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デイドラ(Daedra)とは、ベセスダ・ソフトワークスのRPGゲーム『The Elder Scrolls』シリーズに登場する存在である。
デイドラは複数形であり、単数形はデイドロス(Daedroth)。 [1]
概要
闇の神パドメイ(Padomay)の血から生まれた存在で、シリーズで具体的な記述がなされたのは「Morrowind」以降だが、存在自体は「Daggerfall」の頃からある。
デイドラはエルフの言葉で"祖先ではない"という意味だが、その理由は、神の一柱であるロルカーンが新たなる次元(ムンダス)を創造するという計画を提案した際に参加しなかったため、エルフにつけられたとされている[2]。
不死の存在であるため、肉体を滅ぼしても魂は必ずオブリビオンに戻り復活してしまう。つまり完全に殺すことは不可能である。また、自分たちとは異なり寿命や死の概念があるムンダスの住人のことを「Mortal(定命[じょうみょう]の者)」と呼び、自らの力を付与したアーティファクトを与えたり、自らが支配するオブリビオンの領域に連れてくるなど、様々な形で関わっている。
タムリエルにおいては「魔族」という表現を用いる書籍などもあり、デイドラを崇拝するということは「悪魔崇拝」と同じものに扱われるため、デイドラ信仰は危険視されることが多い。そのため、デイドラ信者狩りを行っている宗教団体などもいる[3]。
しかし闇の神から生まれた存在にしては妙に人間くさいところがあり、中にはムンダスの者たちに好意的に接してくるデイドラもいることから、ある意味ではエイドラよりも身近な存在となっている。一部のタムリエル住民からは崇拝対象となっており、ダンマー(ダークエルフ)のように自らの守護神、先祖としている種族もいる。
オブリビオンについて
人間やエルフたちのいる次元は「ムンダス」と呼ばれており、その外側にタマネギの皮のような感じでエイドラが住む次元「エセリウス」とデイドラが住む次元「オブリビオン」が重なっている。デイドラの王と呼ばれる存在は、この次元オブリビオンの中に自分たちの空間領域を作り、支配しているとされる。
デイドラはムンダスに対してたびたび干渉しているが、竜神アカトシュの力によってムンダスとオブリビオンの間には障壁(ヴェール)が張られており、オブリビオンからの大きな侵攻は不可能とされている。
なお、定命の者でもオブリビオンの次元に渡ったり住んだりすることは可能だが、別にオブリビオンに住んだからといって必ずしも不死になれるわけではない。[4]
デイドラの王
デイドラの中でも極めて強大な力を持つ存在は「Daedric Prince」(デイドラの王子 / デイドラの大公 / デイドラ公)もしくは「Daedric Lord」(デイドラ・ロード / デイドラの王)などと呼ばれる。
それぞれがオブリビオンの次元の中に自らが支配する空間領域を持つといわれ、また自らの眷属を従えているという(メエルーンズ・デイゴンの場合はドレモラを、ハルメアス・モラの場合はシーカーやルーカーなどを自らの眷属としている)。ただ、自らの主を持たない下級デイドラや野良デイドラもオブリビオンのあちこちにいるらしい。
- ■アズラ(Azura)
- 黄昏と夜明けを司るデイドラで、ノクターナルの妹とされている。支配領域は壮麗な花園の国「ムーンシャドウ(Moonshadow)」で、「月影」「薔薇の母」「夜空の女王」の異名を持つ。
ダンマーの信奉するデイドラの一柱で、デイドラの中でも例外的に本質が邪悪ではないとされている。自らに忠誠を尽くすダンマーに対しては好意的に接してくれ、知識・祝福・加護を与えている。
