ディッキンソニア(Dickinsonia)とは、先カンブリア紀に生息していた海生生物の一種。エディアカラ生物群のひとつである。
概要
オーストラリアにある「エディアカラの丘」で発見された。時期としては約6億年前。生物がそれまでの単細胞から多細胞生物へと急激に進化した頃のものである。
形状は楕円形で、大きさは1mほど。ただし体の厚みは数mmしかない。海底を這い回るような跡がのこされていることから、おそらく動物だろうと思われている。2018年の『サイエンス』誌に掲載された論文では、ディッキンソニアの生痕化石から多量のコレステロールを検出することに成功し、ディッキンソニアが動物説がさらに有力となった[1]。
何を食べていたのかは不明だが、おそらく海水や泥に僅かに含まれる有機物を糧に数百年、数千年かけてゆっくりと成長していたと考えられている。
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関連項目
脚注
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