デッドストームパイレーツとは、2010年にバンダイナムコゲームスからリリースされたアーケード用ガンシューティングゲームである。
ストーリー
その昔、海賊ヴィンセントが所有し、世界中の風を意のままに操ったとされる秘宝「覇者の息吹」。
「求める者には厄災を」と言い伝えられるこのいわくつきの宝は、とある島に封印されているという。
島の周辺は三匹の魔物によって守られており、近づく者を容赦なく襲う。
海賊船ワイルドドッグ号の乗組員エリックとリアは、最高の武器「黄金銃」で迫りくる敵をなぎ倒し、仲間とともに「覇者の息吹」を目指す。
概要
海賊たちが宝を求めて怪物と戦う冒険活劇の王道的なストーリー。
BGMもパイレーツオブカリビアンを思い起こさせる壮大な曲調で、映画をプレイしているような気分に浸ることができる。
ステージは「嵐の海」から始まり、「大渦」「渓流」「洞窟」の3つのステージをクリアして封印を解くと、ラストステージへの道が開かれる。
2010年10月に「タイムクライシス4」「タイムクライシス レイジングストーム」と一緒に「BIG3 GUNSHOOTING」として家庭向けに移植された。
システム
- 揺れるシート
シーンに合わせて筐体が揺れ、本当に船に乗っているような感覚を体験できる。気を抜いているとバランスを崩すくらい大きく揺れるので、慣れないプレイヤーのために停止ボタンがついている。 - 黄金銃
装弾数1発の一撃必殺銃・・・ではなく、無限に弾を高速連射できるマシンガン。ステージ道中で現れる緑色の宝石を取ると、照準が4つに増えてガトリング銃のようになり、どんな敵も寄せ付けないチート能力を発揮する。
ガンコンは固定銃座型。その脇にさりげなくコンティニュー用の100円の受け皿が設置されている。要はドンドン金つぎ込めってこt - 合体ショット
二人プレイでは、照準を合わせると黄金銃の威力が上がる。敵の中には合体ショットでしか倒せないタイプもいるため、二人のコンビネーション力が重要。
このシステムは「ダークエスケープ3D」でも採用されている。 - 舵輪アクション
本ゲーム最大の特徴。シートの真ん中にある舵輪を回し、乗り物を操作したり、敵の攻撃を回避したりする。
アクションの成功具合によってGood!→Great!→Perfect!の順に評価が上がる。さらに特定の条件を満たしてアクションを成功させると、最高の評価「YO-HO(家庭版ではYO-HO-HO)」がつく。
家庭版では、舵輪の代わりにコントローラの照準を円を描くように動かすシステムになっている。 - 回復
各ステージ道中にある「トレジャーハント」イベントであたりを引くとライフが回復する。リザルト画面でも回復するが、回復量はスコアに応じて10%から30%の間で変化する。
また、二人プレイ時では片方がコンティニューするとルーレットが出現し、止まった数字の分だけパートナーのライフが回復する(要はドンドン金つぎ込めってこt)。
登場人物
- エリック・モーガン(CV:森田成一)
- 1P側の主人公。男性。 性格は冷静沈着で、前に出がちなリアを抑える役目も務めている。銃の腕は船長からも一目置かれるほど。
- リア・スチュアート(CV:浅野真澄)
- 2P側の主人公。女性。 エリックと違い他人をグイグイ引っ張るタイプ。
- ジョゼフ(CV:稲葉実)
- 海賊団の知恵袋なおじいちゃん。船長とは長い付き合いで、 寡黙な船長と船員との橋渡し役を務める。エリックとリアの良きアドバイザーでもあり、 攻撃の指示を出したり、実況のようなセリフ回しで物語の雰囲気を盛り上げる。
- ヒース・ギルバート(CV:柴田秀勝)
- ワイルドドッグ号の船長。 本編ではエラそうなことばかり言って何もしないオッサンだが、並外れた野性の勘と行動力で多くの財宝を探し当ててきた実績を持つ。 エリックとリアの黄金銃は、昔彼が発見したものである。
- ダンカン(CV:長嶝高士)
- 海賊船の力仕事要員。モヒカン頭の大男なので誤解されがちだが、性格は穏やかで優しく、ポレポレやブルーノーと仲がいい。 主人公以外の唯一の戦力でもあり、プレイヤーの見えないところで戦っている。
