テスタメントガンダムとは、外伝「機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY」に登場するモビルスーツ。
ワンオフ機だが、本機の予備パーツを使って「ガンダムアストレイ アウトフレーム」が製造された。
概要
TESTAMENT GUNDAM テスタメントガンダム |
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型番 | ZGMF-X12A(ザフト) RGX-00(連合) |
全高 | 17.71m |
重量 | 46.40t |
搭乗者 | スカウト0984(アッシュ・グレイ) カイト・マディガン |
装甲 | ヴァリアブルフェイズシフト装甲 |
特殊 | ニュートロンジャマーキャンセラー 量子コンピューターウィルス送信システム |
武装 |
「神と人との誓約」を意味するNJC搭載型/核エンジン駆動型ザフト製12番目のモビルスーツ。
連合軍のMS「ストライクガンダム」のストライカーシステムをザフトが研究して製造した技術試験機である。本機の開発データを参考に、ザフトのウィザード・システムやシルエット・システムの開発が行われた。
テスタメントはジェネシスαでリジェネレイトガンダムとの並行開発が進められていたが、『一族』の息がかかった連合軍特殊情報部隊が奪取し、データの解析終了後に改造を受けた。その後、型番と搭乗者が与えられ連合が使用している。
テスタメントの搭乗者はスカウト0984。かつてリジェネレイトガンダムでロウと戦い、敗戦後に連合軍に捕獲されて薬物投与や記憶の改竄を受けたアッシュ・グレイである。
本機はもともとPS装甲を採用していたが、連合側に鹵獲された際にヴァリアブルフェイズシフト装甲(VPS装甲)へと改良されており、電力消費の最適化が行われた。装甲色は電圧の調整で変移し、変色に伴い装甲強度も上昇していく。
テスタメントの場合はフェイズシフトダウンを示す「灰色」、フェイズシフト後の第一段階「白」、そこから更に防御力を上昇させた第二段階「赤」への変色パターンを持つ。
また、連合によってミラージュコロイド技術を応用した「量子コンピューターウイルス散布機能」も加えられテスタメントの巨大な頭部アンテナからコロイド粒子を散布し、粒子を媒介に量子コンピューターを意のままに操れる。
この時のテスタメントは対象のセンサーから姿をかき消すことが出来るため、対策としては肉眼で視認する他ない。
なにより恐ろしいのは音声データや映像データにさえ干渉し、精巧な偽装を行える点。ジェスに言わしめると「情報を歪める能力」であり、使い方によっては単機で戦場を混乱に導き、支配することも可能。
通常MSは外部カメラから得られた映像を画像処理して最適な映像をパイロットに提供するが本機はその画像処理の段階で介入して自分だけが映っていない映像に改竄するため肉眼で見るか画像処理が行われないカメラで見ない限り本機を視認で捉えられないばかりか気づく事もできない。
武装
- 「トリケロス改」
ブリッツガンダムの複合兵装「トリケロス」の発展型。VPS装甲が用いられ掌底部の内蔵ビーム砲やクローを装備する。右腕の正面と両側面の三方を覆うシールドでもあり左右両端を展開することにより防御面積を更に広げることができる。その両端部の裏面には武器マウントがありハンドガン2丁を格納。 また手甲部には出し入れ可能な実剣を装備している。クロー部も破砕力は高くMS一機が抑えられて微動だにできないほどの握力とパワーを有する。 防御力も高く掌底部のビーム砲口を敵に密着させて発砲し、爆発させたのにもかかわらず本機も装備も無傷であった。ビームライフルのビームをもものともしない。
ゴールドフレーム天の装備と同名だが若干こちらの方が攻撃的なフォルムに思える。ちなみに装着しているように見えるが装備の上の部分に持ち手がありそれで持って操作しているだけである - 「ディバインストライカー」
連合によって追加されたテスタメント用ストライカーパック。通常は背部飛行ユニットとして機能している。
クローへの変形機構を持っており、背部の第三の腕に変形して本機の格闘武装の一端を担う。
VPS装甲第二段階では色も合わさってより一層禍々しく変貌し、悪鬼じみた姿となる。こちらもビームライフル程度のビームなら難なく弾く。 - 「ビームハンドガン」
トリケロスに格納された二丁の小型銃。大型の携行武器が目立つなか貴重な小型火器で、隠密行動や近接戦闘に適している。 - 「ビームサーベル」 両腰に2丁装備している
- 「イーゲルシュテルン」 左胸部に一門装備された機関砲。主にトリケロスやディバインストライカーで捕らえた敵を打ち抜くのに使われる。
- 「ピクウス76mm機関」 側頭部に2門装備された機関砲
作中では
ジェネシスαを襲撃して量子コンピューターにウイルスを送信。ジェネシスαやそこでメンテナンスを受けたMSを全てウイルスに汚染させ、ジェス達を混乱に陥れた。
そこでジェスの声を真似るも、会話の内容に違和感を持ったカイト・マディガンに看破される。本物のジェスはカイトを名前で呼ぶが、偽物(スカウト0984)はマディガンと呼んだため、カイトが不審に思ったのである。人間が使う以上、他人に成り済ますのにはどうしても穴が生じるとということだが、やはりコロイドウイルスの脅威に変わりはなく、その後もセンサーから姿を消して戦闘を優位に持ち込めていた。
後にジェス達により対抗策が取られ、アウトフレームDとの戦闘で敗北している。戦闘後に機体を残したままアッシュ・グレイ(スカウト098)が宇宙に流されて行方不明となった。テスタメントはほぼ無傷の状態でカイト・マディガンの手に渡り、現在はカイト専用機として改修された。
マディガン専用テスタメントガンダム
ほぼ無傷で手に入れたテスタメントをカイト・マディガン専用機として改造を施した。
VPS装甲第一段階はより明るめの白。第二段階では従来の赤を基調とした装甲にカイト機のトレードマークである「白い十字」模様が浮かび上がる。ちなみに、戦闘で破損したウィルス散布機能は未修理のため使用不可能。
ガンダムアストレイ アウトフレーム
「DESTINY ASTRAY」の主人公機。本機の予備パーツを使ってロウ・ギュールが組み立てた作業用MS。ただし核エンジン及びNJCは搭載されておらず、装甲もアストレイに使われる発泡金属装甲である。
→詳細は「ガンダムアストレイ アウトフレーム」を参照。
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関連項目
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