トキはりんごの一種類で、青森県産の高級りんごの代名詞でもある。近年稀に見る成功品種とも言われている。
概要
2001年に種苗登録を行い2004年に登録認可されたが、正確な出生年は不明。青森県五所川原市在住の土岐伝四郎が交配したとされ、親は父木が「王林」、母木が「ふじ」ではないかとされている。
それまで青森県産りんごの代表といえば「ふじ」や「つがる」を想像されていたが、この品種が一部の市場に出ると共にその知名度は広がり、県内外のりんご好きの間でも広く知られるようになった。
皮の色は薄い黄色で若干赤みが差し、「王林」特有の斑点が出る。果肉は薄い黄色。
食味の特徴としては酸味よりも甘味が突出しており、生育環境次第では主力品種「ふじ」の糖度(よい品で15~6%ほど)を楽に上回り、ぶどうの高級品種であるデラウェア並みの糖度を持つ。僅かに粉っぽい所はあるものの気になるほどのクセがあるわけでもなく総じて食しやすい。果汁も豊富で、物によっては包丁を入れると果肉から滲み出るほどである。また、りんご特有の甘酸っぱい香りがとりわけ強いのも特徴である。この辺りは親木のよい特徴がうまく掛け合わされている。
収穫時期は10月の初めで早生ふじと被る。市場から一般に出回るのは概ね5~10日あたりである。
最近になって株分けして安定した木から作られ始めたので全体的な生産量は少なく、青森県内でもその流通量は少ない部類に入っている。県外に出荷された場合、甲信越地方辺りまで2玉で250円、それ以南だと2玉300円を超えることも珍しくない。
関連項目
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