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トニー・バーネット(Tony Barnette、1983年11月9日-)とは、アメリカ合衆国出身の元プロ野球選手(投手)である。現在は東京ヤクルトスワローズの編成部アドバイザー。
概要
OB | |
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トニー・バーネット Tony Barnette |
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基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | アラスカ州 |
生年月日 | 1983年11月9日 |
身長 体重 |
188cm 86kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2006年MLBドラフト10巡目 |
引退 | 2019年 |
経歴 | |
選手歴 | |
メジャーリーガーテンプレート |
アリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下のマイナーリーグに所属、2009年に3Aで最多勝を獲得し、2010年に東京ヤクルトスワローズに入団。背番号は64。
2010年4月2日の横浜ベイスターズ戦で初先発、7回を無失点に抑え来日初登板初勝利を挙げるが、その後は対左の被打率が滅法悪いのと四球での自滅癖を露呈して黒星が先行し、6月には痛風を発症して二軍落ちした。前評判が「夏男」だったために8月に復帰したが特にそんなことはなく、最終的に16試合で4勝5敗、防御率5.99という成績に終わった。オフ、一旦戦力外となって退団するが、獲得予定だった新助っ人がメディカルチェックに引っかかって破談となったため、その穴埋めとして急遽再契約を果たし残留。背番号は34になった。
2011年は、前年セットアッパーを務めた増渕竜義の先発転向に伴いリリーフに配置転換される。すると制球が安定するようになり、安定感のある投球を披露。松岡健一の不調もあって、セットアッパーに定着した。首位を快走するチームの中でリリーフの柱として活躍するが、9月に骨折して戦線離脱、復帰は最終戦になった。最終的に48試合に登板し、1勝1敗22ホールド2セーブ、防御率2.68の数字をマーク。
2012年は林昌勇が不調で開幕から二軍調整となったため、代役としてクローザーを務める。林の復帰後もクローザーの地位を譲らず、7月に一時離脱したが、ほぼシーズンを通してフル回転。57試合に登板し、1勝2敗33セーブ3ホールド、防御率1.82でセーブ王のタイトルを獲得した(岩瀬仁紀と同率)。
2013年も開幕からクローザーを務めたが、4月17日の中日ドラゴンズ戦の延長11回、宮本慎也と森岡良介の判断ミスから勝ち越し点を許してしまい激昂(関連動画参照)。怒りが収まらないまま投げた結果、松井佑介に3ランホームランを被弾し4失点で敗戦投手となり、さらに試合後に肉離れが判明して戦線離脱となった。5月に復帰したあとも投球内容はボロボロで、一時は防御率が12点台まで悪化。8月以降はやや復調し9月・10月は無失点に抑えたが、47試合で1勝8敗7セーブ14ホールド、防御率6.02という成績に終わった。
2014年は膝の靭帯を故障し長期離脱。7月に抑えに復帰し11セーブを挙げた。8月19日の読売ジャイアンツ戦ではチームメイトのウラディミール・バレンティンと喧嘩している場面が映された。
2015年はシーズン開幕からクローザーを務め、開幕戦から23試合連続無失点(セリーグ歴代新記録)と圧巻の投球をみせる。その後も好調を維持し続け、2015セリーグ最多セーブタイの41セーブを挙げるなどチーム14年ぶりのリーグ優勝に貢献した。また前年の怪我から復帰したオーランド・ロマン、2015年新加入のローガン・オンドルセクとの勝利の方程式は、それぞれの頭文字から『勝利を「強奪する」』という意味の「ROB」と呼ばれ、ファンに親しまれた(「14ROB」の記事も参照のこと)。オフにはポスティングシステムを利用してのメジャー再挑戦を表明。ポスティングを通しての契約は成立しなかったが、後日レンジャーズと2年のメジャー契約を結んだ。
メジャー時代
2016年4月5日のシアトル・マリナーズ戦でデビューし、元チームメイトの青木宣親と対戦した。しかし2失点を喫し、メジャー初登板で初黒星となった。5/2のトロント・ブルージェイズ戦では同点の場面で登板し1回無失点に抑えると、直後に味方が勝ち越し、メジャー初白星を手にした。その後も安定した投球を続け、チームの地区優勝に貢献した。
2017年は開幕から不調に苦しむと、6月には右手薬指の故障でDL入りをする。シーズンを通じて不安定な投球が続き、オフには球団が契約延長オプションを破棄したためFAとなったが、12月4日にレンジャーズと1年契約を結んだ。
2018年は7月に背中を負傷し離脱した影響で22試合の登板で2勝1ホールドに留まった。
2019年2月1日にシカゴ・カブスと1年契約を結んだ。しかし怪我などの影響もあり、わずか2試合の登板に留まる。オフにFAとなり、2020年1月に自身のInstagramで現役引退を表明した。
引退後
古巣ヤクルトの編成部アドバイザーに就任。アメリカで外国人選手のスカウトやサポートなどを担当する。
プレースタイル・人物
最速156km/hの直球とスライダー、高速チェンジアップ、シュート、ナックルカーブなど操り、高い奪三振率を誇る。
成績
通算投手成績
通算:7年 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
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NPB:6年 | 260 | 15 | 0 | 0 | 11 | 19 | 97 | 49 | .367 | 316.1 | 114 | 336 | 135 | 126 | 3.60 |
MLB:4年 | 127 | 0 | 0 | 0 | 11 | 4 | 2 | 21 | .733 | 145.1 | 43 | 132 | 64 | 57 | 3.53 |
タイトル・表彰
タイトル | |||
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NPB | 最多セーブ投手 | 2回 | 2012年、2015年 |
表彰 | |||
NPB | JA全農Go・Go賞 | 1回 | 2012年6月 |
その他 | |||
NPB | 月間MVP | 1回 | 2015年 |
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関連項目
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