概要
1999年発売のBOOSTER6で登場したモンスターカード。
登場から禁止までの約8年間、一線級の活躍を続けたモンスターである。
地味に機械族であり、悪魔族と勘違いしていたデュエリストも少なくないとか。
《デビル・フランケン/Cyber-Stein》
効果モンスター(禁止カード)
星2/闇属性/機械族/攻 700/守 500
(1):5000LPを払って発動できる。
エクストラデッキから融合モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。
その効果は「ライフコスト5000ポイントを払う事でエクストラデッキの融合モンスターを特殊召喚する」という豪快な物。
登場~2007年
全盛期はこのカードを《クリッター》等でサーチし、返しのターンに《大嵐》などでバックを、《ブラックホール》で場のモンスターを掃除した後にこのカードを召喚し莫大なライフコストを払った後、《青眼の究極竜》を召喚、《巨大化》を付けて9000の打点を作り、そのままダイレクトアタックを決めて初期ライフ8000を一気に削りきるという戦法で一世を風靡した。
このコンボはDM6などのゲームでも使われ、当時のカードプールでは対抗策も少なかったために、決まれば即死のみんなのトラウマの一つであった。
カードパワーのバランスを著しく崩壊させるカードだったために、2007年3月に禁止カードに指定された。禁止直前には《サイバー・ツイン・ドラゴン》や《サイバー・エンド・ドラゴン》等強力な機械族モンスターが登場し、そこに《リミッター解除》を組み合わせることで巨大化がなくとも1キル可能になったというのもある。
このカードは《混沌帝龍》や《DDB》程ではないが「おそらく二度と帰って来る事が出来ないカード」の一角だった。
2014年~2020年3月(10期)
しかし2014年2月1日からのリミットレギュレーション変更(所謂制限改訂)でまさかの制限カード化、何故戻したし
《エフェクト・ヴェーラー》や《神の警告》等のかつては無かったこのカードを止められる存在が増えた事もあり、全盛期程の活躍ができるかは怪しいところであるが、
機械族である事を活かした《ギアギガントX》による簡単なサーチ、《スキル・プリズナー》等のサポートカード、そしてこの7年間で増えた《ナチュル・エクストリオ》等の強力な融合モンスター達、このカードで呼び出したモンスターを素材に出せるエクシーズモンスター、そしてライフコスト踏み倒しやサイエンカタパに似た強力なコンボの存在もあり、このカードも過去以上のポテンシャルを発揮できるのは間違いないだろう。
環境で大した影響も無かったため、その後2014年7月には一気に制限解除された。実に8枚目となる禁止経験から無制限釈放を果たしたカードである。
しかし、《異星の最終戦士》や《ナチュル・エクストリオ》を特殊召喚して相手の行動を大きく封殺する戦術が問題視され、2016年10月に再び制限カードに逆戻りした。
以降、上記2体のモンスター(特に後者)を特殊召喚するために用いられてきたが、この後「新マスタールール」が実装され環境はリンク召喚主体のものとなる。その間、デビルフランケンは鳴りを潜めていた。
2020年4月~2023年6月
2022年、《スプライト・エルフ》と【ティアラメンツ】の登場でデビルフランケンが再び脚光を浴びることになる。
《スプライト・エルフ》は「レベル2モンスターを含むモンスター2体」とリンクモンスターとしては召喚条件が緩く、墓地からレベル2のモンスターを蘇生することが可能。デビルフランケンはレベル2なので、当然釣り上げることが出来る。
そして、【ティアラメンツ】は墓地肥やしを主体とするデッキで、カードの中にはデッキの上から複数枚墓地送りにするカードが複数存在するため、その効果でデビルフランケンを墓地に落として上の展開に繋げる。《スプライト・エルフ》のL素材は《ティアラメンツ・メイルゥ》等が該当する。
仮に素引きしていたとしても、EXデッキから《ティアラメンツ・キトカロス》を特殊召喚すれば展開可能だった(要は《簡易融合》の代替)。《ナチュル・エクストリオ》の制約も効果処理でデッキから墓地に送られたカードが更なる展開の起点と化すため、採用する価値があった。
しかし、元々スプライトやティアラメンツが環境で大暴れしていたこともあり、《スプライト・エルフ》が2023年以降OCG・TCG共に禁止となった。
それでもティアラメンツが環境に残り続けたせいか、2023年5月、遂に海外で禁止カードに指定。
そしてOCGでも2023年7月の改訂で禁止カードに。国内外共にエルフ・キトカロスが前改訂で禁止になっていたが、許されなかった模様。
マスターデュエルでは2023年5月時点でエルフとが健在なため、【ティアラメンツ】で多く採用されていた。しかし、6月8日の改訂で禁止カードに指定された。
また、デュエルリンクスでも2020年10月14日に禁止カードに指定された。
デュエルリンクスはLPが4000スタートなので5000も支払うことが出来るのか……?
と思われるかもしれないが、ライフ回復のカードやスキルで用意することは可能。《おジャマ・キング》を特殊召喚することで3枚しか無いメインモンスターゾーン(リンク召喚実装前につき、エクストラモンスターゾーン無し)を封殺。こうなると大抵のデッキは詰む。《ブラック・ホール》のようなカードが当時存在しなかったのも原因だが。
ちなみに、デュエルリンクスでは《隣の芝刈り》と並んで禁止カード第1号である。
かくして、デビルフランケンはOCG・TCG・デュエルリンクス・マスターデュエルと4つの異なるルールで全て禁止カードに指定された。
これも第1号……かと思いきや、実は第2号。第1号は《トロイメア・マーメイド》だった。
というか、OCG・TCG・マスターデュエルで禁止のカードを何故リンクスで実装したし。
関連動画
関連項目
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