……が、怒らせるとデイドラで一番怖いと伝承されている。神の力が宿った武器(※ロルカーンがらみ)を使わないという戒めを古代エルフのチャイマーが守っていた間は加護と祝福を与えてきたが、後にチャイマーの組織トリビュナル(トライビュナル)が戒めを破って所持したことを知ると激怒し、チャイマーに呪いを与えて黒い肌のダンマーに変えてしまった。 [5] - ニコニコではなぜか人気で、アズラに関することが出ると「アズラ様ぁぁぁ」とアズラ様弾幕が流れたり「バイアズーラ」とどっかのタマネギのようなことを喋り始めるユーザーがいるらしい。
- ■ボエシア(Boethiah)
- 詐欺・陰謀・秘密の殺人・暗殺・反逆・不義な権力の転覆・革命を司るデイドラの王。男神説と女神説があるがどちらなのかは不明。支配領域は、塔や巨大な迷宮・庭園が広がり裏切りや反逆が絶えず起こっている「スネークマウント(Snake Mount)」。
マニュアル型、テンプレ型、安定志向な者をもっとも嫌っており、逆に否定・拒否・反逆を示した者には賞賛を送る。その性質上、定命の者の従順と支配を司るモラグ・バルとは敵対関係にある。
アズラと同様に、ダンマーがチャイマーの姿だった頃から加護を与えており、現在でもダンマーの崇拝対象となっている。トリニマックを捕食して排泄物からマラキャスを生み出したデイドラとも言われている。 - ■クラヴィカス・ヴァイル(Clavicus Vile)
- 契約、望みや力の実現を司る。元来が気まぐれな性格をしており退屈な人間は嫌い。支配領域はあるが名前はなく、腐敗した風が吹く長閑かつ奇妙な田園が広がっているという。
ムンダスにおける彫像では、バルバス(Barbas)という犬と共に描かれることが多い。バルバスは姿を自由に変えるシェイプシフターであり、このような力を持つのはデイドラ公だけであるためバルバスをヴァイルの一部だとする説もある。[6] - 『Skyrim』ではこのバルバスが現界してスカイリムをうろついており、主人との「仲直り」を取り持ってくれるようドヴァキンに頼んでくる。
- ■ハルメアス・モラ(Hermaeus Mora)
- 星や天から読みとることによる、過去・未来などの運命の流れを司る。
また、知識や記憶を集めるデイドラでもある。 - 専用の記事あり → ハルメアス・モラ
- ■ハーシーン(Hircine)
- 狩猟を司るデイドラ。狩猟に関わる者や戦士たちからの信仰を受けている。
デイドラのスポーツとして狩猟(定命の者を狩ること)を奨励しており、ムンダスにおける定命の者たちが行う狩りも楽しんで眺めている。狩り全般を司っているため、狩人が獲物を狩るのも、逆に獲物が狩人を返り討ちにするのも、どちらも楽しんでいる。支配領域は永遠の狩猟場「ハンティンググラウンド(Hunting Ground)」で、ハーシーン信者は死後ハンティンググラウンドに行き、そこでハーシーンと共に永久の狩りに興じている。
『TES3:Bloodmoon』にも登場しており、ネレヴァリン(TES3主人公)と手合わせするにあたって自らの力を制限して縛りプレイを課すなど、狩りに対する公平さなども持ち合わせている。しかしそのスポーツマンシップが自らの敗因となることもある。
ウェアウルフ、ウェアベアなど獣人化する病気を生み出した祖でもあり、これについては恩恵として受け入れている者たちもいるが、呪いとして忌み嫌っている者たちもいる。 - ■マラキャス(Maracath)
- 拒絶・追放された人々の後見人・守護者にして復讐者。支配領域は塵で覆われた「アッシュピット(Ashpit)」。
- 元はトリニマックというエイドラだったが、ボエシアの謀略によって捕食され、その排泄物の中から復讐心をもって生まれたといわれている。出自ゆえか対デイドラ兵器をよく作り出すことでも知られており、経緯もあって他のデイドラロード達からは上位の存在として認められていないが、デイドラの中では充分な強さを有している。
オークの信仰対象であり、オーク一人一人の名前や顔を覚えているなどオーク愛がすごすぎる神様。愛ゆえに厳しく、『Skyrim』ではヘタレの族長に集落ごと呪いをかけ、新たな族長を選出した後にビシバシ鍛え上げるという親(?)ならではの一面を見せる。 - ■メエルーンズ・デイゴン(Mehrunes Dagon)