- ブルーノー(CV:高戸靖広)
- お調子者要員でありムードメーカー。海賊でありながら船酔いしやすいという致命的な欠点を持つ。 海賊団でのヒエラルキーは一番下で、ペットのポレポレにすらバカにされる始末。 間欠泉に吹き飛ばされたり魔物にイジメられたりと悲惨な目にあうが、 何だかんだでしぶとく生き残る強運の持ち主でもある。
- ポレポレ
- 海賊船で飼っているオウム。宝を見つけると、その方向へ飛んでいく習性がある。
封印の魔物
- クラーケン
- 「大渦」のボス。皆既日食と同時に渦潮の中から姿を現す巨大なイカ。 触手で船の残骸を投げつけたり、マストに巻き付いて渦の中に引きずり込もうとしてくる。
舵輪アクションは触手攻撃の回避と力比べ。力比べは、一定以上の速さで回し続けないとゲージを戻されてしまう。 - ジャイアントクラブ
- 「渓流」のボス。河の中から現れる巨大なカニ。
甲殻は鋼鉄よりも硬いらしいが、黄金銃で割とあっさり撃ち砕かれる。
舵輪アクションは潮吹き攻撃の回避。指示方向がランダムなので、プレイヤーの反射神経がものを言う。 - グレートパイソン
- 「洞窟」のボス。全長数十メートルを超える大蛇。
口の中が弱点だが、激しく動き回るので非常に狙いを定めにくい。 強固なウロコは黄金銃でも傷をつけられないらしい。ジャイアントクラブ涙目。
舵輪アクションは噛みつき攻撃の回避。時間制限は厳しいが、指示方向が固定なので覚えてしまえば脅威ではない。 - ヴィンセント
- 今作のラスボス。かつて「覇者の息吹」を手に入れ、暴虐の限りを尽くした大海賊の亡霊。 肉体が滅んでも骸骨の魔物となってプレイヤーの前に立ちはだかる。
双剣を振りかざし、瞬間移動でプレイヤーを翻弄しながら斬り掛かってくる。 また、空間の裂け目から手下の骸骨海賊や怨霊を召喚することもできる。
一度倒すと、口の中から本体が姿を現す。 こちらは怨霊を召喚しながらゆっくりと近づき、噛みついてくる。
派生作品
- デッドストームパイレーツ3D
2012年4月からナムコランド川崎店 ワンダーパーク ヒーローズベースに設置されていた大型アトラクション筐体。
3D映像に対応し、150インチの巨大スクリーンから敵が飛び出す迫力ある映像を体験できた。最大4人同時プレイが可能で、それに合わせて舵輪も2つに増えている。 また、得点やライフの概念がないため、いくらダメージを受けてもゲームオーバーにならず、最後まで遊ぶことが可能。
ただし一回のプレイで遊べるステージは一つだけで、その内容もアーケード版に修正を加えたものとなっていた。 - デッドストームパイレーツ4D+
2012年12月1日~2013年1月14日の期間限定でナムコ・ナンジャタウンに設置された大型アトラクション筐体。
内容はデッドストームパイレーツ3Dと同じ。 - デッドストームパイレーツ Special Edition
2014年3月から稼働を開始した最新版。
新たに2つのステージが追加され、最終ステージが最初から選べるようになった。
デッドストームパイレーツ Special Edition
「砦」「塔」が新たにステージに加わった。どちらもボスから逃げながら進んでいく形式で、難易度は他のステージより明らかに高い。ジョゼフとブルーノー以外がほとんど喋らないのも特徴。
封印の魔物
- ガーディアン
- 「砦」のボス。宝石や装飾品がちりばめられた巨大な人型の石像。侵入した主人公を敵と見なし、どこまでも追いかけてくる。
舵輪アクションは槍攻撃の回避。 - 怪鳥
- 「塔」のボス。中東の神話に伝わる伝説のロック鳥。巣に近づいたブルーノーに怒り、ステージ全編にわたって追いかけてくる。
舵輪アクションは突進攻撃の回避。制限時間が0.2秒しかなく、回す方向を覚えていなければまず避けられない。
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