2016年 | 2017年 | 2018年 |
---|---|---|
新・のび太の日本誕生 | のび太の南極カチコチ大冒険 | のび太の宝島 |
『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』とは、映画ドラえもんシリーズ第37作目である。新キャストでは第12作目にあたる。2017年3月4日公開。
主題歌は『僕の心をつくってよ』。作詞・作曲・歌:平井堅、編曲:亀田誠治。
概要
新キャストによるオリジナル作品としては第6作目となる。
「大冒険」が付くタイトルの映画は、『のび太の魔界大冒険』(1985年)、『のび太の南海大冒険』(1998年)に続き今作で3作目となる(マ「カイ」→ナン「カイ」→「ナン」キョク、と繋がっているのは偶然か)。
舞台は南極。『のび太と鉄人兵団』(1987年)では冒頭に北極が、『のび太の創世日記』(1995年)では南極の地下に昆虫人の地底世界が登場したが、南極そのものが舞台となるのは初。藤子プロによると生前の藤子Fは大長編ドラえもんの舞台として南極を上げていたとのこと。
随所にハワード・フィリップス・ラヴクラフトによる『狂気の山脈にて』、クトゥルフ神話がモチーフと思われる物が登場しており、一部で話題となった。
また、スノーボールアース仮説を取り上げるなど往年の大長編ドラえもんを目指した作品といえるだろう。
あらすじ
夏休み、ニュースでやっていた巨大な流氷の上に氷の遊園地を作って遊んでいたのび太たち。
ところが、ひょんな事から流氷の最深部から謎のリングが出てきた。10万年もの昔に凍った氷の中になぜこんなリングが……?
古代文明の発見に胸を膨らませたいつものメンバーは、リングが凍ったと思われる南極地下の氷の下に巨大な古代都市の遺跡を発見するのだが……。
ゲストキャラクター
- カーラ (CV:釘宮理恵)
- 今作のヒロイン。ヒョーガヒョーガ星からやって来た異星人で、ヒョーガヒョーガ星をアイスボールアースに変えてしまったブリザーガを止められる方法を探している。
- ヒャッコイ博士 (CV:浪川大輔)
- カーラと同じくヒョーガヒョーガ星からやって来た科学者。古代ヒョーガヒョーガ人の遺跡を研究し、新たな技術を蘇らせている。
- モフスケ (CV:遠藤綾)
- のび太たちが現代の遺跡で出会った青いパオパオ。片方の耳が欠けているのが特徴。のび太に懐く。
- ユカタン (CV:東山奈央)
- カーラと仲のいい黄色いパオパオ。初めて会ったはずのモフスケとも仲が良いが…?
- オクトゴン (CV:八木真澄)
- 10万年前の遺跡を守護する番人。巨大な石の兜をつけたタコかイカのような巨大な怪物。
- 怪鳥ヤミテム (CV:高橋茂雄)
- 現代の遺跡で氷漬けになっていた謎の化物。
- ブリザーガ
- 古代ヒョーガヒョーガ人が作った氷の体を持つ巨人。口から吐く冷凍ビームであらゆるものを凍らせてしまう。
スタッフ
監督はテレビアニメシリーズ『ドラえもん』で脚本・絵コンテ・演出・原画を手がけ、『ドラえもん誕生日スペシャル』(2012年~2014年)や「のび太のダンボール宇宙ステーション」で見られる知的好奇心をくすぐる描写がファンの心を掴む高橋敦史が初監督。
当初は前作『新・のび太の日本誕生』(2016年)の八鍬新之介監督に続き、脚本を兼任することのみ発表されていたが、絵コンテ・演出まで一人で担当している。
ゲストスタッフとして、イラストレーターのヒョーゴノスケと丹地陽子が参加。
イメージ(ストーリー)ボードなどを手がけており、映画公式サイトのティザーイラストはヒョーゴノスケの描いたイメージボードが元となっている。
後に、二人の描いたイメージボードは本作の宣伝ポスターとしても採用された。
- 原作/藤子・F・不二雄
- 監督・脚本・絵コンテ・演出/高橋敦史
- 脚本原案/藤子プロ
- 脚本協力/角山祥道、与口奈津江
- イメージボード/ヒョーゴノスケ、丹地陽子
- 演出助手/志賀翔子
- キャラクターデザイン/清水洋
- 作画監督/清水洋、丸山宏一、山川浩臣、桝田浩史、茂木琢次
- プロップデザイン/鈴木勤
- 美術設定/池田祐二
- 美術監督/高木佐和子
- 色彩設計/松谷早苗
- 撮影監督/末弘孝史
- 編集/小島俊彦
- 録音監督/田中章喜
- 効果/糸川幸良
- 音楽/沢田完
- 制作デスク/中村和喜、武井健、落合竜太郎
- テレビアニメーションプロデューサー/白倉由紀子、河西麻利子
- プロデューサー/高橋麗奈、吉田健司、滑川親吾、松井聡
- チーフプロデューサー/大倉俊輔、大金修一
- 製作/藤子プロ、小学館、テレビ朝日、シンエイ動画、ADK、ShoPro
- 配給/東宝
関連動画
関連項目
外部リンク
- Togetterまとめ
- 『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』を観たらラヴクラフトの『狂気山脈』だった「開始5秒でクトゥルフ大暴れ」
- デザイナーが息してる…「ドラえもん」の新作映画ポスターは日本の映画広告を変えられるか?
- 2
- 0pt