- 破壊・変化・改革・力・革命・野望を司り、四本腕の巨大な悪魔の姿で描かれる。地震や洪水などの災害と関連付けられることが多い。支配領域は地獄そのものの「デッドランド(Deadland)」。ムンダスおよびタムリエルをたびたび脅かしているため、ムンダス住人から「悪しきデイドラ」として扱われているうちの一柱。自らの眷属としてドレモラを従えている。
- その性質上、建設的なことが不得意な脳筋である。過去何度もタムリエルに現界しており、破壊の限りを尽くしてはその時代の者たちにボコられて送り返されている[7]
なお、破壊を好むため「悪しきデイドラ」として扱われているが、破壊からの再生、および破壊による変革も司っているという側面があるため、絶対的な悪というわけではない。 - ■メファーラ(Mephala)
- 「囁きの女公」「運命の糸を操る神」「蜘蛛の神」の異名を持つ。支配領域は恐怖や裏切りなど複数のエリアで構成される「スパイラルスケイン(Spiral Skein)」。 [8]
- ぼやかされた真実を司るとしてあまり知られていない。しかし、認識可能な霊魂の中では最も強いうちの1つともされる。殺人・虚偽・セックス・嘘を司り、モラグ・トングをはじめとする複数の暗殺教団の設立に関わっている。一説によればボエシアがトリニマックに勝てたのは、メファーラが背後から致命傷を負わせたからだともされる。秘密の知識を集めることでも知られ、同じく知識(こちらは全ての)を集めるハルメアス・モラの兄弟(sibling)とされることもある。
- 人間には悪しきデイドラとされているが、ダンマー(およびチャイマー)に生きるための術として暗殺を教えた事から、ダンマー側では良きデイドラとして扱われている。また、ほかのデイドラ公の一部と異なり、定命のモノを単なる玩具として認識していない可能性があると言われている。
- ■メリディア(Meridia)
- 生命の活力を司っているらしいが、何を司るかほとんど知られていない、タムリエルでは知名度が低いデイドラの王。
- 個別の記事あり → メリディア
- ■モラグ・バル(Molag Bal)
- 支配・奴隷・謀略を司るデイドラ。領土は荒廃の大地「コールドハーバー(Coldharbour)」。
- メエルーンズ・デイゴンと同じく「悪しきデイドラ」の一柱。定命の者を支配し、隷属させようとする。
生と死を司るアーケイに嫌がらせをするため、人間の姿に化けてネディックの娘を最初の吸血鬼に変えた。その際に行った手段から「強姦・凌辱」も司るといわれている。 [9] - 実はモラグ・グルンダ(Molag Grunda)という「娘」がいるが、デイドラにとって「娘」が何を意味するのかは不明である。モラグ・バルとの凄惨な儀式を生き延びた者は純血の吸血鬼となり、女は「コールドハーバーの娘」と呼ばれる特別な存在となる。
- デイゴンとはともにニルンへの侵攻を企むライバルであり、お互い妨害しあっている。
- ■ナミラ(Namira)
- 「廃滅の女公」の異名を持ち、古代の暗黒を司るデイドラ。悪霊・邪霊を従えており、蜘蛛やナメクジなどの一般的に不快とされる害虫を使い魔とする。生と死を司るアーケイ、および不浄を嫌うメリディアとは敵対関係にある。支配領域は亡霊が泣き叫ぶ砂の島「スキャトリングヴォイド(Scuttling Void)」。
罵られ、忌み嫌われることに喜びを見いだす生粋のドMだが、マラキャス同様に嫌われるものや虐げられるものを憐れむ慈悲のあるデイドラロードでもある。また、乞食に姿を変えてタムリエルを旅している時に定命の者が自分の正体に気づいてくれると喜んでしまう部分もある。 [10] [11] - ナミラ信者は平和的だが、暗く汚らわしい場所で暮らし、食人を行うため嫌われる。『Skyrim』のクエストでは薄暗い洞窟が聖所となっており、アーケイの僧侶を誘い込んで殺した上に肉を食らうことを迫られる。またその「晩餐」には近隣の街で見かけた顔が複数参加していたりする。
