ヨーヨー > ヨーヨーの機種一覧 > Duncan Toys > ダンカン・パルス |
パルス(Pulse)とは、ダンカンが販売するヨーヨーの名である。
概要
ダンカンの発光ヨーヨー。
その時代における代表的ルーピング機種に電子回路を組み込み、発光機種にしたもの。
そのため、僅かな重量増加などを除けば、ルーピングヨーヨーとして十分な性能が確保できており、プロのパフォーマーにも愛用される機種である。
LEDは青・赤・緑の3色マルチ発光で、一定パターンで点滅する。
「ダンカン・ORB」の時代には赤と緑のみだったが、LEDの進歩により多彩な色やカラーパターンが出せるようになった。そのため、電子基板はなく、電池とLEDがほぼ直付けの状態である。
スイッチは遠心スイッチ式で、回転しているときのみ発光する。
廉価版機種は共通して「ダンカン・ライムライト」。
機種
2008年版
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/DuncanToys/status/240153021303123968
元祖は「ダンカン・ORB」。ここから電子回路を取り除いた非発光ヨーヨー「ダンカン・スピードビートル」に再度LED回路を搭載した、というトゲアリトゲナシトゲトゲのような経緯を持つヨーヨー。
「ORB」を「スピードビートル」にリファインする際、ボタン電池を入れる部分は削除されずに残されたために、このようなヨーヨーを作ることができたのである。「スピードビートル」を作るときに「パルス」が当初から想定されていたかどうかは不明。
機構は普通の遠心スイッチとなり、スリープを止めたら直ちにLEDが消える。
この影響で基板がなくなり、ボタン電池2個にスイッチとLED1個が直付けされたシンプルな構造になった。
発光色は赤・青・緑の3色。順番に光り、点滅もするようになった。
ORBにあった外周部のLEDは(スピードビートルでは削除されていたので)なくなり、内部だけが光る。
本機が発売されたことにより恩恵を受けたのが、プロのパフォーマーであった。
発光ヨーヨーは初心者や子どもに向けたものがほとんどで、ギャップの狭い完全ルーピング仕様のヨーヨーが極めて限られていたためである。
例えばヨメガの発光ヨーヨーは「ヨメガ・スペクトラム」や「ヨメガ・ストロボヨー」など、ナイロンベアリング搭載機種ばかり。「ヨメガ・ライトビーム」があるにはあるが、いずれにせよルーピング仕様にする際はナイスペ化改造が必要だった。
すなわち、電子回路の価格を上乗せしたヨーヨーをネジの限界以上に締め込むという、大変に勇気の要る作業が要求されたのである。
発光ヨーヨーは競技ではほとんど使われないが、ステージパフォーマンスでは目立つ。
しかし、「プロ仕様の発光ヨーヨー」をわざわざ作るだけの需要はない。
そんな折、「スピードビートル」が、発光機種をベースにしていたことが幸いした。
スピードビートルは、もとより初心者を想定したルーピングヨーヨーであり、上級者の使用にも耐えるモデルである。
初心者はそのまま使え、上級者は別売りの薄型スペーサーに換装するだけでルーピング特化仕様にすることができる。
性能や価格のちょうど良さと使い勝手、そして発光色の美しさから、「最高の発光ヨーヨーは何か」という問いで真っ先に名前が挙がる機種であり、ヨーヨーファクトリー所属前のSHAQLERなど、パフォーマンス面でのエキスパートにも長らく愛された。
その人気から、本家「スピードビートル」の生産終了後も販売が継続されている。
フリクションステッカーを使用する最後の機種のため消耗品の確保が難しく、在庫の確認が必要。
2018年版
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/YoYoExpert/status/1011368948846288896
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/rewindyoyo/status/1030352496156393472
「ダンカン・ホーネット」をベースにした新型。
派生機種
ライムライト
「パルス」の廉価版。
2008年版を木製スプールに換装した2009年版と、2018年版をプラベアリングにした2018年版がある。
いずれも、別売りのボールベアリングとスペーサーに交換すれば、「パルス」と同じ性能になる。
関連機種
元になった機種。
パルス回路を搭載した機種。
関連動画
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt