ドラゴンクエストIV 導かれし者たち | |
基本情報 | |
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ジャンル | ロールプレイングゲーム |
対応機種 | ファミリーコンピュータ PlayStation ニンテンドーDS iPhone/iPad/Android |
開発元 | FC:チュンソフト PS:ハートビート、アルテピアッツァ DS:アルテピアッツァ |
発売元 | FC:エニックス PS・DS:スクウェア・エニックス |
発売日 | FC:1990年2月11日 PS:2001年11月22日 DS:2007年11月22日 アプリ:2014年4月17日 |
価格 | FC:8,500円 PS:6,800円 アルティメットヒッツ:2,625円 DS:5,490円 アルティメットヒッツ:2,940円 アプリ:1,800円 |
対応年齢 | CERO:A(全年齢対応) |
その他 | |
ゲームソフトテンプレート |
ドラゴンクエストIV 導かれし者たちとは、エニックス(現:スクウェア・エニックス)がファミコン向けに1990年に発売したゲームソフトである。その後リメイク版としてPlayStation版が2001年に、ニンテンドーDS版が2007年に発売され、2014年にはスマホ版も配信される。
概要
略称はドラクエ4、DQ4、DQIV。
ドラゴンクエストシリーズのナンバリング第4作目であり、天空シリーズの第1作目である。天空城、マスタードラゴンなどが初めて登場した作品となる。
本作は第1章から第5章までストーリーが分割されており、それぞれ主役が違うオムニバスストーリー形式を採用している。各章では様々な生い立ち、境遇を持つキャラクター達が冒険の旅に旅立つ経緯が描かれており、DQシリーズの中でもキャラクターに焦点を置いた作品となった。
DQシリーズで初めてAIによる戦闘システムが採用され、主人公以外の仲間キャラが自分で行動するようになったが、逆に細かい指示が出来ない(作戦「めいれいさせろ」が存在しない)ため、作戦によっては仲間がお馬鹿な行動を連発するという悲しい事態を引き起こすこともしばしばあった(クリフトのザラキ連発が有名)。リメイク版は作戦「めいれいさせろ」が使えることとAIの内容自体が変わったことでいくらか改善している(でもクリフトだけは…)。
また、敵側の事情などが深く描写された初めてのDQでもある。
本作のラスボスであるピサロには恋人がおり、しかもその恋人を人間に殺されてしまい、ピサロは怒り、本来は地獄の帝王を復活させるために使うはずだった「進化の秘法」を自らに用い異型の怪物へと変貌する。
そのため同情の余地のある敵として感情移入するプレイヤーも少なくないが、ピサロは恋人を殺される前から人間界に対し破壊工作を行っており、倒すべき敵には変わりない。
なお、リメイク版では6章が追加され、5章までのラスボスだったピサロが仲間となり、共に真の敵と戦うというストーリーになった。
純粋にピサロが仲間になってうれしいという意見に加えて、勇者の幼馴染であるシンシアを生き返らせずにピサロの恋人であるロザリーを生き返らせたり、悪行を重ね反省の言葉も出さないピサロがパーティに加わるのはおかしいという批判も少なくない(ただし、ピサロは最初から最後まで人間は滅ぼすべき存在と言う考えがあり、その信念がブレていない以上当たり前とも言える。仲間になったのはあくまで目先の敵が一致したに過ぎない。また、FCでは容量が足りずに泣く泣くストーリーを削ったらしいが、それがPS版の追加シナリオと同じものであるかどうかは不明)。
なお、GBCでもリメイクが出る予定だったが様々な都合でお蔵入りとなった。こちらではPS以降の6章とは全く異なる「クインメドーサ」なる隠しボスが登場する予定であった。これはGBC版DQ3における本来DQ4との連動を行う予定であったモンスターメダルデータから確認できる。6章とはまた別のおまけ要素だったのかも知れないが、これを元にリメイク6章はFC版の没シナリオとは全く違うとする意見もある。
リメイク版では上記のシナリオ追加に加えて、DQ7から仲間との会話、移民の町のシステムが採用されている他、「せんれき」のシステムが追加されている。
主な登場人物
導かれし者たち
- 主人公
勇者。男女の選択が可能。能力に差は無いが、女性の場合のみ装備出来る武具がいくつか存在する。
邪悪なる者を打ち倒す勇者の予言の元で、魔族に見つからぬよう山奥の村でひっそりと育てられるが、村は魔族に見つかって滅ぼされ、育ての両親や幼馴染の犠牲・献身もあってただ一人生き残る。故郷を失った主人公は、ピサロを倒すため一人旅立つ。
冒険の書を作った当初で名前を入力するが、登場には4章までのクリアが必要と、登場まで長いスパンがある珍しい主人公。 - ライアン
第1章の主役。バドランド城に仕える王宮戦士。魔法は一切使う事が出来ない。 - アリーナ
第2章の主役。サントハイム城の王女。
姫と言う身分に似合わずとても活発で腕っ節が強い「おてんば姫」で、本人は武闘家を志している。部屋の壁を蹴破って城外に遊びに行くなど極めて破天荒。 - クリフト
アリーナのお供。サントハイム城内の教会で修行する神官戦士の青年。見た目通り僧侶タイプ。 - ブライ
アリーナのお供。魔法使いであり、アリーナの教育係である老人。ヒャド系の攻撃呪文を中心に身につける他、補助呪文を多く覚える。 - トルネコ
第3章の主役。レイクナバの街に住む武器商人。腹がかなり出ているオッサンだが、妻子持ち。3章開始の時点ではまだ雇われの身であるが、自分の店を持ち世界一の商人になる事を志す。
後に彼を主役とした『トルネコの不思議のダンジョン』シリーズが製作される。 - マーニャ
第4章の主役。モンバーバラの劇場で人気の踊り子。
だが、高名な錬金術師でもある父を私欲のために殺した、その弟子のバルザックを仇として討つため、モンバーバラのスターを辞めてミネアと共に旅に出る。
明るい性格で人を惹きつけるが、私生活は割とズボラでお金にルーズな面がある(らしい)。実際ギャンブラーぶりも発揮してカジノのスロットに没頭するもののなぜか全く当たらず鴨にされてしまっている。
任天堂ハード史上最大級の露出度を誇る。 - ミネア
マーニャの妹で占い師。
姉とは対照的に物静かで理知的な雰囲気を漂わせる女性。上にもあるように、姉のあまりのだめ人間ぶりにorzしている人でもある。姉と共に父の仇であるバルザックを探す旅に出る。
パーティに加入するNPC
- ホイミン
第1章で加入する。人間に憧れるホイミスライムで、ホイミを使い健気にライアンを癒す。DQシリーズ初のNPCであり、DQシリーズ初の仲間モンスターでもある。彼の願いが叶ったのかどうかはゲーム中で確かめよう。 - スコット
第3章で加入させることが出来る。エンドールで傭兵をやっており、5日間400Gの報酬でトルネコの用心棒となる。5章でも姿を見ることが出来、ミネアの占いに感動していたりする。 - ロレンス
スコットと同じく第3章で加入させることが出来る。5日間600Gの報酬でトルネコの用心棒となる。スコットとは違い呪文を中心に使うタイプ。5章でも姿を見ることが出来る。小説版では何かの誓いを立てており、女言葉で喋っている。 - オーリン
第4章で加入する。ミネア・マーニャの父親であるエドガンの弟子。ガチムチ力持ちで、多少の鍵ならその腕っぷしで壊してしまうことが出来る。ミネアとマーニャが呪文使いのため、貴重な前衛キャラとして活躍する。4章終盤、ミネアとマーニャを逃がすため一人で大勢の敵に立ち向かうが……小説版ではバルザックによるエドガン殺害現場に居合わせ、瀕死の重傷を負いながらも姉妹の許に駆けつける。コーミズ村で彼が療養する間、姉妹はモンバーバラで路銀や軍資金を稼ぐ事となった。 - ホフマン
第5章で加入する。とある宿屋の息子で、過去の出来事から人間不信に陥っていた。馬車を所有しており、彼がパーティに加入と同時に馬車を入手することになる。導かれし者達とともに冒険をした後は、世界一と言われる宿屋に弟子入りする。リメイク版ではその後、砂漠のバザーの跡地に移民の町を作り、管理人として働く。小説版では馬車を譲るのみで、同行はしなかった事が回想で語られる。 - パノン
第5章で加入する。世界一の芸人と言われる男で、マーニャのいなくなったモンバーバラの舞台で芸を披露している。ある難題のために導かれし者たちのパーティに加入することになる。難題自体はパノンを連れていけば一瞬で解決するため、彼が戦闘に参加することはほとんどないが、まどろみの剣で相手を眠らせることが出来るため、ある程度の戦闘力はある。他のDQシリーズにも同名の芸人が登場する。小説版では名前のみ登場。 - ルーシア
第5章で加入する。天空人であり、天空へ帰れなくなっているところを導かれし者たちと共に旅をすることになる。補助・回復呪文が使えるが、この時点では他の仲間キャラが成長していることが多いため、戦力としては微妙。リメイク版では不思議キャラという属性が加えられた。ルーミアではない。小説版には登場しない。 - ドラン
第5章で加入する。天空に住む竜の子供。高めの攻撃力を持ち、ブレスを吐くことが出来る。プレイ動画などでは8逃げのための生贄とされることが多い不憫なキャラ。FC版では最後に加入するNPCだったが、リメイク版では6章があるために仲間から外れることになる。小説版には登場しない。
その他重要キャラクター
- デスピサロ
魔族の王で本作のラスボス。世界征服の野望を抱いており、人間を根絶やしにしようと企む。
第1章で語られた子供の誘拐事件、2章のサントハイムの王の一時的な失声やサントハイム城の民失踪、4・5章のキングレオ城、サントハイム城の占拠などは全て彼の指示によるものである。 - ロザリー
エルフ族の女性。ピサロとは相思相愛の関係にある。心優しくピサロに世界征服を止めるよう願う。
ロザリーの流す涙はとてもルビーに変化するため、ルビーの涙目当ての人間に狙われている。ついには人間の手に落ちて手ひどくいたぶられて殺されてしまうが、実はこれには隠された真相があり、PS版でのピサロ参入の鍵となる。 - エビルプリースト
デスピサロの腹心で邪悪な神官。FC版では最後までピサロに「様」を付ける忠実な部下だが、リメイク版以降は忠誠は表向きの物となっており、裏では魔族の王の座を虎視眈々と狙っている。第6章の最終ボス。
ストーリー
記事のあるモンスター
初登場の雑魚モンスター(50音順)
ボスモンスター
- バルザック
- キングレオ
- ピサロナイト
- エスターク
- アンドレアル
- ヘルバトラー
- ギガデーモン
- デスピサロ - 本作のラスボス。
- エッグラ&チキーラ - 本作の裏ボス。
- エビルプリースト - 第6章のラスボス。
世界
城町村 | ダンジョン | その他 |
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関連動画
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関連コミュニティ
関連項目
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外部リンク
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