- ■ノクターナル(Nocturnal)
- 夜と闇を司るデイドラの王。別名は「夜の女王」「影の魔女」など。アズラの姉とされている。支配領域は影の国「エバーグローム(Evergloam)」。
運を司ることから盗賊および盗賊ギルドの信仰対象となっているが、信仰対象のはずなのによく物を盗まれる。本人は割と物静かで穏やかな性格をしており、物を盗まれてもさほど怒らない。加えてデイドラでは珍しく自分への信仰を求めておらず、ノクターナルが自らの使徒として公認しているのは契約を交わした衛士「ナイチンゲール」だけである。
ちなみに人間の恋人がいたこともあり、他のデイドラロードとは定命の者に対する考え方が異なるらしい。 [12] - 彼女に用いられる称号の1つにウルドラ(Ur-dra)というものがあり、これは「デイドラ王の中で最年長で最も強力」であることを意味する。サイジック・[13]他にもナミラ、ハルメアス・モラがこの称号で呼ばれる。
- ■ペライト(Peryite)
- 疫病、自然の秩序を司る。別名「親方(Taskmaster)」。細長いヘビのような体に手足と翼がついている姿で彫像が作られているが、ドラゴンではないらしい。支配領域はオブリビオンの最下層の秩序とも呼ばれる「ピッツ(Pits)」。彼はここでデイドラの体を構成する物質「クリエイシア」がオブリビオン全体を傷つけないよう維持している。
悪疫を司り、時来たりなば「祝福」と称して感染者を解き放ち、世界中に病を蔓延させようとする。信者曰く「膿のようなもの」であり、傷を癒す上で生じる必要不可欠な存在とのこと。最弱のデイドラ公と考えられているが、彼の齎す疫病はたびたびタムリエルの歴史に大きな影響を与えている。[14]基本的に信者の面倒見はいいが、裏切者には容赦せず、首謀者もろとも信者を皆殺しにする事も厭わない。『Oblivion』では自分の信者の救出をクヴァッチの英雄(TES4主人公)に依頼しているが、『Skyrim』では信者のことをニルン中に伝染病をばらまくための病気袋ぐらいにしか思っていないなど、面倒見が良いのか悪いのか不明な存在。 - ■サングイン(Sanguine)
- バカ騒ぎ・道楽・色欲・酒池肉林・放蕩などの快楽を司るデイドラ。ときどき自らも定命の者の姿でタムリエルに現界して遊んでいたりする。支配領域は数万ともいわれ、『Skyrim』では「酒が水のように溢れる霧の森」が登場、大勢の人間と共に享楽の宴に耽っている様子が伺えた。
快楽を司っているため信者もそれなりにおり、タムリエルでは娼館など風俗業関係の店名としてよく使われる。しかしその一方でSanguine(陽気、楽天的、血の色、残忍な)の名前のとおり、殺傷・流血沙汰などから生まれる負の快楽も司っており、過去作においては暗殺関係の合言葉にも使われている。 - ■シェオゴラス(Shegorath)
- 狂気を司る。領土は「シヴァリング ・アイルズ(the Shivering Isles)」。
- 彼自身の言動も信者の言動も色々とおかしい。
- 専用の記事あり → シェオゴラス
- ■ヴァーミルナ(Vaermina)
- 夢と悪夢の領域を司るデイドラ。破壊のために破壊的でその手法は拷問的であるため「悪魔的な」デイドラの1人とされる。両肩から蛇を生やした老婆の姿で描かれ、一説には魔術神マグナスの「娘」とされる。支配領域はおぞましい夢の王国「クァグマイヤ(Quagmire)」。
全ての定命の者は寝ている間は彼女の影響下にあると言われ、定命の者に介入しては悪夢をもたらす。この為町ごと不眠と悪夢でうなされる事件も起き、住民は大いに苦しめられた。 - 一説によれば彼女は定命の者の記憶に飢えており、寝ている間にそれを収集しかわりに悪夢と恐怖を残していくとされる。
なおヴァーミルナは誤訳で、本来は「ヴェールミナ(ヴェルミーナ)」である。
他のデイドラ王
デイドラ?
