ナジーム・ハメドとは、アラブ系イギリス人の元プロボクサーである。主要3団体の世界フェザー級タイトル獲得、WBO世界フェザー級タイトルを15度防衛といった業績を残した。
概要
元WBC・IBF・WBO世界フェザー級王者、プロ戦績37戦36勝(31KO)一敗
WBA王者ウィルフレド・バスケスとの1戦にも勝利していたため、実質的にプロ四大組織を統一したともいえる。また、フェザー級でありながら8割強のKO率を誇るハードパンチャーであった
愛称は「PRINCE」「悪魔王子」である
ノーガードスタイルからの極端なスウェーバック、ウィービングといったボディーワークで相手のパンチを空に切らせ。相手の意表を突く角度、タイミングからの強打、遠距離から飛び込みながらの攻撃(ジョルトブロー)によってKOの山を築いた
更に挑発的なパフォーマンスでも有名である。
まず派手な演出と共に御輿やゴンドラに乗って入場。試合中は終始不敵な笑みを浮かべ
ガードを下げダンスのようにステップを踏み相手を幻惑した。これらのパフォーマンスと上述のファイトスタイルが組み合わさり、天衣無縫なハメドスタイルの攻略は当時のボクシングシーンにとって難解な数学の問題のようなものであった
しかしその独特のスタイルは多くの選手を圧倒する反面、ノーガードに付随する防御面での甘さも持ち合わせ不用意なダウンを奪われることも多かった。またキャリアの後期には戦術を研究され、唯一の黒星を喫した相手マルコ・アントニオ・バレラには細かい出入りによってボディワークに依存したハメドの攻防の間隙を突かれた
このハメドのスタイルは多くのファンを獲得すると同時に多くのアンチも生み、
いい意味でも悪い意味でも愛されたボクサーである。
ジョー小泉はパフォーマンスに難色を示しながらも実力の高さや新興団体WBOの地位向上に貢献したことを評価している
余談として漫画『はじめの一歩』の「ブライアン・ホーク」のモデルの一人である(もう一人はロイ・ジョーンズ・ジュニア)。名悪役キャラと名高く、鷹村との死闘は作中でも屈指の名勝負となった。
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