「これに見えるはわが出身世界……年代にして2005年の頃だ」
「貴様に許されているのはこの中でただ1人の戦士に力を貸すことだけだ」
「ウルトラマグナス…」
「ただ1人を選ぶならば君をおいて他にない!」
トランスフォーマーコンボイの謎とは、1986年12月3日にタカラから発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフトである。クソゲー。
何をトチ狂ったのかWiiのバーチャルコンソール(VC)でも配信されている。
概要
全10ステージから構成される横スクロール・縦スクロールのアクションゲーム。
誤解されがちだが、プレイヤーの操作する自機はタイトルにも出ている「コンボイ」ではなくウルトラマグナスである。肝心のコンボイは頭部のみの登場。
トランスフォーマーらしく、ロボット形態とトレーラー形態の2種類を使い分けてステージを進んでいくのだが、その理不尽な難易度から「たけしの挑戦状」や「いっき」などと並んでクソゲー界を代表する伝説のクソゲーとして有名である。
「ゲームセンターCX」の有野課長は初プレイ時わずか数秒でゲームオーバーになり、ゲームオーバー最速記録を更新してしまった事がある。
このゲームは、アメリカ主導の「トランスフォーマー」シリーズでありながら、日本でしか発売されなかった。この理由について、AVGNは語った。
「こんなクソなんぞ誰も遊びたくないからだよ!」
と。
各ステージにある「R」「O」「D」「I」「M」「U」「S」のマークを全て集めた状態でクリアすると自機がロディマスコンボイとなり、ステージ1から始められるが、その難易度と7種類のマークを全て集める面倒臭さから、ロディマスコンボイの姿を拝むことの出来るプレイヤーは、ほんの一握りの暇人ゲーマーに限られる。
"TO DIE GAME !"
伝説のクソゲーの代名詞的存在の本作だが、有名なのは以下のような要素。
- 敵の弾が2×2の4ドットの白単色で、スタート地点をはじめ、背景のある場所では非常に見づらい(実はステージ2以降はそれほどでもない)
- 敵が小さく素早いので攻撃が当たりにくい。それに対して自機は大きく攻撃を受けやすい
- 攻撃を受けやすいにもかかわらず即死
- すぐゲームオーバーになるのにコンテニューが隠しコマンド
- ステージ9は決められたルートを通らないと入口までループしてしまいクリアできない
- オープニングで初っ端から赤・水色・黒と激しく光るポケモンフラッシュが襲ってくる
- コンボイの英表記が間違っている → ○CONVOY ×COMVOY
- エンディングがローマ字で非常に格好悪い。その内容は
DESTORON GA ARATANA CHIKARA DE YORI KYOURYOKUNI YOMIGAETTA.
(デストロンが新たな力でより強力によみがえった)
…こんな感じ。
上記のように難易度を高める要素が多いが、敵の動きがそれなりに見切れることや、1ステージが短く無限コンティニューであることから、ステージを上手く覚え、根気よくプレイすればクリアは決して夢ではない。
※ だがステージ9の自力攻略は無理なので攻略サイトを見るように。断言するが絶対無理。
当時は現在ほどユーザーに優しくなく、もっと高難度・理不尽なゲームも多数存在したので、実のところ本作はまだ遊べる範囲のゲームであるとさえ言える。しかし、難しい部類であることに変わりはなく、ノーコンティニューでクリアできるプレイヤーは十分尊敬に値する。
何より「ゲーム開始からゲームオーバーになるまでの時間」は、有野課長のプレイの通り、ファミコン史上でも最速レベル。このことが理不尽と言われた理由に間違いなく、思ったより難しくないことが伝わりにくい理由でもある。
国内であまり指摘されないこととして、ロディマスコンボイのロボット形態がウルトラマグナスの色違いで済まされているという点が挙げられる(国外ではAVGNなどが指摘している)。どうもロディマスやマグナスが何者かよくわかっていないようなレビューも少なくない…
「コンボイの謎」
当時日本では初代トランスフォーマーの放映が終わり、続編「トランスフォーマー2010」の放映が開始されていた。だがサイバトロンのリーダーだったコンボイは「2010」の開始時点で既に死んでいる。
この経緯は「トランスフォーマー ザ・ムービー」という映画で語られているのだが、日本では何らかの事情で「ザ・ムービー」が公開されずに2010の放映が始まった。そのため、なぜコンボイが死んだのかは当時の視聴者には謎だった。これこそが「コンボイの謎」である。
当時のタカラは「コンボイが死んだ」キャンペーンを展開、その一環として「トランスフォーマーコンボイの謎」が発売された、ということになっている。
このゲームの目的は「コンボイが何故死んだか」を突き止める事にあるようなのだが、ゲーム中に肝心の謎を解くためのヒントなどは一切ない。
「コンボイの謎」の真相
後からこのキャンペーンを知ったユーザーが、こうしたちぐはぐな情報展開について言及していることが多いが、当時このゲームを買った人間が本当に「コンボイの死の理由」をゲームに求めていたかどうかは疑問である。当時の一般向けのCMもコンボイの死には言及しているが、その謎を解くという論旨ではない。当時のトランスフォーマーの人気はすさまじかったので、内容と関係無しにトランスフォーマーのゲームを出せば売れて当然だった。
それ以前に本作にはメガトロンがそのまま出てくるなど、根本的に「ザ・ムービー」と矛盾している。このゲーム自体、当時の玩具展開「スクランブルシティ計画」を無理矢理コンボイの死と関連付けたものではないかと推測される。
というかコンボイの死の理由は「敵の攻撃で死んだ」だけであり、その死に様自体には何の謎もない。TVでほとんど不死身だったコンボイが映画であっさり死んだのは謎とも言えるが、それはムービーを見てもおそらく理解できない。
だから本作のステージ8の「デストロンゾーン」で出てくる「その敵」の肖像こそが、「コンボイの謎」の答えなのかもしれない。
コンボイが死んだ理由については当時の雑誌等で多少補完されたようだ。その後「ザ・ムービー」は遅れて日本でも公開された。だが残念ながら現在は日本版DVDが長らく再販されず、プレミア化してしまっている。
「オルタニティ」
本作の設定は、意外なところで回収されることになる。玩具「オルタニティ」シリーズで、「メガトロン ダイヤモンドブラック」が「コンボイの謎の世界」の出身であることが玩具付属コミックで示唆されたのだ。
未来、超常の力を得たメガトロンが自らの過去に介入したことによって、この世界のデストロンは「理不尽な強さ」を与えられており、だがその現象は当時のメガトロン本人にとっても「謎」であったという。まさに「コンボイの謎」というゲームそのものが謎であり、その真相が語られるのに発売から実に23年の時を要したことになる。
「では始めるとしよう!!」
「死と苦しみに満ちたゲームをな…!」
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関連項目
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読み:トランスフォーマーコンボイノナゾ
初版作成日: 08/10/30 03:06 ◆ 最終更新日: 12/01/28 20:20
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