テリー・ライリー(1935~)とは、クラシック音楽において現代音楽、特にミニマル音楽に属する作曲家である。
概要
ミニマル音楽の代表的な作曲家で、フィリップ・グラス、スティーブ・ライヒ、ラ・モンテ・ヤング(もしくはジョン・アダムズ)に彼を合わせた4人がミニマル音楽の重鎮として扱われることが多い。フィリップ・グラスと同じくもとは古典的な音楽教育を受けていたがインド音楽に傾倒、さらにラ・モンテ・ヤングとの出会いが彼を反復性や即興性を取り入れたミニマルミュージックの誕生につながらせ、1964年の「インC」の発表でその先駆けとなったのである。
さらに弦楽四重奏団「クロノス・クァルテット」との出会いが彼に弦楽四重奏による多数のミニマル音楽の作曲に向かわせ、ほかの3人と同様現在においてもなお精力的な作曲活動を続けているのである。
日本で極めて人気の高いライヒ、映画音楽などの実用音楽も並行して手掛けるグラス、現代政治をオペラで描くアダムズに比べると、今一つ日本での取り扱われ方がパッとしない感もあるがミニマル音楽の起源ともいうべき極めて重要な存在である。近年では「インC」が大手レコード会社のクラシック音楽の廉価版シリーズに収録されるなど、彼も音楽史の潮流の中にしっかりと位置づけられているのだ。
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