チャイナエアライン(China Airline 中華航空公司)とは、台湾(中華民国)の航空会社である。
概要
中華航空という漢字名称から、台湾は中国か否かの問題とは無関係に、台湾ではなく中国、則ち中華人民共和国の航空会社だと思われている節があるが、「中華航空」の「中華」は「中華民国」の「中華」である。
日本の数多くの空港に乗り入れをしており、羽田空港再国際化の前に同空港へ最後まで乗入れをしていた航空会社(2002年まで)としても知られている。
事故をよく起こすというデータがあり、特に2007年まで4年に1度重大事故を起こしていた事を「華航四年大限」と呼ばれている。
日本人にとっては、1994年に名古屋空港で発生し同社史最悪の死者数(日本史上2番目)を記録した140便墜落事故、2007年に那覇空港で発生した120便炎上事故などが記憶に新しい。
同じく台湾の航空会社、エバー航空が世界的にも安全であることで相対的に事故が多いというイメージにつながっているのかもしれない。日本における呼称が「中華航空」から「チャイナエアライン」に改められたのは、名古屋空港における墜落事故の発生した翌1995年である。ただし漢字表記などから今も旧名称で呼ぶ人は少なくなく、たとえば台北松山空港の日本語アナウンスで「チュウカコウクウ」と呼ばれるような場合もある。
中華人民共和国の航空会社に エアチャイナ(中国国際航空) があるが、運航地域の類似・名前が似ている、といった理由で混同されているのではないかという指摘もある。
エアチャイナ(国航)はチャイナエアライン(華航)とは別の会社である。
コールサインは、王朝を意味するダイナスティ(Dynasty)。
航空会社コードは、IATAがCI、ICAOがCALである。
90年代以降の重大事故
- 1991年 358便墜落事故 - 死者5名(台湾台北近郊 貨物便)
- 1993年 605便オーバーラン事故 - 死者なし(香港啓徳空港 B747-400初の全損事故)
- 1994年 140便墜落事故 - 死者264名(名古屋空港)
- 1998年 676便墜落事故 - 死者202名(台湾桃園空港)
- 1999年 642便着陸失敗事故 - 死者3名(香港国際空港 同空港初の死亡事故)
- 2002年 611便空中分解事故 - 死者225名(台湾海峡上空)
- 2007年 120便炎上事故 - 死者なし(那覇空港)
関連動画
関連項目
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