ドロドロ!プリキュアとは、人間関係が愛憎渦巻くドキドキ!プリキュアのことである。
概要
主にドキドキ!プリキュアのキャラクターが黒化したニコニコ静画のイラストに付けられることが多く、ニコニコ動画のタグ数は少なめ(ドキドキ!プリキュアよりも、人間関係がぎくしゃくしたプリキュアのエピソードに付けられる場合が多い)。大きく分けて2パターンのケースに分かれる。
マナハーレム
ドキドキ!プリキュアの主人公である相田マナは、容姿端麗・才色兼備の美少女の上、誰かが困っているとすぐ助けてあげる心優しい博愛精神の持ち主と、プリキュアシリーズ屈指のハイスペックの持ち主である。プリキュアの歴代ピンクチームは、皆リーダーとしてのカリスマ性を備えているが、その中でも本作はマナを中心とした人間関係が特に強く描かれている。
菱川六花と四葉ありすはマナの幼馴染であり、六花はいつもマナのことを支えてあげるいわば女房役(詳細はマナりつの記事を参照)、ありすはお嬢様という立場上一歩引いているものの、幼い頃にマナを侮辱して泣かせた悪ガキどもにブチ切れてクシャポイするなど、マナのことを大切に思う気持ちは六花と変わりない。剣崎真琴は初めこそマナに一定の距離を置いていたが、それは彼女の不器用な性格によるものであり、徐々に心を開いてかけがえのない仲間となった。さらに敵方のレジーナもマナに興味を持つ内に、次第にマナに惹かれ始めており、キングジコチューの横槍さえ入らなければ、かつてのイース様のようにプリキュア化した可能性も高い。
このように皆がマナを慕っているため、マナはそこらのギャルゲーやハーレムアニメの主人公とは比べものにならない程モテモテである。しかも単に人柄が良い主人公だからモテるという昨今のハーレムものと異なり、マナの場合は強くて頼りになるだけの実力を持ち合わせているのだから、これは男女問わず惚れないわけがない。面倒見の良さやフラグの乱立ぶりは、某上条さんに通じるという声も。
話がマナの凄さに逸れてしまったが、そんなわけでマナのモテモテっぷりに、周りに侍る女性陣の間で暗闘が起きているのではないか?という想像が生まれ、二次創作ではマナをめぐって修羅場に陥るイラストが多数描かれるようになった。特に六花は、マナを支えてあげるつもりが逆にとても依存している節も見られることから、マナが好きすぎるあまりヤンデレになってしまうパターンがよく見られる。実際、10話では真琴がマナの家にお泊まりしたり、アイちゃんを2人であやしている姿を見た時は心中穏やかでなく、ファンの創作力を大いに高めたという。初期の標的はまこぴーが多かったが、2クール以降はその矛先がレジーナに向けられている(但し、公式ではレジーナを敵視する描写は無い)。一方、ありすとは同じ思いを共有する間柄のためか、手を組むことが多い。なお、上北ふたご先生の漫画版では、マナの様子をありすが「友ハーレム」と呼んでいたり、マナと真琴が一緒にケーキ入刀したり食べ合いっこしている場面を見て、衝撃を受けるシーンがある。
その後、16話ではサブタイトルの通り、レジーナがマナに猛アタックして急接近する。間に挟まれたマナがレジーナと友達になろうとすると、レジーナに良い印象を持っていない真琴は「マナの気持ちがわからない!」と怒ってしまい、残されたマナはまこぴーに嫌われたと思って泣き出してしまった。ただ、こちらはマナをめぐるという痴話喧嘩よりは、トランプ王国を滅ぼしたことから、その身内であるレジーナが許せないという理由によるものの方が大きく、後にレジーナが改心した後はキングジコチューの攻撃を真琴が真っ先に庇って撃退するなど、この三角関係は無事に問題解消している。
そんなマナを取り巻く関係について、誰が言い始めたかは不明だが、「六花=正妻」「ありす=パトロン」「真琴=愛人」「レジーナ=現地妻」という例えはだいたいあってる気がする。これに加え、変身時はキュアババアもとい大人びているが、素の姿は小学生のキュアエースこと円亜久里、パートナーの妖精だが多忙なマナを助けたいと思って人間化したらマナそっくりの容姿とスペックを持つシャルルが加わったため、さらに複雑な状況になると思われる。
余談だが、マナの中の人はガチでハーレムを形成しており、北条響や坂上あゆみの中の人はその愛人だったりする。
アン王女を巡る三角関係
17話のラスト、謎のお兄さんことジョー岡田の正体が、トランプ王国の戦士ジョナサン・クロンダイクであることが判明すると同時に、彼は王女マリー・アンジュの婚約者であることも明らかになった(次週で、真琴がそのことを知らなかったことも発覚)。
このことから、アン王女を慕う真琴が岡田に敵愾心を燃やすネタ絵が描かれるようになったが、実際に18話Aパートの真琴は「馴れ馴れしく王女様を呼び捨てにしないで下さい!」と怒りを露わにしてダビィになだめられるなど、激まこぷんぷん丸と化していた(その後、汽車で旅行中の時も、岡田が渡そうとした飲み物を受け取るのを拒否している)。
アン王女を救うという共通の目的のため、真琴はしぶしぶその現実を受け入れたが、22話で氷漬けの王女を目覚めさせるために岡田がキスしようとした時も、複雑な表情を浮かべており、まだまだ納得し切れていない様子であった。まこぴーの明日はどっちだ!
