タビットとは、TRPG『ソード・ワールド2.0』に登場する架空種族である。
概要
ソード・ワールド2.0において人族の一員として認知されている種族であるが、『体長1mほどの、肉球のある直立した兎』という一般的な人族とかけ離れた姿を持つ。コボルドと合わせてSW2.0屈指のモフモフ要員である。
成人は10年だが、成人前(6歳ごろ)から冒険者になる場合が多い珍しい種族で、寿命は50年ほど。世代交代が早い上に多産であり、他人族より大家族になりやすい傾向がある。つまりタビットの里に行けばたくさんのモフモフに囲まれ…… ふぅ。
種族特徴として、なぜか神の声が聞こえないという特徴をもち、例え神の信者だったとしても、神にとって力となる『信仰の力』の数に数えられない。これを、タビットたち自身は「自分たちが太古の神々の戦で敗れ、呪いをかけられた神の末裔だから」と考えているようだ(真相は不明)。
その代わり、周囲の危険に敏感であり、その手の技能を持ってなくても迫りくる危険を察知する能力を持っている。
種族の特性
器用度 | 敏捷度 | 筋力 | 生命力 | 知力 | 精神力 |
D | D | D | B- | A+ | B+ |
(全「生まれ」の平均+ダイスの期待値が基準。生まれによって±1ランク程度の誤差が発生)
知性に優れ、知識の蒐集と真実の探求を好み、魔法の才能に長けた種族であるが、神の声が聞こえないためプリースト技能だけは習得できない。逆に言うと、それ以外の魔法技能であれば、(バレット系やデモンズ系など命中力判定が必要なものを除き)一流の素質をもつ種族であると言える。
また、種族特性「第六感」で冒険者レベル+知力ボーナスで危険を察知できるため、高い知力と合わさってPTの危機を救ったりすることも。
反面、不器用で鈍足か、貧弱な能力値になりやすい(「技」もしくは「体」のどちらかが低い生まれが多い+能力値ダイスが1Dなため)。生命力だけは人間並か少し低い程度なので、魔法使いとして活躍する分には何も問題ないが、戦士系技能にはまず向いていない。
……『タビットには首から下は要らない』『首から下なんて飾りです!』と言われるほど、「心」関連のステータスが突出した種族である。
長所
とにかく高い知力を誇ることが特徴。初期作成で知力ボーナス3はほぼ確定しており、出目が爆発するとボーナス5目前になることもありうる。精神力も高めになりやすく、魔法技能全般に抜群の適性を持つ。特に抵抗を抜く必要がある魔法、ダメージを与える魔法への適性はきわめて高い。
また、実は生命力は人間並みであり、生まれにもよるが筋力も(エルフやグラスランナーに比べるとだが)致命的に低くはなくある程度装備を固められるため、後衛向け人族の中では案外しぶとい方に入る。
初期能力と成長次第だが、コンジャラーは前衛へ高い適性を示す場合も……
短所
プリースト魔法が使えない事がもっとも大きな短所と言える(蛮族であるノスフェラトゥになった場合は使えるが、それはもう『元タビット』である)。
致命的なレベルでは無いが、一般的に不器用で鈍足(低器用度&低敏捷度)な種族であるゆえ、基本的に戦士系技能への適性は低く、前衛に回るのはお勧めできない種族である。
……が、《魔力撃》および《魔力撃強化》という「知力を近接破壊力にまわす手段」が存在し、しかもSW2.0においてはMPを消費することによって命中力を強化する手段が豊富な為、ウサップラー、ウサマリョップラーなど前に出て肉球パンチを連打する妙な兎がラクシアには少なからず存在する。
また、公式のサンプルキャラクターではなぜかマギシューのタビットが見かけられるが、射撃攻撃は近接攻撃より命中を増す手段が乏しい為、タビットとしての長所(知力・精神力)の成長を捨ててまで器用度を成長させる必要があり、あまりオススメできない。どうしてもやりたい場合は、器用度を重点的に成長させ、鷹の目やガン習熟で強化した2Hガンを用い長距離から狙い打つ純後衛マギシューを目指す等の工夫が必須だろう。
……『堕女神ユリスシリーズ』の"閃光の銃使い”フレドリック・キール氏のように、高器用度どころか敏捷力と筋力のボーナスまで3に叩き上げ、射手の体術頼みに乱戦に突っ込み二丁拳銃を乱射する道はNPCでない場合は『修羅の域』に入るので、よほどのことがない限りお勧めできない。
また、短所と呼べるかどうかは不明だが、獣の姿をしているためリプレイ関係で毛が飛び散るのを嫌がられたり、『夕食』『非常食』扱いされる事もある。
タビット四方山話
- 普通の兎には肉球は無いが、なぜかタビットにはある。それも、公式サイドで妙に強調されている。
- SNEメンバーの秋田みやび女史が愛情を一身に注いでいる種族として有名。
- 公式のPC・NPCにヘタレ、マッドなどの変人が多い種族の一つ。
他にも、リプレイメンバーに夕食呼ばわりされるなど、不遇の種族の一角である。 - 上記に関連して、「ヲタビット」と呼ばれることがある。一芸に秀でたキャラは変人になりやすいのだろうか……?
- よく「ダビット」と呼び間違いをされる。『タ』ビットは「ダビット」でも「駄ビット」でもありません /(; × ;)\
- それはともかく、とにかくかわいい。
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関連項目
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