『ダークナイト ライジング』とは、2012年7月28日に公開された映画である。2005年公開の『バットマン ビギンズ』、2008年公開の『ダークナイト』から続いた、クリストファー・ノーラン版バットマンの完結編となる。
概要
原題は「The Dark Knight Rises」(日本語に直すとザ・ダークナイト ライジズ)。「ライジズ」は日本にあまり馴染みのない語句だったためなのか、ライジングに変更となった。両方とも意味は同じである。
“闇の騎士”の誕生を描き好評を得た『バットマン ビギンズ』。その続編として公開され、近年稀に見る傑作としての評価を獲得し世界的に高い評価を得た『ダークナイト』。クリストファー・ノーランが創り出したこの“伝説”が、今作『ダークナイト ライジング』によって遂に幕を閉じることとなる。
新たなヴィラン(=悪役)としてベイン、キャットウーマンが登場。
ブルース・ウェイン/バットマン役は前2作と同様にクリスチャン・ベールが続投。他にもゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンらが引き続き出演となる。
またノーラン版第一作目『バットマン ビギンズ』に登場したブルースの師匠、ヘンリー・デュカード役のリーアム・ニーソンも同役で出演。デュカードの若い頃も登場。
他にもベイン役のトム・ハーディを初めとして、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットやマリオン・コティヤールなどノーラン監督の前作『インセプション』からのキャストも出演する。セリーナ・カイル/キャットウーマン役のアン・ハサウェイは今作がクリストファー・ノーラン作品への初出演となった。
ジョナサン・クレイン/スケアクロウのキリアン・マーフィーも出演。メインキャスト以外でノーラン版バットマンに皆勤となるのは彼だけである。
劇伴は『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』も手がけた巨匠ハンス・ジマーが担当。彼の得意とする重厚かつ壮大な音楽が作品に深み与え、観客を否応なく作品へと誘うこととなる。
前2作に参加したジェームズ・ニュートン・ハワードは今作には不参加となっている。
クリストファーの弟であるジョナサン・ノーランは本作の脚本を執筆するにあたってディケンズの古典『二都物語』にインスピレーションを得たと発言し、クリストファー自身も自分が描きたかったバットマン・サーガは二都物語そのものだったと発言した。
コミック作品では"Knightfall"シリーズ(邦訳版未発売)と"No Man's Land"シリーズを下敷きにしたと噂されるが、詳細は不明。
ストーリー
犯罪と腐敗に満ちた巨大都市ゴッサムシティ。その街のために、己の全てを捧げて戦う者がいた。
犯罪者へ恐怖をもたらす蝙蝠を模した漆黒のスーツを身に纏い、鍛え抜かれた格闘センスと他を凌駕する最新兵器を武器に戦う男。『決して誰も殺さない』という誓いを胸に刻んだクライムファイター。
沈黙の守護者、影の監視者、闇の騎士――。人々は彼を『バットマン』と呼んだ。
バットマンと彼の協力者であるゴッサム市警本部長ジェームズ・ゴードンの活躍、そして“光の騎士”と呼ばれる検事ハービー・デントの登場。ゴッサムに平和の兆しが見え始めていた。
しかしジョーカーと名乗る冷酷な犯罪者が現れたことにより、ゴッサムは脅威にさらされることとなる。
ゴッサムの命運を賭け、バットマンとジョーカーは死闘を繰り広げる。
――“凶”敵との戦いの中で、信頼すべき仲間を、愛する人をバットマンは失ってしまう。
それでも彼はゴッサムを守るために戦い抜いた。殺人の汚名を自ら被り、たとえ警察に追われる身となっても――。
それから8年、ゴッサムからバットマンは姿を消し、ゴードンも警察を退くこととなる。戦争は終わった。犯罪を重圧的に取り締まる“デント法”により、街はかりそめの平和を享受していた。
しかし、ゴッサムに新たな『悪』が姿を現した。
屈強な肉体、卓越した知能、異様なマスク。――異形なる男の名は、『ベイン』。
「ゴッサムを破壊し、バットマンを殺す」
ベインは宣言する。
暗躍する謎の女キャットウーマン、街を蹂躙するベインの軍団。不安と狂気が渦巻き、ゴッサムを呑み込もうとしていた。未曾有の危機が、すぐそこに迫っていた。
希望は消え、ゴッサムは絶望に支配されてしまうのか。
今、バットマンの最後の戦いが始まる――
キャスト
- ブルース・ウェイン/バットマン:クリスチャン・ベール(檀臣幸)
- アルフレッド・ペニーワース:マイケル・ケイン(小川真司)
- ジェームズ・ゴードン:ゲイリー・オールドマン(納谷六朗)
- ルーシャス・フォックス:モーガン・フリーマン(池田勝)
- ロビン・ジョン・ブレイク:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(土田大)
- ミランダ・テイト/タリア:マリオン・コティヤール(五十嵐麗)
- ヘンリー・デュカード/ラーズ・アル・グール:リーアム・ニーソン(佐々木勝彦)
- 30年前のラーズ・アル・グール:ジョシュ・ペンス
- ジョナサン・クレイン/スケアクロウ:キリアン・マーフィー(遊佐浩二)
- セリーナ・カイル/キャットウーマン:アン・ハサウェイ(園崎未恵)
- ベイン:トム・ハーディ(山路和弘)
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関連項目
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