ドム・フュンフ(MS-09F)とは、OVA『機動戦士ガンダム0083』に登場…したかどうか分からないMSである。
概要
MS-09F ドム・フュンフ(ドムF型)とは統合整備計画後に開発された後期型ドムの一種である。ツィマッド社がザクを超える拡張性を持ったMSを生み出すべく独自に企画したドム再設計機と言われ、原型機と比べると各部のユニット化・規格化が徹底されている。
パーツの組み替え・改修が容易であったため、幾つかのバリエーションに派生した。配備数・時期共に熱帯地方型の方が早くて多かったとの事だが、一年戦争末期には空間戦仕様の機体も配備されたという説が有る。
派生機は以下の4機、特に熱帯戦仕様の「ドム・トローペン」が有名。
フュンフはドイツ語で5番目を意味するがこの数字の意味するところも分かっていない。
F型は一年戦争時に空間戦特化仕様の機体も存在したと言われる。
エギーユ・デラーズ大佐(当時)のグワデンに搭載された赤いドムにアナベル・ガトーが乗り込もうとしたが、デラーズに諭されて星の屑決起に繋がるのは有名な話。
発祥元は不明ながら、オフィシャルズによると「この赤いドムこそがフュンフ」という主張もなされていたようである。
しかし、小説版0083だとデラーズの赤いドムは09Rと記載され、後のガンダムウォーではデラーズ専用試作型リック・ドム、BD-BOX収録映像『宇宙の蜻蛉2』において公式にプロトタイプリック・ドムⅡで確定している。
『ジオニックフロント』では『闇夜のフェンリル隊』ソフィ・フランの乗機になった(後述)。
『C.D.A 若き彗星の肖像』ではジオン残党軍のフュンフに、PS9801用ゲーム「アドバンスドオペレーション」に登場したジェラルドが乗っている。またこの機体の希少性も語られている。
初出は定かではないが、バンダイのEB(エンターテインメントバイブル)のデラーズ紛争編には既にフュンフの設定が載っている。ここではトローペンのベースとなった事、リック・ドムなどの改修設計機扱いであることが判明。
また、『ADVANCE OF Ζ』のムック2巻にもドムF型ベースとされるシュトゥッツァータイプの作例が収録されているが、これに関しては「改造作例のベース説(キット的な意味で)」と「作中の設定説」がある。
→リック・ドム[シュトゥッツァー]
なおF型ドムはMJの企画『F.M.S』のドワス・デザートやHJ誌のタイラントソードの前企画『ジオンの星』のドム改という機体もある。前者はドワスの発展型、後者はドワスとドムの中間機扱いで詳細は不明。
ドム・フュンフ問題
ドムフュンフは漫画・小説・ゲーム等に登場する際、決まって設定や解釈にも「ブレ」があり、統一性があまり感じられない。しかし矛盾というよりは基準というべき機体設定がないだけなので公式見解が待たれる。
正直この項目もドムフュンフ問題と大袈裟にする程でもない気がするが、各媒体・作品の設定にブレが有るのも確かなので、一応そうした相違点を紹介していきたい。
名称関係のgdgd
08小隊に登場した山根公利デザインの流用ドムがゲーム(ジオニックフロント)でドム・フュンフ扱いだったが、その後にジオフロ公式HPでドム表記に訂正されている。
その後、カードビルダーでジオフロのフュンフの設定が採用されたが、件の公式サイト自体も消えており、結局うやむやになった。
2016年11月に発売されたゲーム『Gジェネレーションジェネシス』に、ジオフロ版ドム・フュンフ(ソフィ機)の参戦が発売前に公開された公式スクショで確定。結局ドムフュンフということで良いのだろう、多分。
宇宙用か地上用か
恐らく現状ドムフュンフで最も不可解な設定だと思われる。
まず、ドムフュンフは地上用か宇宙用かがはっきりしてない。EBシリーズPART.6によるとリックドムなどの改修設計機がフュンフであり、そのフュンフをベースに地上用のドムの稼働データを参考に改造された砂漠特化型がトローペンらしい。記事の最初の方にも記載したが、HGトローペンの説明書によるとフュンフは熱帯地方型のほか、空間戦仕様もあったとの事である(空間戦仕様は未確定扱いだが)。
件のカードビルダーでは宇宙◎,地上◎扱いでリックドムⅡも驚きの汎用性を獲得しており、こいつ実は汎用機だったのでは?と考えられていた。一方、『Gジェネレーションジェネシス』のソフィ機は、通常のドムと同じ地形適正で宇宙適性は無かった。
単にソフィ機が陸戦機なだけで、カードビルダーに関しては汎用フュンフも有ると解釈する事も出来る。
関連動画
2016年時点ではカードビルダー関連の動画が多いようだ。→ドムフュンフで検索
関連商品
関連項目
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