ダブルクロスとは、ファーイースト・アミューズメント・リサーチが製作、富士見書房から発売されたTRPGである。
概要
「レネゲイド」と言うウィルスに感染した事で超能力を手に入れた超能力者「オーヴァード」達が、そのことを隠しながら日常を守る為に戦う、というゲーム。
いわゆる、現代超能力アクションを行うのに大変便利な設定を持っており、特殊能力をかなり自由に組み合わせて幅広いキャラクターを作れる事から、プレイしやすく、スタンダードな現代モノのTRPGの一つとして認知されている。
また、文庫のTRPGリプレイが多く刊行されて人気となった事もあり、日本TRPG冬の時代を終焉させる一翼を担ったと言える。現在でも版上げによるバージョンアップやサプリメントの追加、リプレイの発売などが行われており、メジャー・タイトルの一つ。
現在はThe 3rd Editionが展開中。SW2.0やアリアンロッド等と同じく、基本ルールブックが文庫で手に入るようになったので、興味がある方は書店でも気軽にお求めいただけます。
主なシステム
シーン制やマルチクラス、スキル(エフェクト)選択制、戦闘におけるエンゲージ制等、一般的にイメージされるF.E.A.R.社製TRPG的なシステムでまとめられている。
判定は10面ダイスを振り、クリティカル値を上回ったら振り足しが発生するタイプで、理論上はどこまでもダイス目が伸びる余地があるが、いくら強くてもダイス目が腐ると酷い目に遭う。
エフェクトと侵食率
プレイヤーキャラクター(PC)は、レネゲイドと言うウィルスに感染している為、超能力(エフェクト)が使える。
しかし、このエフェクトを使うと、他のゲームにおけるMPに相当する「侵食率」が上昇してしまう。この侵食率はゲーム中に下げる事は出来ず、どんどん上昇していく。それに応じて、エフェクトの効力や、PCの身体能力も向上していくが、行き着くところついにはレネゲイドを抑えきれなくなって暴走。欲望のままに能力を乱用するジャームと化してしまう。(ジャーム化=NPC化=PC消滅)
またオーヴァードはリザレクトという自己蘇生が可能で、侵食率が100%になるまでは、HPが0になっても、例え腕がもげようが首がちょんぎれようが再生する。
ロイスとタイタス
上述のジャーム化を、唯一食い止めてくれる存在が「ロイス」(PCが大切に思っている人間)である。
家族、友人、恋人、仲間、もしくは仇敵、ライバルへの執着等……どんな形であれ、大切なものが多ければ多いほど、レゲネイドの暴走を抑え、人間として生きていく事が出来る。具体的に言うと、セッション終了時に侵食率を低下させる事が可能になるのだ。
ロイスは関係が変わったりした場合「タイタス」にすることが出来る。
「タイタス」は昇華することにより、判定用のダイスを増やせる、瀕死を含むバッドステータスからの回復等、いわゆるヒーローポイントとして使用することが出来る。しかしタイタスは侵食率を下げることには利用できないため、あまり調子にのってロイスをタイタスにすると、今度はジャーム化してしまう危険が増えてしまう。
力を使いすぎれば人間ではいられない、しかし力を使わなければ大切なものを守れない、そんなジレンマと葛藤しながら、大切な日常を守る為に戦う、そうしないと自分が人間でいられない。
レネゲイドやオーヴァードの存在は、隠ぺい工作により世間一般には知られていない(社会的な混乱を招き、オーヴァードが弾圧される事を防ぐ為)この為、自分の正体を周囲の人々には隠しながら、それでも戦い続けなければならないのだ……という、変身ヒーローのような苦悩が演出できるシステムになっている。
ステージ
……というのは基本ステージ(世界観)の話。使い易いシステムが受けたのか、最近はこのような葛藤をあまり表面に出さないような世界観もサプリメントで提供されるようになっており、「平安」「紛争地帯」「ネットゲーム」「アキバ」「第二次大戦前」等、様々な世界観が公式に提供されている。(2011年6月現在3rd editionでは一部は未サポート)
基本的には、「エフェクト」の取捨選択で多種多様なキャラクターを生み出し、派手にバトるシステムと考えて問題ない。
シンドローム
エフェクトは、その能力からいくつかの系統(シンドローム)として系統化されており、PCは3つまでシンドロームを選択、そのシンドロームに属するエフェクトを取得する事が出来る。(一部シンドロームには含まれないオーヴァード共通エフェクトも存在する)
なお、敢えて一つのシンドロームを2重に取得する事で、「ピュア・ブリード」と言う特化型のオーヴァードになり、エフェクトを通常以上に強化する事が可能になり、二種類のシンドロームを一つずつ取ることで「クロス・ブリード」、三種類取ることで「トライ・ブリード」となる。特化するかそこそこやれるか広く浅く取るかという違い。
- エンジェルハイロウ:光操作能力。光を操作して姿を隠したり、レーザーで敵を攻撃したり。
- ブラックドッグ:電気能力。稲妻や磁力を使ったり、サイボーグになったり盗聴したりレールガン撃ったり。
- ブラム=ストーカー:血液操作能力。己の血を使って武器の他、「血の従者」と呼ばれる自動人形を製作出来る。別に吸血鬼になるわけではない。
- ハヌマーン:スピード強化能力。高速振動で攻撃したり高速で空気を振動させて超音波攻撃をしたりとんだりはねたり。
- キュマイラ:肉体強化能力。パワーを増す判り易いエフェクトで、皮膚が硬くなったり剛力を得たり、ケダモノに変身したり。
- エグザイル:肉体変形能力。キュマイラとは逆に体を柔らかくしたり、顔を作り変えたり、身体の一部を爆弾にしたり。
- サラマンダー:温度操作能力。炎に加えて氷も操る。意外と防御にも使える。
- ノイマン:超思考能力。天才になる。味方にアドバイスしたり、武器を一度に複数使ったり。
- ソラリス:化学物質合成能力。毒物や薬品を合成したり、甘い香りで誘惑したり。
- モルフェウス:物質練成能力。周囲の物質から武器や防具、乗り物など多種多様なものを製作する。
- オルクス:領域操作能力。他のシンドロームを強化するエフェクトが多い。植物を操るのもこのシンドローム。
- バロール:重力操作能力。敵の行動を阻害するエフェクトが多い。
- ウロボロス:能力模倣能力。他のシンドロームの能力を模倣したり、急速に自らの能力を進化させたり。
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関連項目
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読み:ダブルクロス
初版作成日: 08/07/19 21:06 ◆ 最終更新日: 12/03/19 23:25
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