テクノ歌謡とは、1980年代前半に流行した歌謡曲とテクノポップの変種である。
概要
1978年に結成されたイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)が1980年頃にテクノポップを大流行させた。これに呼応する形で登場したのがテクノ歌謡である。
その名の通り、テクノポップ的なリズムや楽器(シンセサイザーやシンセドラム等)を多用した歌謡曲である。YMOのメンバーの細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏もこの流れに関わり、「ハイスクールララバイ」(イモ欽トリオ)、「コンピューターおばあちゃん」(みんなのうた)など数々の名曲を送り出した。
また、筒美京平や船山基紀といった既存の作曲家・アレンジャーも多く関わり、1970年代以前の生バンド主体の楽曲から1980年代以降の打ち込み主体の楽曲への架け橋となっていった重要な変種だったといえる。
YMOの散開やテクノポップブームの終焉によりわざわざ「テクノ歌謡」と定義するような楽曲は減っていったが、シンセサイザーなどの電子楽器を多用した楽曲が完全に定着した功績は大きい。
Perfumeはこの当時の定義だとテクノポップよりもテクノ歌謡のほうに性質が近い。
テクノ歌謡の代表曲
1980年代
- 榊原郁恵「ROBOT」(1980年)
- 沢田研二「TOKIO」(1980年)
- ジューシィ・フルーツ「ジェニーはご機嫌ななめ」(1980年)
- イモ欽トリオ「ハイスクールララバイ」(1981年)
- 矢野顕子「春咲小紅」(1981年)
- 酒井司優子「コンピューターおばあちゃん」(1981年)
- ビートたけし「俺は絶対テクニシャン」(1981年)
- 松谷裕子「ラムのラブソング」(1981年)
- 山下久美子「赤道小町ドキッ」(1982年)
- スターボー「ハートブレイク太陽族」(1982年)
- ヴァージンVS「コズミック・サイクラー」(1982年)
- YMO「君に、胸キュン。」(1983年)
- TOM★CAT「ふられ気分でRock'n' Roll」(1984年)
- アポジー&ペリジー(三宅祐司&戸川純)「月世界旅行」(1984年)
- C-C-B「Romanticが止まらない」(1985年)
- 水谷麻里「21世紀まで愛して」(1986年)
1990年代以降
- 芳賀ゆい「星空のパスポート」(1990年)
- 細川ふみえ「スキスキスー」(1992年)
- KOJI1200(今田耕司)「ナウロマンティック」(1995年)
- 中谷美紀「クロニック・ラヴ」(1999年)
- 桃月学園1年C組feat.上原都「少女Q」(2005年)
- 井上麻里奈「ビューティフルストーリー」(2007年)
- Perfume「ポリリズム」(2007年)
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関連項目
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