91年 日本ダービー
七冠の父のプレッシャーに勝ったトウカイテイオー。
天才はいる。悔しいが。
―2011年日本ダービーCMより
トウカイテイオー(1988年4月20日-)とは、JRAの元競走馬である。
父:シンボリルドルフ
母:トウカイナチュラル(母父:ナイスダンサー)
主な勝ち鞍に、皐月賞、日本ダービー、ジャパンカップ、有馬記念がある。
概要
父のシンボリルドルフは、1984年の三冠馬で80年代最強馬とも言われている。
その仔として生まれたトウカイテイオーは、無敗のまま皐月賞、日本ダービーを勝ち、父子続いての三冠馬誕生かと期待されていたが、骨折により菊花賞には出走できなかった。
その後、1992年のジャパンカップ、1993年有馬記念を勝って引退。特に1993年の有馬記念は、怪我により長期休養し、約1年ぶりのレースでのG1制覇となる。この363日休養後のG1制覇の記録は、現在でも破られていない。
またこの有馬記念のメンバーが稀に見る好メンバーなこともあり、その中での勝利ということで、感動的なレースとして競馬ファンの中でも人気の高いレースである。
トウカイテイオーは、その実力もさることながら、容姿でも人気が高い。足関節が柔らかく、走るフォームが綺麗なため、その見た目で惹きつけられるファンも多く、ニコニコ動画内でも「イケメンホース」として評されている。
有馬記念のエピソード
トウカイテイオーが勝った第38回有馬記念。現在ではすっかり「トウカイテイオーの有馬記念」と呼ばれ「奇跡の復活!」の実況と共に思い起こされる、感動のレースとして有名である。
しかしながら、1993年。このレース前にはまさか後世語り継がれてしまうレースになるとは誰も予想していなかったのである。
なんとなればこのレース、戦前には「買う馬がいねぇ」と言われていたのである。
いやいや、14頭中8頭もGⅠ馬がいるじゃん。そう思われるかもしれない。しかしながら、このGⅠ馬たち。どいつもこいつも色々不安要素が多過ぎたのである。
この馬だけは買える。とは言われていた。しかしながら、春は惜敗を続けていた馬で、まだいまいち信用されていなかった。
JCに勝っているのだから、そりゃ、強いだろう。しかしながらこの当時「JCで激走した馬は問答無用で消し」という法則が言われていたのである。現在よりローテーションがきつかったからで、オグリキャップ、トウカイテイオーといった超名馬ですら馬群に沈んでいたのである。
3番人気 ウイニングチケット この年のダービー馬 前走 ジャパンカップ4着
ダービーは確かに強かった。しかしこの馬、菊花賞からJCを使ってしまっていたのである。いくらなんでもローテーションが厳しいだろう。
一年ぶりだろ?ねーよwww。
5番人気 ライスシャワー この年の春の天皇賞馬 前走 ジャパンカップ14着
春の天皇賞は確かに強かったが、秋は調子を崩し、悪くなる一方だった。使い詰めだし。
6番人気 ベガ この年の牝馬二冠馬 前走 エリザベス女王杯3着
8番人気 エルウェーウィン 昨年の朝日杯3歳ステークス勝ち馬 前走 トパーズステークス2着
朝日杯からずっと休んでいて、復帰戦の前走を2着していたので穴人気だった。だが、戦績が見劣りするし、2500mを走ったことも無い馬では。
9番人気(あれ?) メジロパーマー 昨年の優勝馬 前走 ジャパンカップ10着。
明らかに終わった馬だと思われていた。それに使い過ぎ。
と、まぁ、こんな感じで、 良く言えば大混戦。悪く言えばどれも決め手に欠ける馬ばかりだったのである。どれが来てもおかしくない。馬券師たちの迷いは深かった。
そして当日。パドック。有馬記念では大抵そうなのだが、一年間走り捲って馬たちはみんなお疲れモードであった。特にJC組の状態はみんな酷かった。これを見て「ああ、これはもうビワハヤヒデから手広く買うしかないなぁ」と馬券師たちは思ったのだった。逆に言えば、人気薄のナイスネイチャやセキテイリュウオーなんかが面白いとか思っていた・・・。
のだったが、
そこへ何か1頭だけぴっかぴっかな馬体で、妙に元気一杯に足を振り上げて歩いている馬がいたんである。は?何あれ?誰?
他ならぬトウカイテイオーであった。それはもう、久しぶりの中山競馬場を物珍しげに物見なんかして、疲れて果ててすすけていた他の馬を尻目に実に楽しそうなんであった。一年も休んで元気一杯という風情である。
こ、こいつだ~!
馬券師達は直感した。そして一斉に馬券売り場に走ったのだった。しかし当日の中山は超満員。売り場は長蛇の列。
結局、時間切れで買えない馬券師続出。う、売ってくれ!俺に!ビワとテイオーの馬連を売ってくれ~!と叫んでいる奴がいたとかいないとか。
結果はご存知の通り、トウカイテイオーが見事な切れ味でビワハヤヒデを差しきって優勝。「奇跡だ!」と叫ぶ連中をみながら「奇跡じゃねぇよ!」と叫ぶ悲しい馬券師の姿があったのだった。
それにしても、一年もブランクのある馬をあそこまでピカピカにした、スタッフの技量に敬意を表したい。
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読み:トウカイテイオー
初版作成日: 09/10/01 07:20 ◆ 最終更新日: 12/03/22 03:53
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