俺は、誰なんだ…
アルベルト「大丈夫ですか?どこか具合でも悪いのですか?」
アイシャ「大丈夫?どこか具合でも悪いの?」
グレイ「何だ?具合でも悪いのか?」
クローディア「どこが具合でも悪いの?」
ジャミル「大丈夫かよ?どっか具合でも悪いのか?」
シフ「あんた大丈夫かい?どこか具合でも悪いのかい?」
ホーク「おい、大丈夫か?どこか具合でも悪いのか?」
バーバラ「大丈夫かい?どこか具合でも悪いのかい?」
お前は、俺を知っているのか?
アルベルト「いいえ。あなたのことは存じ上げません。」
アイシャ「全然。でも、ふらふらしてて心配だったから。」
グレイ「お前など、知らん。」
クローディア「いいえ、知らないわ。」
ジャミル「全然。まったく、知らねえぜ。」
シフ「いや。あんたのことは知らないよ。」
ホーク「お前、何言ってんだ?知るわけねえだろう。」
バーバラ「全然。はじめてお目にかかるわ。」
そうか、知らないのか。
- 一緒に来いよ。
- ばいばーい。
お前といれば、俺の概要が戻るだろうか…
『ロマンシングサガ ミンストレルソング』で初登場した、SFC版には存在しないキャラクター。以前の周回で特定の条件を満たすことで開始できるイベント『「俺は、誰だ……」』の当事者。
300年前のクジャラート建国時に壊滅させられた組織「アサシンギルド」の技術を受け継いできた者達の現代におけるリーダー格。正統後継者となり正式なギルド復活を宣言するために毒をあおって仮死状態から生還する「仮死復活の技」に挑むが、どうした事か息を吹き返したダークは記憶喪失に陥り、自分が何者かを探るために各地を彷徨っていた所を主人公と出会い、記憶の手掛かりを求めて行動を共にする。
バトルキャラクターの性能としては器用さ・素早さ・知力・精神が上がりやすく、器用さと知力が一定値以上になるとそれぞれアサシン、ウィザードのクラスに必要なスキルのレベルが勝手に上昇するという特徴を持ち、それに伴い段階的に記憶を取り戻していく。しかし、知力に応じて思い出す記憶は闇社会の住人とは到底思えない内容。そもそも暗殺者である筈のダークが何故ウィザードのスキルを…?
一つ注意すべき点として、イスマスに纏わる2つの条件をクリアした直後の周回でのみナイトハルトの特殊シーンが挿入されるのだが、その周回では主人公をアイシャにしないとダークが登場しない。コレガワカラナイ
ネタバレがそれほど罪なのか。だが神々よ、どんな罰を与えても、オレの想いを変えることは出来ない!
「途轍もなく長い時間…闇の中を彷徨ってた。その時、誰かが手を差し伸べてくれたんだ…」
CV:村中知(リマスター版)
仮死復活の技と時を同じくして、サルーインのしもべミニオン・ワイルから協力を要請された三柱神の長兄デスが煉獄に1000年間もの間捕らわれていた曰くつきの魂を解放していた。ワイルはその魂の正体も知らずにダークを容れ物として選定し、仮死状態になった所を見計らい魂を注入した。しかし傀儡として利用しようというミニオン側の思惑通りにはいかず、一つの肉体に二つの魂を宿す存在となったダークは人格の衝突によって混乱の末記憶を失ってしまったのだ。そして従うべき主を失ったアサシンたちはほどなくしてミニオン・ストライフによりアジトから追い出され、人々を洗脳して無理矢理暗殺者に仕立て上げる偽のアサシンギルドが作られた。
知力の上昇に伴い呼び覚まされていた記憶はダーク本人ではなく、デスが解放した魂のものである。その正体は本項で解説する、戦神ミルザの人間時代の仲間であった魔導士アルドラ。育ちの悪さから誰からも相手にされなかったが、ただ一人親身になってくれていたミルザの力になろうと自分に秘められていた術法の潜在能力を活かし魔導士として戦列に加わるも、修業を始めるのが遅かった為に力を持て余していた。サルーインとの戦いに行く際ミルザに残るようにと言われてもなお後をついていき、最後は一行に迫るモンスター達の足止め役として戦いミルザ達の結末を知ることなく戦死した。サルーインとの戦いの結末を知らぬまま散ったことへの無念とミルザへの想いを死してなお頑なに抱き続けたが、前世への執着は冥府において最大の大罪であり、生前の想いを捨てられなかったアルドラの魂は1000年間もの長き時にわたり煉獄の深部に捕らわれていたのである。
最終的にダークがどのような道を辿るかはプレイヤーの育成次第。器用さが50以上になるとアサシンの記憶を完全に取り戻したダークはアサシンギルドへと単身向かいパーティを離れるが、ギルドの奥に行けば再会することができ、ギルドをミニオンに好き勝手に悪用された怒りを胸に共通の敵であるサルーインを討つべく再び主人公と共に戦う道を選ぶ。なお、イベント「暗殺者ギルド」クリア前にダーク強制離脱が起きた場合偽ギルドのボスをダークが倒した事により未決終了となりストライフとの会話イベントが発生しなくなる為、ジュエルビーストが封印された洞窟に行くためには「モンスターを増やせ!(水棲)」のクリアが必須となってしまう点に注意。最強の曲刀であるダークの剣はこのルートでのみ入手可能。
その前に知力を40以上にしてデスに謁見すると煉獄へ入れるようになり、その最深部である1000階に行けばアルドラの記憶が完全復活する。ダークの肉体を醜い姿と嘆きパーティを離れてしまうが、町で再会した主人公から生前ミルザに貰った指輪を渡され、一度は思い悩むも前世では叶わなかったサルーイン討伐を果たすため改めて「アルドラ」として自己紹介を行い主人公に同道する。そして来る最終決戦もにてサルーインを討ち果たし、1000年来の無念を完全に断ち切った彼女の魂はミルザに迎え入れられるように天へと昇って行き、残ったダークはアサシンギルドと決別し冒険者として第二の人生を歩み始めたという………彼女?
そう、アルドラの性別は女、つまりオレっ娘である。一人称が俺かつ肉体が男のものだったために主人公はよもやアルドラが女だったとは気づきもしなかったのである。実は詩人の語りで彼女の性別はゲームをクリアせずとも判明するが、聞ける期間がごく短いので気づかずスルーした人も少なくないだろう。
ところで、何故デスは協力を頼まれながらミルザの仲間というミニオンにとっては害にしかならない者の魂を解き放ったのかというと、河津秋敏プロデューサーが語るところによれば言いたい放題言ってくるミニオンを意趣返しでハメてやろうという意味合いがあってのことらしい。或いはアルドラがサルーインと戦うことでそ前世の遺恨を断ち、成仏できる機会を与えようという粋な計らいも込められていたのかもしれない。
リマスター版では「俺は、誰だ……」でアルドラの記憶を覚醒させたダークを加入させた状態でゲームクリアをすると、次の周回で各町に本来の姿のアルドラが出没するようになり話しかければ仲間にすることができる。仲間にする事で以下の更なる新規要素が発生する。
俺は関連動画を復活させなければならない。こんなところで遊んでいる場合ではないのだ。さらば。
俺はアサシンギルド正統後継者ダークだ。関連商品を必ず復活させて見せる!
オレは関連項目だ。今度こそ、オレをサルーインと戦わせてくれ。
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