ナコルルとは、SNKの対戦格闘ゲーム『侍魂-SAMURAI SPIRITS / サムライスピリッツ-』シリーズに登場するキャラクターである。
概要
已む無き事情で己が望まぬ血生臭い宿命の戦いに赴く、大自然の代理人たるアイヌの聖なる巫女。宝剣『チチウシ』を携え、チチウシを守護する鷹のママハハを供にして、生まれ故郷のアイヌモシリ[1]のコタン(邑)を後にして旅に発つ。
両親は他界しているが、家族に祖父、祖母、巫女の力を持ち、氷の妖精コンルを供にする妹のリムルルがいる。
黒髪ロングストレートヘア、対戦格闘ゲーム女性キャラクターでは珍しい慎ましく露出の少ないアイヌ民族風衣装[2]を身に纏い、乙女心を顕わす髪を結わえる大き目の赤いリボン結びの髪留め布がチャームポイントの格闘ゲームにおける清純少女キャラクターの代表格である。
可憐な技ボイスを伴うアンヌムツベ、レラムツベ等の必殺技を持つ。「るるるるる…」と呼ぶとキタキツネではなく、鷹のママハハが登場する。[3]
後のシリーズでは「大自然のおしおきです…」に変更される、特徴的な「大自然のおしおきよ」の勝ち名乗りの台詞がある。[4]
使用武器の宝刀『チチウシ』のリーチ・攻撃判定範囲が狭いので、動きの素早さを利用した接近戦がメインと成る。必殺技も基本的に突進系であるが、鷹のママハハが空中から突進して、飛び道具の役目をする。小柄なので当然攻撃力は少なく、素早さに物を言わせて相手を攪乱し、手数で相手の体力を削る戦法となる。
2P用キャラクターとして、紫色の服を着たナコルル、通称『紫ナコ』が登場する。最終的には狼のシクルゥを供に連れた、色黒ボフショートカットヘアの少女、レラとなった。
外部出演
SNKでも随一の人気キャラクターでありながら、SNKキャラクターが数多くゲスト出演するお祭り作品「THE KING OF FIGHTERS」(以下KOF)シリーズには「世界観が違う」という理由で後述の移植版を除きプレイアブル参戦していなかったが、2016年の「KOFXIV」でようやく初登場。世界観の問題については「異世界から転移してきた」という力業で解決した。
但し実際には世界観の問題は建前だったようで、『'95』の時点で登場させる案が有ったが、当時は毎年タイトルを出すため常にスケジュールが逼迫しており実現しなかったらしい。なお、同作のゲームボーイ移植版の「熱闘KOF'95」には隠しキャラとして実装されている。
KOF以外のクロスオーバー作品への登場は多く、「CAPCOM VS. SNK」シリーズ、「頂上決戦最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM」「ネオジオバトルコロシアム」などに登場している。
声優
メイン声優
その他
関連動画
左:北の大地に降臨した聖なる戦巫女ナコルルの可憐な舞をとくとご覧じろ!
関連静画
関連項目
- ゲーム / 格闘ゲーム / SNK / サムライスピリッツ
- 巫女
- 萌え要素・属性の一覧 / リボン / 黒髪ロング
- リムルル
- 格闘ゲームのキャラクター一覧
- 北海道
- 旭川市 (出身地のカムイコタンがある[5])
- 三鷹市 (水道局のポスターに起用)
- 京都市 (緑化フェアのポスターに起用)
脚注
- *アイヌ語で「人の住む土地」の意。
- *架空の対戦格闘ゲームキャラクター故、ゲームの見栄え優先のアイヌ民族衣装アレンジがされているのは言う間でも無い。
- *北海道富良野を舞台としたテレビドラマ「北の国から」由来のお約束と思われる。
- *アニメーション「セーラームーン」の主人公セーラームーンの名乗り台詞からの引用・改変のパロディである。
- *カムイコタンはアイヌ語で「神の住む場所」という意味で旭川だけでなく道内に点在する。
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