ドクターフィッシュとは、コイ目コイ科の淡水魚である。「ドクターフィッシュ」というのは通称であり、正式名称は「ガラ・ルファ」である。
概要
ドクターフィッシュ | |
目 | コイ目 |
科 | コイ科 |
学名 | Garra rufa |
英名 | Doctor fish |
全長約8~10センチメートルで、水温、水質ともに適応の範囲が広くとても丈夫な魚である。食性は雑食性であり、岩などに付着した藻や微生物を食べる。餌を求めてる時は活発に動くが、普段は石の上などでじっとしていることが多い。もちろん飼育することも可能である。ただし、商業利用されている広い環境ではない60cm水槽などで10匹以上飼育する場合成熟するとオスに現れる縄張り意識により喧嘩をしてしまうので気をつけよう。また、皮膚を食べるのは飢えさせた状態で食い付かせているとも言われるが、半分正解で半分間違いでもある。飢えているのは確かだが、雑食性のドクターフィッシュにとって人間の皮膚は貴重なタンパク源であり、好んで食べている。ただし、これらは原産とされているトルコの温泉街に隔絶され注目された種を指している。その他の地域の種は皮膚を好まない可能性もある。
ガラ・ルファが「ドクターフィッシュ」と呼ばれる訳
上記に記したとおり、雑食性であるためその食性を活かし人間が入る温泉などに放流してその温泉に入った人間の角質を食べる。ドクターフィッシュには歯が無いため肌を傷つける心配はない。皮膚を吸い取るようについばむ習性と、ついばむ際の小刻みな刺激や振動が皮膚の代謝を促進させる「自然のピーリング効果」及び「マッサージ効果」、「リラクゼーション効果」が期待され、アトピー性皮膚炎などの皮膚病に治療効果があるともされ、ガラ・ルファは「ドクターフィッシュ」と呼ばれるようになった。ただし皮膚を集団でついばむのは生後2ヶ月から2年半ごろまでである。それ以降は前述した縄張り意識によりついばむ事が減る。また、ドイツやトルコでは保健医療が適用されるが、その逆で不特定多数が利用する事による衛生面・感染症を危惧して禁止する国もある。
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関連項目
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