トム・ラピル(Tom LaPille)とは、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの元社員である。
概要
アメリカで製作されている『マジック:ザ・ギャザリング』に携わっていた。
元は一般のプレイヤーであり、キューブドラフトというルールに精通していた。
(これは、パックをその場で開封して行うドラフトというルールの変種であり、パックを開ける代わりにあらかじめ作られたカードの山からランダムで配り、ドラフトを行うというもの。故に、カードの山の内容を工夫すると面白さが変わるという遊び方)
トムはなんとかしてウィザーズ社に入りたかったが、知名度が足りないことを自覚していた。そこで彼は、キューブドラフトの知識を利用してMTGのブログを作り、積極的にアピールした。
これがウィザーズ社の目に留まり、6ヵ月のインターンを経て正式に入社した。
ウィザーズ社ではMTGのカードセットのデザイン等に携わっていたが、エターナル環境向けの再録パック"エターナルマスターズ"のメインを務めたのちに、退社した。
MTG関係の記事を書く等、MTGに積極的に関わり続けた彼の手がけたカードは、現在もいくつかはゲームに使われている。
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┃伯方の塩┃
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塩の大魔術師
さて、彼はウィザーズ社の社員としてはファッキューマロー マーク・ローズウォーターと同等の知名度で扱われている。
それはなぜかというと、彼の作るエキスパンションが悉く、塩なのである。
※いわゆる剥いてもおいしくない、強いカードがないという意味
もちろんひとつのカードセットを作るには数多くのウィザーズ社員が携わっており、環境を見ながらバランスを考慮したり、物語にそった効果などを考えたり、面白いカードや強いカードを売ることを目標としている。
と同時に、ドラフトというルールを成立させるために弱いカードをあえて混ぜる、ということもしている。
これはパックから即開封してデッキを作るというランダム性を作るのと同時に、パックに当たりはずれを作り売り上げを伸ばす工夫でもある。
確かに強いカードが出ることはうれしい。が同時にこのドラフトというシステム自体が面白ければ、さらにうれしいのだ。
何が問題かというと、ラピルが手掛けたエキスパンションはこの両方の評価が低いのである。
挙句の果てにモダンやエターナル環境向けの再録パックで正気を疑われるようなカードが収録されていたりと、プレイヤーからの不満は多い。特にモダンマスターズ2015は予約者がフルスポイラー(発売直前にすべてのカードのリストが公開される)で絶望し伝説となった。
ただでさえマスターズは通常のパックより高額であるにも関わらず、ドラフト向けのカスカードを引かされたのではたまったものではない。
ラピル退社後のモダンマスターズ2017が比較的マシな出来であることからもラピルへの疑惑が集まるネタとなっている。
ラピルがすべての原因であるという証拠はどこにもない。
しかし責任者であったということと、状況証拠だけは多く揃っていることが彼へのヘイトを集める結果となった。
(彼がキューブドラフトの達人でバランス調整に長けている、と公式でアピールしていたのも一因であろう)
ただ上記の概要の通り、彼がMTGに情熱を注いでいたことだけは確固たる事実である。
彼が退社した今、真実は闇の中といえよう。
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