- ■アイディール・マスター (Ideal Master)
- 『Skyrim』DLC「Dawnguard」に登場した、デイドラであるかどうかすら判らないとされる正体不明の存在。支配領域は(付呪や死霊術などのために)魂石で消費された魂が送られてくる場所「ソウル・ケルン(Soul Cairn)」。ちなみにソウル・ケルンは「BattleSpire」にも登場している。
- "息をするように"ありとあらゆる魂を集めており、魂を対価としてムンダスの死霊術師たちに色んな物を提供する。しかしあまり公正な取引を行うことはなく、大抵の死霊術師はより大きいものを得ようとしてアイディール・マスターに騙される。ドラゴンを騙して自らの領域から離れられないようにしたり、吸血鬼を騙して閉じ込めたりと極めて狡猾でずる賢い。
その他のデイドラ
デイドラの王子以外にもデイドラは存在し、デイドラの王子に使役されるものもいる。
- デイドロス(Daedroth)
- 二足歩行するワニ。本来デイドロスは種族名ではなくデイドラの単数形。ちなみにこのワニは「TES2:Daggerfall」にも登場しており、その際はLesser Daedra(下級デイドラ)となっていたらしい。
- アトロナック(Atronach)
- デイドラの王と主従関係を結んでいない下級デイドラの一種。
- Skyrimなどの公式日本語訳では「精霊」などと表記されているが、自然の化身ではなくオブリビオンに生息するデイドラであり、一般的に魔術師などが召喚するのはこちらの方である。召喚に関係なくムンダスにいる場合もある。
- モラグ・バルの娘と駆け落ちするようなのもいるらしい(Morrowind)。
- ドレモラ(Dremora)
- メエルーンズ・デイゴンの領域デッドランドに生息するデイドラの戦士。人間に比較的近い社会制度を持ち、階級や氏族といった概念を持つのが特色。デッドランドではデイゴンに仕えており、最上位はデイゴン直属の近衛兵であるヴァルキナズから最下位は一般雑兵のチャールまで、封建的な階級社会となっており、上位者は貴族位や領地も持つ。他の種族を見下す気質があるが、武勇を尊んでもいるので、定命の者であろうと強者あるいは勇敢な者には敬意を払い従う。「ESO」ではモラグ・バルに仕える氏族のドレモラが著した書籍が登場しており、召喚魔法に関して「呼びつけられた側」からの視点で綴られている。
- シーカー(Seeker)
- ハルメアス・モラの領域アポクリファに生息するデイドラ。触手を生やしており地面から少し浮いている。プレイヤーが近づかなければ読書ばかりしている。
- ルーカー(lurker)
- ハルメアス・モラの領域アポクリファに生息するデイドラ。大型の半魚人みたいな姿で、触手や粘液を吐いて攻撃してくる。
- スキャンプ(Scamp)
- 様々な場所に姿を現す下級デイドラだがデイゴンの眷属。小柄でいわゆる小悪魔のようなものだが、力は強く炎魔法も使うため、一般人には脅威である。
- クランフィア(Clannfear)