関連静画
関連項目
と、ここまでは『ドキドキ!プリキュア』でのお話。まだこの辺ではネタとして解釈できるレベルであろう。
しかし、次のシリーズでこれを越えるドロドロっぷりを見せるとは最初は誰も思わなかったのである……
『ハピネスチャージプリキュア!』におけるドロドロ
『ハピネスチャージプリキュア!』では作品発表当初から恋愛模様が描かれると告知されていた。その時はまだ『プリキュア5』におけるココのぞくらいの感じの甘い恋模様が描かれるのでは、と誰もが思っていた。しかし、ふたを開けると昼ドラと思わんばかりのドロドロっぷりを見せたのだった。
- 神様が「仲がこじれるといけない」という理由で恋愛禁止令を言い渡す。
- しかしその神様が自然とめぐみを落としていくような感じとなり、めぐみも自然と惹かれていく。
- 一方、クイーンミラージュは神様とかつて共に戦ったが彼女も神様を恋するようになる。しかしその神様は万人を愛することが優先。叶わぬ愛となりさらにディープミラーにそそのかされて悪堕ち
- 誠司は誠司でめぐみを幼なじみ、きょうだいみたいな感じで見ていたが、心の中ではめぐみを想っていることが次第に出始める。りんの告白を受けて断ったりもしていたわけだが……
- そんな最中ひめは無意識に誠司のことを想ってしまう。結局の所吊り橋効果で片付けられてしまった物の、映画でのジーク王子の一件といい、ひめはなかなか報われない。ゆうことファントム(ファンファン)の関係やいおなに突如裕哉という存在ができたのとは正反対である。
- そして、神様とめぐみは接近の度合いを強め、誠司はだんだんと心を曇らせていく。しかし、めぐみとしては神様とミラージュに仲直りして欲しいと思い、幻影帝国との最終決戦でミラージュと直接対峙。元カノと今カノの修羅場の末、ブルーとミラージュは元の鞘に収まる形となった。めぐみの失恋という大きな代償を得る形で……
- そうしたのもつかの間、ディープミラーの本体、レッドはそれにつけ込もうとする。最初はめぐみの気持ちを利用しようとしたがあえなく失敗。そこで目を付けたのが誠司だった。悪堕ちした誠司は、神様に憎しみの感情を持つもう一人の神に操られるがままにプリキュア達と戦うことになる。そして戦いの果てにめぐみは思いの丈を物理的に誠司にぶつける。互いに気づいたこと、それは誠司やみんなと一緒に暮らすことがめぐみの願いであると、そしてそれは既に叶っていたことだと。
- こうして誠司は開放されるも、レッドは最後の猛攻を繰り出し、侵略した真意を明かす。自らの星は育成に失敗して荒廃したのに弟の星、地球は栄えているという嫉妬からだと。そして代償として弟が愛した女性の1人であるめぐみを求めようとする。
- しかしめぐみはそれを断り、世界中から得た祈りの力を糧に、フォーエバーラブリーとなって永遠の愛をレッドにぶつけることで浄化を行う。そしてそれを受け入れた兄神に弟神とその彼女は助けの手をさしのべる形で兄の星へと住まうことになる。とんずらとか言ってやるな。
と、ともすれば三角・四角、下手すりゃ五角関係とも言わんばかりの愛憎劇となってしまった。もっとも、最大の原因はだいたい、いや明らかにこいつのせいなんだが。もうちょっと自覚できていればよかったものの、自覚のないままに自然と行動、発言するからさらに加速させてしまった。そもそも発端は自身の色恋沙汰と兄からの嫉妬というのだから呆れるばかり。
しかもそうしたあまりにも天然を通り越した無自覚発言が多い物だから、各種スレやTwitterでは「お前が言うなああああ!」「その顔で何をほざくんだてめえ!」「邪神殺してえ」「誰か誠司にチェーンソーをあげてくれ」などと完全にフルボッコ。これはネット上だけでなくアフレコ現場でも女性陣から総スカンを食らっているという、当事者役の山本匠馬自らの証言まで出ている。対照的に誠司の評価は中の人の金本涼輔自身(「リアル誠司です」潘めぐみ談)も含めかなりの好評価。出演者からも視聴者からも愛された男子キャラでは無かろうか。ほんとどうしてこうなった。
とはいえ、最後にもらった愛の結晶、めぐみと誠司は互いに「大切な人ができたときに渡そう」と考えているようである。ラストの1カットで寄り添うように並んでいる結晶が示すように、遠くない未来にでもその大切な人が互いのことであり、渡しあっていることを願わざるを得ない。それと誰かヒメルダ王女殿下も幸せにしてあげてください。
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