チキンナイフとは、ゲーム「ファイナルファンタジー」に登場するアイテムである。
語源は英単語のchickenで、ここでの意味はスラングの「臆病者」である。
概要
登場作品は「ファイナルファンタジーⅤ」と「ファイナルファンタジーXI」と「ディシディア ファイナルファンタジー」。
どれもチキンナイフという名は同じだが、入手方法、性能は異なる。
ファイナルファンタジーⅤにおけるチキンナイフ
第三世界でムーアの村に行くと木々の間に隠された通路があり、その先にいる老人に勇気があるか、臆病者かの二択をせまられ、臆病のほうを選ぶとチキンナイフを手に入れることができる。勇気があるほうはブレイブブレイド。その名の通りナイフに属する武器なので、モンク・白魔道師以外の全ジョブが装備可能。魔法剣可能。両手持ちは不可。素早さ+5。その他に普通の武器とは違う、大きな特徴が三つある。
- 逃げれば逃げるほど強くなる。
『逃走回数÷2』が攻撃力となって加算されていく。上限は127。逃走回数はゲーム開始直後から加算されている。ちなみにブレイブブレイドは攻撃力150を誇るが逃げた回数分だけ攻撃力が下がる。 - 特殊効果『とんずら』
通常攻撃の追加効果として、一定の確率で『とんずら』が発動する。発動した場合攻撃は行われず、通常の敵ならば100%逃亡に成功する。ボスなどの特殊な敵の場合はもちろん逃げられずに、攻撃もキャンセルされる。
チキンナイフの唯一の欠点であり「たたかう」での使用にはやや難がある。
しかし、「みねうち」「ぶんどる」「みだれうち」などのアビリティによる攻撃の多くは武器の追加効果発動させないため、これらを使うことでデメリットを回避することができる。ただし、青魔法ゴブリンパンチは「武器の素の攻撃力」を参照するため、攻撃力0と判定され全くダメージを与えられない。 - ダメージ計算法が特殊
斧、ベル、ロッド、竪琴などを除く通常の武器ダメージ計算式は、
{(レベル×力÷128※)+2}×(武器の攻撃力と武器別ランダム補正-対象の防御力)で計算されている。
ところが、チキンナイフの場合は
[{レベル×(力+素早さ)÷128※}+2]×(武器の攻撃力-対象の防御力)
つまり、「素早さと力の合算でダメージを算出する」という凄まじい計算式になっている。
この特殊な計算法によって、最大攻撃力127でありながら、攻撃力150のブレイブブレイドや攻撃力140のラグナロクよりも高いダメージを算出することができるFF5最強の武器である。
GBAリメイクで攻撃力180のアルテマウェポンが追加されたが、往々にしてそれすら上回る威力を誇る。
また、計算式からもわかるようにチキンナイフにはランダム補正がかからないため、同じステータスで同じモンスターに攻撃すると、常に同じダメージ数値となる。チキンナイフで攻撃する際に、見たことがあるようなダメージ数値が何度もでるのはこのためである。
これらの特性から、SFC版FF5では文句なしの最強武器であり、GBA版ではベルのランダム倍率が大幅に上方修正されたティンカーベル、素の攻撃力がダントツのアルテマウェポンがそれに迫る強さとなったが相変わらず最強である。また、ぱっと見オマケに見える素早さ+5も良く調べると本作屈指のぶっ壊れた数値であると分かる。
一見弱そうなのに使ってみるとても強くよくよく調べると超がつく最強だったり、「たたかう」では使いにくいがアビリティと相性が良いなど、FF5のゲーム性と合わせて真の勇気とは何なのかを示している武器なのかもしれない。
※小数点以下は切り捨て
ファイナルファンタジーXIにおけるチキンナイフ
鉄甲突撃隊の戦利品から入手できる。
「同じくらいの強さ」以上の強さの敵に攻撃を仕掛けると、『とんずら』が発動することがある。
武器としての性能は結構いいらしい。
ディシディアにおけるチキンナイフ
無印ディシディアでは短剣カテゴリの最高級の武器として登場。「ムーブアクションでブレイブアップ+2%」の効果を持ち、色々移動することでちょっとずつブレイブがアップする。パスワードを入れて手に入れる素材がないと合成できない。
デュオデシムでの性能は不明。そもそも装備品として残っているかすら謎。
なお、ギルガメッシュが使っているのは「チキンナイフ?」である。文字通りトリのナイフ。FF5のチキンナイフとは似て非なるモノである。
関連動画
関連商品
関連項目
- 6
- 0pt