- 二足歩行するトリケラトプスのような姿をした恐竜型のデイドラ。尻尾や爪による攻撃や反射ダメージなど近接関係に強い。召喚可能であるため召喚して使役するプレイヤーもいる。
- スパイダー・デイドラ(Spider Daedra)
- メファーラの眷属であり、女性の上半身と蜘蛛の下半身を持つデイドラ。少数だが男性タイプも存在(「バトルスパイア」にのみ登場)。知能は高いものの性格は悪辣で獰猛であり、召喚士の間でも使役する対象としてはあまり好まれないらしい。戦闘では糸や子蜘蛛を使った戦術を好むが、「オブリビオン」では雷魔法も得意としていた。
- ズィヴィライ(Xivilai)
- 青色や灰色の肌を持つ、まさに悪魔のような見た目のデイドラ。特定の主は持たないが強者には従うらしく、デイゴンやモラグ・バルの軍勢に参加している。脳筋のドレモラと比較した場合、こちらは武器のほかに攻撃魔法や召喚魔法も駆使してくる万能型。
- ハンガー(Hunger)
- ボエシアの眷属であり、主の好む「精神の飢え」を表現するため文字通り恒常的に飢餓に苦しめられるように作られたデイドラ。飢えを少しでも満たそうと獲物を探し回る危険な存在だが、一方で特徴的な長い舌は錬金素材として、鋭い爪はダンマーの伝統的なナイフの素材として知られている。
- ウィングド・トワイライト(Winged Twilight)
- アズラの眷属であり、蝙蝠の翼を持つハーピーのような見た目のデイドラ。「モロウィンド」や「ESO」等に登場。定命者と恋に落ちた個体も存在するが、その後の行動は女子力(物理)を用いた新婚旅行(強制)と完全にヤンデレのそれだった辺り彼女らもやはりデイドラである。モラグ・バルに仕える派閥も存在し、上述のモラグ・グルンダもこの種族。
- ハンツマン(Huntsman)
- ハーシーンの眷属。デイドラの中では定命者に非常によく似ており、ウェアウルフに変身できる者も存在する。毛皮の鎧を纏った狩人や戦士、魔術師で構成され、いくつかのグループに分かれて動物やデイドラ、時には同族に対する狩猟を行うことを生業としている。彼らの来歴は不明であるが、ハーシーンと死後の信徒の関係性から考えると…?
- オーロラン(Auroran)
- メリディアの眷属。一見すると黄金の鎧を身にまとった戦士のようだがデイドラである。シロディールではアイレイドの遺跡に多く住んでいる。
- ゴールデンセイント(Golden Saint)、ダークセデューサー(Dark Seducer)
- シェオゴラスの眷属。前者がシェオゴラスの光の面を表す聖騎士、後者が闇の面を表す暗黒騎士という互いに対を為す存在のデイドラで、シヴァリング・アイルズ内の見廻りや治安維持を行っている。ただし、両者は性格も正反対で、出会ってしまえば殺し合いを辞さないほど仲が悪い。プレーンメルド事変(「ESO」)の際はゴールデンセイントはメリディア側、ダークセデューサーはモラグ・バル側に協力していた。男女の区別はあるが完全な女尊男卑社会で、男騎士は女騎士よりも能力が低く見下されている。
- オーダー(Order)
悪しきデイドラ
大学もその意見に異論はないだろう。だが、アズラの復讐のせいで、どれだけの罪なき人々の命が奪われたかわかるか?
