タカオ(蒼き鋼のアルペジオ)とは、アニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」及び原作漫画「蒼き鋼のアルペジオ」に登場する霧の艦隊・重巡洋艦 タカオ及びそのメンタルモデルである。
概要は沈まない!
大日本帝国海軍高雄型重巡洋艦一番艦・高雄の形状を模した霧の艦。メンタルモデルは青い長髪の女性の姿をしており、口の左下にホクロがある。初登場はアニメ第1話、原作では第2話。イ401に対し「塵に変えてあげる」と言い放つなど、冷血、かつ人間を見下した態度をとった。
以下の項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ネタバレ濃度は深度に比例します。ここからは先は自己責任で潜航してください。 |
メンタルモデルによりある程度の戦術を体得したが、千早群像の持つ多彩な戦術・人間としての思考・勘、そして潜水艦が本来装備していないはずの大戦艦級超重力砲というイレギュラー要素により、イ401に敗北を喫す。この体験を経て、タカオは大きく変化してゆく。
イ401に武装をロックされ 外洋を漂流していたタカオは人間に興味を持ち始める。原作漫画では「人間と言うユニットを乗せていれば あんな戦術も可能なのか… あのユニットは私も欲しいな… 特に… 401に乗っているユニット達が 私は欲しい…」と、この時点では戦術をより多彩にするための物として認識していたようだ。
しかしアニメでは最初から群像を思い浮かべ「あのユニット 私も欲しいな…」と頬を染めながらの乙女発言。どう見てもちょろインです本当にありがとうございました。
その後、霧の艦隊との通信を断絶、そして艦長として群像を手に入れるため霧の艦隊をあっさり出奔した(なお、その後の行動は深く考えてなかった模様)
原作(応募者全員サービスの冊子として頒布された外伝)ではこの後の短い期間、人間社会にまぎれて生活していた。その中である人物と接触し、興味を持ったタカオは毎日のようにその人物の家に通って料理、裁縫を学ぶなどの花嫁修業をしていた。この時タカオは気付いていなかったが、この人物こそ千早群像の母親、千早沙保里である。なお、彼女は別れ際にタカオに対して「娘が欲しかった」と言っており、無自覚ではあるが完全な外堀埋め系ヒロインである。
アニメでは詳しい描写は無いが、共通事項として、「船と艦長」という本を購入し「艦長は船のすべてを知っています。それは艦長が船のすべてを思いどおりに動かすためです。」という文章に対し、群像との妄想にふけりまくるシーンがある。そりゃもう見てるこっちが恥ずかしくなるような乙女チック(?)なピンクに染まる画面に、公式配信動画は草不可避状態に加え「ダメだこいつ」「ダメンタルモデル」など惨々なコメントまで飛び交った。
その後は群像を求め蒼き鋼の本拠地である硫黄島に先回りするも、要塞化したヒュウガに迎撃、拿捕される。
イ401が硫黄島に帰還した際はヒュウガと結託し群像とイオナを引き離そうとするも、ツンデレ成分が抜けきれずあえなく失敗に終わる。ヒュウガには「押し掛け女房希望が、乙女プラグインなんて実装してんじゃネェぞコラ!」と突っ込まれる始末。(OPのタカオ紹介シーンにはきっちり OTOME Plug-in と表記されている。監督遊び過ぎ)
イオナ曰く「ツンデレ重巡」といつの間にかカテゴライズされ、アニメを見た視聴者からは視聴者からは「従順タカオ」と言われたりと散々だけど本人が幸せならいいんじゃね?
その後・アニメ
第9話、大戦艦コンゴウ率いる霧の艦隊による硫黄島襲撃を機に、蒼き鋼に加入。握手しただけで取り乱す様はまさに乙女。ただしツン成分は全く抜けていなかった。
硫黄島脱出作戦では重巡洋艦マヤの超重力砲に対し、自身の超重力砲を使い相殺するという荒業をやってのけた。更にマヤの「タカオのばかー!しずんじゃえー!」という発言に対し、
「愛は、沈まない!」
第10話では行方不明となったイ401捜索の為、ヒュウガの作業用ポッドで単独潜航。海底に横たわるイ401の残骸と救命ポッドを発見する。中には群像、そしてイオナのユニオンコアが。群像が無事であったことを喜んだのも束の間、イオナがその身を群像に捧げたことを理解し、そこに自分が入る隙間がないことを悟ったタカオは、イオナと同じく自らを犠牲にして他者を救うという霧にはありえない選択をする。
タカオはその船体及びメンタルモデルのナノマテリアルを全て使用し、イ401と融合。やがて新たな蒼き鋼の巨大潜水艦が深海から光を放ち急浮上、海上に姿を現した。随所に重巡洋艦タカオの面影を残すこの艦は、タカオの「沈まぬ愛」の象徴と言っても過言ではないだろう。
また、そのことにより結果的には群像がタカオの艦長(あくまでも船体はイオナがメインではあるものの)に成るという悲願も成就している。
