概要
「Struggle of Chaos -闇を制する者-」(2001年9月20日発売)でOCGに登場。
効果モンスター
※「BIGINNER'S EDITOIN 2」(2011年発売)収録のカード(BE02-JP120)による
星8/炎属性/ドラゴン族/ATK 2900/DEF 2500
相手フィールド上にモンスターが存在する場合、
このカードはバトルフェイズ中にもう1度だけ攻撃する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
このカードを対象にする罠カードの効果を無効にし破壊する。
このカードを他のカードの効果によって墓地から特殊召喚する場合、
そのプレイヤーは自分フィールド上に存在する
ドラゴン族モンスター1体をリリースしなければならない。
相手フィールド上にモンスターがいる場合のみ2度目の攻撃が可能となる効果、自身を対象に取る罠カードの発動を無効にする効果を持つが、代償として墓地からの特殊召喚にはドラゴン族リリース1体が必要となる。
2回攻撃の効果を持っている。攻撃力2900の2回攻撃ともなれば強力。「ビッグバン・シュート」などを装備して貫通効果を与えてやれば、大ダメージを狙いやすくなる。
一応、「流星の弓-シール」などで相手フィールド上にモンスターがいても直接攻撃を可能にすれば、2度の直接攻撃を行える。合計ダメージ3800は小さくないとはいえ、攻撃力が下級モンスター並みまで落ちてしまうため、ダメージ量を無視してでも相手モンスターを破壊しておいたほうがいいだろう。
対象を取る罠カードの効果を無効化して破壊する効果を持つ。永続効果と呼ばれる発動しない(チェーンブロックを作らない)効果で、罠カードの効果処理時に無効化して破壊する。連続攻撃効果からなるべくフィールドに維持したいモンスターであり、「強制脱出装置」などの妨害を受けないというのは大きな利点である。
一方、対象に取らない罠や、魔法・モンスター効果には耐性がないため、過信はできない。「青氷の白夜龍」などは魔法カードにも耐性があるため、耐性の強力さでは向こうのほうが上。
このカードの場合は、「発動」ではなく「効果」を無効にする。そのため、発動済みの永続罠の効果にも有効。
「リビングデッドの呼び声」でこのカードを特殊召喚した場合、特殊召喚直後にこのカードの効果が適用され、このカードを対象に取り続ける「リビングデッドの呼び声」が破壊されるが、このとき「リビングデッドの呼び声」は効果が無効になっているため、このカードは破壊されることはない。
強力な効果の代償として蘇生にドラゴン族リリース1体を必要とする。タイラント(暴君)らしいと言えばらしい効果。
「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」などによる蘇生の場合もリリースが厄介となる。他のドラゴン族のように「竜の霊廟」などで手軽に墓地へ送って蘇生とはいかず、墓地へ行った後の蘇生による使い回しもやりにくい。リリースさえ用意できれば出せないわけではない分、特殊召喚不可よりはましではあるが、使いにくさは否めない。
墓地以外からの特殊召喚で、ここぞという時に使いたい。
このリリースの代償は、「死者蘇生」などで相手に利用されにくいというメリットとしても働く。相手に回すと面倒なモンスターであるため、その点では悪くないだろう。
炎属性・ドラゴン族ということで、「焔征竜-ブラスター」と組み合わせて使える。
ブラスターからこのカードをサーチでき、墓地へ行った後はブラスターのコストとして除外できる。除外した後に「異次元からの帰還」などで特殊召喚すれば、リリースせずとも復活が狙える。
(現在(2016年)この二枚のカードは禁止カードとなっているため、組み合わせて使用することはできない。)
総じて、カードプールが大きく増えた現在では汎用性の高いドラゴン族モンスターが多数存在し、扱いにくいモンスターである。しかし、それでも2回攻撃と罠耐性を持つため、まったく使えないモンスターではない。このカードをどう生かすかという視点でデッキを組むのもいいだろう。
強弱とは関係ないが、遊戯王OCGでは比較的珍しい、王道風のドラゴン族モンスターであることもあってか、比較的人気は高く、自らの好みでこのカードを使用する人もいる。
相手フィールド上にモンスターがいない状態で直接攻撃を決め、そのバトルフェイズ中に相手がモンスターを特殊召喚するなどしてフィールド上にモンスターが存在する状態になった場合、このカードはもう1度攻撃できる。
相手が「冥府の使者ゴーズ」などを使った場合に起こりうる。
テキストには「他のカードの効果によって墓地から特殊召喚する場合」とあるが、このカードに特殊召喚の効果はないので現状「他のカードの効果によって」という部分に意味はない。初出時は「他のカードの効果によって」という記述はなかったのだが、「DUELIST LEGACY Volume.5」での再録時に追加され、以後に再録されたカードにはその記述がみられる。今に至るまでそのままであるあたり、修正するつもりはなく、意図的なものらしい。
一応、指定した墓地のモンスターに自己を蘇生する効果を与えるようなカードが現れれば、この記述が意味を成すようになる。
初出のパックではパッケージも飾ったモンスターであり、同時に登場した「火竜の火炎弾」、「巨竜の羽ばたき」、「スタンピング・クラッシュ」、「ドラゴンの宝珠」のイラストに描かれている。また、後に登場した「オーバーウェルム」のイラストにも描かれている。
「スタンピング・クラッシュ」ではどこかの小屋のようなものを踏みつぶす様子が描かれており、このモンスターの巨大さがうかがえる。「ドラゴンの宝珠」はドラゴン族を対象とする罠カードの効果を無効にする永続罠で、イラストを見るに額の宝珠がその力の源らしい。
「モンスターフィギュアコレクション Volume.3」では、アニメや漫画で活躍したモンスターたちといっしょにこのカードがフィギュア化されている。このフィギュアコレクションにはDUEL TERMINALで使用可能な実物のカードが付属しており(また、フィギュアの台座自体もスキャン可能)、スキャンすると専用の隠しデッキ「タイラント・ドラグーン」が出現する。
その他の作品において
アニメDMのドーマ編で、ダイナソー竜崎が城之内とのデュエルで使用した。
「俊足のギラザウルス」と「ジャイアント・レックス」を生け贄に捧げて(リリースして)召喚された。「オレイカルコスの結界」で攻撃力をあげ、城之内の「真紅眼の黒竜」を攻撃、破壊した。
城之内の手に渡ったことで自分を裏切った(と竜崎は思っている)真紅眼をさらに痛めつけるべく、「冥界の鎖」で破壊した真紅眼を特殊召喚、再攻撃を狙ったが、特殊召喚をトリガーに「誕生の祝福」を発動され、竜崎のターンを強制終了させられた。
その後、城之内は「剣聖-ネイキッド・ギア・フリード」を召喚。さらに「ヘルモスの爪」によって「真紅眼の黒竜」を「レッドアイズ・ブラックドラゴンソード」として装備、それによってネイキッド・ギア・フリードの効果が発動し、このカードは破壊された。
このカードの登場回(第162話「ティマイオス 発動せず」)は「狂戦士の魂」が登場した話でもある。
海外版でのみ、「ドラゴン・フレイム・ブラスト」という攻撃名が存在する。
アニメARC-Vでは、遊矢の夢の中の対戦相手が使用。
「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」の攻撃を受けて倒された。
関連動画
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タイラント・ドラゴンが描かれているカード
関連項目
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