トヨタ・ランドクルーザープラドとは、トヨタ自動車が1990年から生産しているSUVである。
概要
プラド系は元々70系の車体にハイラックスのコンポーネンツの一部を使用した生産性の高いモデルとして1984年に登場したが、今日ではハイラックスサーフの兄弟車の意味合いが強い。他のモデルに先駆けて総輪バネサス、後に前輪独立懸架などを採用している。
歴史
初代(70系、1990年~1996年)
プラド系は最初のうちは70系の中の一モデルという位置づけで、プラドという名称は存在しなかった。場所によってはランドクルーザーⅡなどの愛称はあったが、日本では1990年にマイナーチェンジの際にプラドの名称がついた。
この際にエンジンが当時のトヨタで多く採用されていた2L-TE型となり、無印譲りの豪華性でカジュアルなハイラックスサーフと共に人気を博した。その後、さらに強化された1KZ-TE型が採用され、インパネもいかにも業務用然としたものから曲線を多用したものが採用され、乗用車化されていった。なお、日本国内では一貫してディーゼルエンジンを採用していたため、このモデルは排ガス規制の強化と共に海外へと輸出されていった。少なくとも首都圏などの排ガス規制のかかる大都市圏内でこれらのモデルを見るのは難しくなっている。
2代目(90系、1996年~2002年)
1996年に登場。
初期のモデル、特に3ドアは丸目のヘッドランプになっていたりとデザイン面では明らかにはパジェロを意識したデザインとなっており、その点を多く指摘された。この3ドアモデルのグリルは海外向けでは5ドアにも採用されている。また、ハイラックスとの共用化が進み足回りはほぼハイラックスのものである。
このモデルからは、初代では用意されていなかったガソリンエンジンや4ドアモデルの5人乗り仕様が用意された。
3代目(120系、2002年~2009年)
2002年に登場。
ヨーロッパ向けを意識した非常にさっぱりしたデザインとなっている。また、カジュアルな雰囲気が鳴りを潜め、高級感を押し出した雰囲気となっているディーゼルも設定されていたが、厳しくなる一方の排ガス規制のため、大都市圏で販売される事がなかった。なお、2007年に販売を中止するまで、乗用車登録では唯一のディーゼル車であった。このモデルよりレクサスでも販売が開始され、GXと名乗った。日本仕様には存在しないV8エンジン搭載車が存在した。
4代目(150系、2009年~現在)
2009年に登場。
ハイラックスサーフとの統合モデルの赴きもあるが、ランドクルーザーゆずりのハイテクデバイスを駆使して高い走破性を示す。なお、プラド系はレクサス扱いのGXを除いては北米で販売をされていない。また、日本国外では3ドア車などの設定がある。
関連動画
関連項目
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