本作はこれまでシリアスとギャグを適度に織り交ぜていたが第10話はほぼ一貫してシリアスパートで構成されており、ニコニコ生放送の該当話上映会ではこの感動のシーンに目からナノマテリアルを垂れ流した視聴者も少なくなかったようである。そしてそのあとのシーンで絶句したようだ。
更に「ちょろインなんて言ってごめんなさい」「タカオさんマジヒロイン」といったコメントも飛び交い、95.9%の視聴者がアンケートで最高評価の1(やや高評価に相当する2は2.9%)を選ぶなど、神回と呼ばれるにふさわしい評価を得た。
第11話においては融合後初の戦闘で圧倒的な性能を見せた後、ハルナの「惜しい船を亡くした」というセリフに対し「ちょっと!勝手に殺さないでよ!」とのツッコミと共に立て看板状の平面映像として元気に再登場を果たした。
身体を失ったもののユニオンコアは健在で、艦の自立制御プログラム中で生きて群像と行動を共にし、この状態においてもちょろインっぷりを発揮している。
第12話(最終回)のエンディングでは……船体は出てこないもののメンタルモデルは復活、イオナの船体が融合前の状態に戻っていることから、強化パーツ分のナノマテリアルをメンタルモデル用に回した模様。
その後・原作
陸軍による硫黄島基地強襲・イ401奪還作戦を機に蒼き鋼に加入。ナノマテリアルでダミーのイ401及び蒼き鋼のメンバーを作り出し、陸軍を欺いた。この隙にイ401は硫黄島を脱出する。
その後U-2501と接触し交戦。ダミーの制御と維持に演算能力を振り分けざるを得ない状況下で自らを犠牲にし、あくまで群像の為に作戦(ダミーを横須賀まで維持し、コンゴウ哨戒圏からのイ401脱出の時間を稼ぐこと)を遂行することを選んだ。力を最大限に発揮できない状況のタカオであったが、その経験値の高さゆえU-2501に対し何度も裏をかき、少なくない損害を与えるものの次第に追い詰められる。
だが戦闘に介入したイ402の支援の下、ユニオンコアの破壊を狙うU-2501を欺き、超重力砲を発射する。しかしこれを次元空間曲率変位(ミラーリング)システムによって相殺され、その際に発生した衝撃波により船体を喪失する。
再度ユニオンコア破壊を目論むU-2501だったが、タカオを救うため転進したイ401がイ402の支援を受けての超長距離からの新超重砲による狙撃を行い、U-2501の補給艦、ミルヒクーを撃破。U-2501は戦闘を中断、撤退し、タカオはユニオンコア喪失を免れた。
船体を失いメンタルモデルにも損傷を受けてしまったタカオは、この後イ402に回収され総旗艦ヤマトの下メンタルモデルのみ修復された。現在はイ402に連れ回され、イ401クルーの通っていた国立海洋技術総合学院に蒼樹タカオとして編入、学院を調査している。
タカオの学園生活はタカオが主役を務めるトリビュートコミック『ソルティ・ロード』全3巻としてまとめられている。
その他・艦これ
アニメ「蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-」と「艦隊これくしょん」の2013年冬のコラボイベントにより、二週間限定でタカオその他計3艦が艦これに実装された(その他の霧の艦も自艦隊に編入不可能の敵艦として登場する)。艦これ版高雄との同一人物(同一艦?)同士による夢の艦隊編成も可能であった。
彼女を含めた霧の艦艇はイベント終了と共に使用できなくなり、代わりに記念品の家具を1つ貰える。
彼女に会う為の前提条件の任務で既に「ツンデレ重巡」と書かれており会う前からもうチョロい上、実際仲間に加えた後でもログイン時のセリフで堂々と「乙女プラグイン実装!」と言ってのけるあたり、どこに行っても終始ダメンタルモデルでありツンデレ重巡だった。
ツンデレ重巡と自身でも言ってるが明らかにデレ比重が高く(当然、今イベント限定だが)、またこのコラボ内ではイオナ共々出会っているのが千早群像ではなく艦これ世界の提督であると言うif世界なので、事実上の提督LOVE勢であるという意見もある。
霧の艦隊は伊達ではなく、重巡でありながら素の能力で大和・武蔵に匹敵する火力(厳密には主砲が大口径ではないので最終火力は戦艦には及ばない)+艦隊全体を攻撃できる超重力砲、戦艦と同等の装甲・耐久、軽巡並の回避能力、正規空母に匹敵する索敵を持ち合わせるオーパーツに相応しい能力である。
但し最終回避値が重巡で最低ランクであり(尤も期間限定の彼女を其処まで育てる程の敏腕提督はそうはいないが・・・)長門型を上回る燃料・弾薬消費と中大破した際の修理資材が大和型に匹敵するのが泣き所。ともあれ、イベント期間が年末年始にまたがったこともあり、イオナ・ハルナと共に頼りになる助っ人として想い出に深く刻まれた提督諸氏も多いようである。
あの動画…私も見たいな…
公式チャンネルの関連動画…見て欲しいな…
静画を思い通りに…
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