ディオンヌ・ワーウィックとは、アメリカの黒人女性歌手である。
概要
1940年生まれ。幼少時代にニュージャージー州イーストオレンジの教会で歌い、10代で姉のディー・ディー・ワーウィックと共にゴスペルグループ「The Gospelaires」を結成。ハートフォード音楽大学では音楽教育とピアノを学んだ。在学中に通っていたニューヨークのスタジオでバックコーラスなどのセッションを重ねるうちに、カーペンターズの曲などで有名な作曲家のバート・バカラックと出会い、卒業後の1963年にプロとして本格的な活動を始める。1964年にバカラック作曲・ハル・デイヴィッド作詞の「ウォーク・オン・バイ」がヒットし、グラミー賞にもノミネートされた。
その後もバカラック=デイヴィッド作の「サン・ホセへの道」や「恋よさようなら」などの曲をヒットさせ、スターへの道を歩む。70年代に入って低迷期を迎えるが、79年に「コパカパーナ」で有名な人気歌手バリー・マニロウのプロデュースによる「涙の別れ道」をヒットさせ、グラミー賞を受賞した。
80年代に入ってもビー・ジーズのギブ兄弟作の「ハートブレイカー」やバカラック作曲の「愛のハーモニー」をヒットさせる。有名な作曲家やミュージシャンが曲を提供するのは、歌手としての実力が認められている証明でもある。
彼女は故ホイットニー・ヒューストンの従姉妹でもあり、「愛のハーモニー」をステージで一緒に歌ったこともある。ふたりの名シンガーの歌唱力は、同じ血を引いていることを納得させるものがあった。近年ホイットニーが急死したり、あろうことか自己破産したりと、晩年はあまりいい話を聞かないが、グラミー賞を5回も受賞した彼女が伝説の歌手のひとりであることは間違いないだろう。
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