お前は自身の価値を十二分に証明したのだ。お前はデイドラが神に祝福されたものより強力であることを、ムンダスの造りし者たちに示したのだ
モラグ・バル [15]
ムンダスに対して行われる干渉のうち、殺害・支配・侵略などといった、害を及ぼす類いのデイドラは「悪しきデイドラ」と呼ばれる。
悪しきデイドラ扱いはムンダスの住人たちからの視点で悪意をもって行っているか否かが基準になっているため、種族によっては良い神と悪い神の扱いが異なるようである。時には、デイドラ側に悪意がなかろうがムンダス住人にとって迷惑なこともある。
タムリエルではデイドラ崇拝は個人的なものや宗教団体として行うものがほとんどだが、種族として崇めているところもある。
ダンマーの場合は、アズラ、ボエシア、メファーラの三柱を「善きデイドラ」として崇めている。ボエシアは陰謀・転覆などを司っており、メファーラなども嘘や裏切りなどを司りダンマーに暗殺を教えた神である(しかしダンマーは生き残っていく術として暗殺を教えてもらったことを感謝している)。しかしマラキャス、メエルーンズ・デイゴン、モラグ・バル、シェオゴラスをまとめた「災厄の四柱神」については嫌っている。[17] [18]
また、オークはマラキャスを種族の守護神として崇めており、マラキャスもオークを庇護対象としているが、オークたちの故郷であるオルシニウムの王ゴートウォグは、マラキャスとトリニマックを別物の存在とする主張を広げており、マラキャスのことをトリニマックの名をかたる偽りの存在として主張している。
ちなみに、当のデイドラ自体は、自らの行為については善悪の観念を持っていないと思われる。[19]
悪? 定命の者の考えそうなことだ。我は目的のためにいる。さしあたって、バエルボーンからこの土地を引き離すことだな。
タクニム (The Elder Scrolls Online)
※「デイドラは悪じゃないのか?」と主人公に聞かれての返答
関連動画
関連項目
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脚注
- *『オブリビオンについて』 (Skyrim Library ※個人サイト)
- *逆に、ロルカーンの計画に参加して、惑星ニルンや人間・エルフなどの生物を作りだした神々は、エルフによって後に"祖先"という意味のエイドラという総称がつけられた。
- *ゲーム中でもデイドラ装備フルセットだと襲われることがある
- *ただ、ハルメアス・モラの領域アポクリファに住むシーカーは元は定命の者であったとも言われており、ESOのクエスト内容やSkyrimに登場したある存在の容姿・言動などから、定命の者の存在がデイドラに変質する可能性は示唆されている。
- *トリビュナルの3人は、神の武器の力によって守られていたため、チャイマーの姿のままだった。
- *『バルバスの悪しき真実』(ESO)
- *『Oblivion』ではタムリエル支配のため現界したが、マーティン・セプティムの捨て身のアカトシュ召喚により撃退され、オブリビオンに送り返された。
- *ロアマスターズ・アーカイブ:影のゆりかご (ESO)
- *『オプスカルス・ラマエ・バル』 (Skyrim Library ※個人サイト)
- *『物乞い王子』 (Skyrim Library ※個人サイト)
- *聖アレッシアより前の時代は、アカトシュによる障壁が張られていなかったため、デイドラはタムリエルに降臨し放題だった。
- *『フローミルの詩(うた)』 (Skyrim Library ※個人サイト)
- *リラサの発言より(ESO Clockwork City)
- *タムリエルの人口を「半減」させたスラシアンペストや各地の都市・文化を消滅させたナハテンインフルエンザへの関与が疑われている。
- *タヴィ・ドロミオ『ヴェルナカスとブーロル』より
- *『オブリビオンについて』 (Skyrim Library ※個人サイト)
- *アークメイジのシャリドールの発言より (ESO)
- *『災厄の神』 (The Elder Scrolls Online)
- *例えば多くの定命者に善神と考えられているアズラの場合、彼女の司る概念のひとつは「予言」であることが知られている。つまり、それを用いた助言を行うことや忠告を無視した相手を呪うことは、定命者の価値観からすると矛盾した二面性と捉えられがちであるが、デイドラの価値観からすればどちらも「単にやりたいことをやっている」範疇であるとも考えられる。
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