業後は同校の教師になったという点は正史と変わらない。
- 仮面ライダー部はフォーゼ・メテオが所属していたという事実が失われたことで2018年に至るまで都市伝説としてのライダーを調査する部活となっている模様。
仮面ライダーウィザード(2012年)
- アナザーウィザード発生の影響によりファントムが消滅。ゲート達はファントムを生み出して消滅することもなく普通の人生を歩んでいるものと思われる。
- 操真晴人は魔法使いではなくなったが、ウィザードライドウォッチを仁藤攻介に託している事から何らかの形で面識を得たものと思われる。
- 仁藤は正史同様定住地を持たず放浪生活を続けており、マヨラーぶりも健在。
仮面ライダー鎧武(2013年)
- アナザー鎧武発生の影響によりヘルヘイムの浸食が発生しなくなった。ヘルヘイムの森は健在のようであり葛葉紘汰が変身を解かれた際も初級インベスが消滅していなかったが、作中に登場したヘルヘイムやインベスはオリジナルを基に再構築された疑似的な存在という可能性もゼロではない。
- アーマードライダーたちもライダーであったという事実は失われ、紘汰はフルーツパーラー「ドルーパーズ」勤務のフリーターとなった。ダンサーとしての活動を兼任しているのか、そもそもチーム鎧武が存在しているのかは不明。
- また、その一方で『鎧武』終盤に始まりの男となった紘汰が別に登場しており、事態が少々ややこしい。
- 駆紋戒斗は正史同様チームバロンのリーダーだったが、改変後の世界では元チームメイトのアナザー鎧武=アスラによってヘルヘイムに追放され5年間もの間脱出手段を求めて彷徨っていた。食糧事情はどうしていたのかという疑問が残るが、仮にヘルヘイムの実で食い繋いでいたとした場合、アナザー鎧武の影響で実からインベス化の性質が消失した可能性もある。
仮面ライダーゴースト(2015年)
- アナザーゴースト発生の影響により眼魔世界からの干渉が無かったことになる。ヘルヘイムの一件から眼魔世界そのものは残っている可能性もある。
- その結果天空寺天空寺タケルが刀眼魔に殺害された事象も消失し、2018年まで普通に生存し続けている。
仮面ライダーエグゼイド(2016年)
- アナザーエグゼイド発生の影響によりバグスター誕生の引き金となった出来事が無かった事になる。
- 宝生永夢や鏡飛彩はライダーであった事実こそ失ったものの、聖都大学付属病院勤務の医師という点は正史と同じ。劇中で姿を見せていないが花家大我も医師免許を没収されず普通に放射線科に勤務し続けているものと思われる。
- 当然ながら仮野明日那ことポッピーピポパポやパラドは存在していない。檀櫻子は病死した可能性が濃厚。
- 幻夢コーポレーションは檀コーポレーションという名称に代わっている。檀黎斗は永夢に出会う事もなくバグスターウイルスも発生しなくなったことで才能に行き詰まってしまい、目を付けたウールによって2010年にアナザーオーズへと変貌。6年後に檀正宗を殺害して会社を乗っ取り、社名を檀ファウンデーションに改め檀黎斗王を名乗り独立を宣言する事になる。
仮面ライダービルド(2017年)
- アナザービルド発生の影響により火星からエボルト他ブラッド族やパンドラボックスが消失し、現実世界同様の無人惑星と化しているものと思われる。
- パンドラボックス消滅に伴い日本はスカイウォールによって分断される事もなくなった。勿論ファウストやスマッシュの元となるネビュラガスも存在しない。
- 桐生戦兎や万丈龍我はライダーの力・記憶を失い、戦兎に至ってはエボルトの介入が無くなった為に桐生戦兎であったという事実すらも消え、佐藤太郎の顔をした葛城巧となった。後述の件から佐藤にあやかって顔を整形した可能性もある。
- 佐藤はエボルトに殺害されずに済み、『ビルド』最終話の新世界同様にバンド・ツナ義ーズをブレイクさせており、戦兎と龍我はそのファンとなっている。結果nascitaは魔改造されることに
- なお、ビルドに関してはテレビシリーズ本編との平行世界…いわば『ジオウ』世界におけるビルドとされている。『平成ジェネレーションズFINAL』との折り合いを考えると他の平成2期も同様の可能性が高い。
仮面ライダーシノビ(もう一つの時間軸に於ける2022年)
- スウォルツがアナザーシノビウォッチを生成したことにより神蔵蓮太郎が仮面ライダーシノビの力を喪失したが、未来のライダーであるシノビの詳細な物語は我々の知る範疇ではない為どの様な改竄が起きたかは不明。他のアナザーライダーの例を考えれば敵対勢力の虹蛇は消滅していると思われるが…。
関連動画
募集中
関連商品
募集中
関連項目
- 7
- 0pt