ニコ生セッション♪とは、歌や楽器の演奏(セッション)を生主と視聴者との間で行える、ニコニコ生放送の機能である。
概要
- 2011年1月8日に開催された、『ニコニコ大会議2010-2011全国ツアー ~ありがとう100万人~ in 福岡』にて発表されたニコニコ生放送のサービスである[1]。
- ヤマハの「NETDUETTOβ」というソフトウェアを利用し、ニコニコ生放送で文字通りセッションができるサービスである。
- 現在の対応OSはWindowsのみだが、今後MacOSにも対応予定だというMacOSにも対応した。
- セッションを作成し、そのセッションに入場し一緒に演奏したり歌ったりすることが出来る。その際、ステレオミキサーなどを考慮しなくて済み、Skypeよりも良い音質でラグ(レイテンシ)を気にすること無く放送が出来る。
- セッションをする為に開発されたものであるが、まだそういった配信はあまり見かけないが凸待ち放送なども可能である(凸者も放送主も要ダウンロード。放送主を含め最大4人の制限あり)。
- セッションの場の作成は放送主であれば自由に可能で、そのセッションに参加する方法は2種類あり、一つが放送主として参加、もう一つがリスナーとして参加である。放送主として参加の場合はコミュレベル15レベル以上であれば可能で(2011年6月16日よりレベル1から可能)、 リスナーとして参加する場合はプレミアム会員であれば可能である。
- ASIOにも対応している。(Windows版)
仕組み
インストール時に仮想ステレオミキサーもインストールされ、ソフトはこのデバイスも同時利用する。
音声の通信時も相手の音と自分の声のラグを自動計算し調節する(100%遅延がないというわけではなく、遅延を少なくするという技術)。
その為同時に歌うということが可能になった。
遅延について
この機能を快適に使うには遅延(タイムラグ、レイテンシ)を最小に抑えることが重要である。この遅延を小さくするには回線や機材、設定などの要件が結構厳しく、ここでつまずく人が多いようだ。現在も各所で試行錯誤が行われている。
遅延時間の目安
が、そもそも、どれくらい遅延を短くすればよいのか? これは次のように考えてみると感覚をつかみやすい。
- 音波が伝わる距離との比較
- 空気中で音が伝わる速さは、約340m/secである。ということは、遅延が 0.1sec = 100msec あるとリアル空間で34m離れて演奏しているのと同じことになる。50msecであれば半分の17mとなる。
- 音波の1周期との比較
- 可聴周波数の下限 = 20Hz というものすごく低い音の「波1個分」が 1000msec / 20Hz = 50msecである。
- リズムの1拍との比較
- テンポとして割と標準的な120bpm(楽譜に四分音符=120とか書いてあるあれ)は1秒に2回のビートなので2Hz(1拍=500msec)、それを8倍細かくして16Hz(かなり速いリズム)にすると 1000 / 16 = 約63msecとなる。つまり、60msec程度の遅延で、かなり速いリズムの1拍分ずれる計算になる。
以上のことを考えれば、快適なセッションを楽しむ目安はおおむね50msec程度より短そうだということが想像できる。
回線が十分速く機材やセッティングが適切であれば、遅延30msecを切る例もあるらしい。一般的には40msecくらいの場合が多い様子。30msec程度の遅延を実現できれば問題無くセッションできるらしい(多少慣れは必要という話もある)。
遅延時間の目安についてはNETDUETTO FAQ
にも記述があるので参考にしてみるとよい。
遅延を短くする方法
レイテンシを抑えるための重要な要素は、大きく分けて次の2つがある。
ネットワーク遅延の改善
- 光回線を使う
- 無線LANではなく有線LANで接続する
ただし、電波や光といった電磁波の速度でも3000kmで10msecかかるので、距離が遠ければどうしても遅延が大きくなる。このため欧米とのセッションは難しいと思われる。が、韓国や台湾くらいの距離ならセッションできるかもしれない。是非誰かチャレンジして報告してほしい。
ちなみにNETDUETTO画面の「通信設定」で、"音質優先"や"帯域優先"を変えても遅延には関係ないらしい(帯域不足で音がプチプチ切れるときに使う設定。帯域と遅延は基本的には関係がない)。
オーディオI/Fの遅延改善(Windows版)
DirectSoundではなくASIOを使う。ASIOに対応するには次の2通りがある。
- ASIO対応のマークがついたサウンドボード(オーディオインターフェイス)を使う(おおむね1万円前後から。USB接続が多いがバス接続のものもある)
- ASIO対応じゃないサウンドボードの場合、ASIO4ALL
を入れてみる。ただしASIO対応として販売されているサウンドボードほどは改善されないかも。
ASIOを使う場合は、ASIOドライバのバッファサイズの設定 (NETDUETTOの"詳細情報"の中のバッファ設定とは別物)を調整することでレイテンシを改善できる。ただし限界を超えると音がプチプチと途切れることがあるので、そうならない程度に調整する。
遅延があっても動作はするが…
以上が揃ってなくても(ADSLやDirectSoundでも)セッション機能自体は動作はするが、遅延が大きくなりセッションするのは困難になるらしい(腕の良さでカバーしている例もあるようだが)。
MacOS版について
現在リリースされている NETDUETTOβ ver.1.0.0 は MacOS X SnowLeopard (10.6) のみに正式対応している。最新版の MacOS X Lion (10.7.3) では制限付きで使用することができる。
オーディオ設定ボタンを押すとやがてハングアップするので、このボタンを決して押さないのがポイントである。代わりに、オーディオ設定は設定ファイル /Users/ユーザ名/Library/Preferences/jp.co.yamaha.NETDUETTO.plist を直接エディタで編集して行う。例えば、入力デバイスをSoundFlowerに割り当てるには、 <key>InputDeviceUID</key><string>SoundflowerEngine:0</string> 等と記述する。
困ったときのヒント
セッションボタンが出ない
生放送をする側で使う画面では、放送テスト中あるいは放送中に限り「セッション」タブにセッション受付のための大きなボタン出てくるはずなのだが、そのボタンがちゃんと出てこないことも多い。
このような場合、ブラウザで再読み込みを行うとよい。たいていの場合はこれで出るようになる。
視聴者の場合も、放送主がセッションを始めて映像にNETDUETTOの画面が表示されているのに生放送プレーヤーにセッション参加ボタンが出てこない、という現象が起きることがあるが、これもブラウザの再読み込みで直ることが多い。
なお、外部ツール(Adobe Flash Media Live Encoder、Niconico Live Encoder)で放送している場合、セッション開始時に放送開始ボタンをもう一度押しておく必要があることに注意。この場合、0:00に戻ることはなく、実際に放送されてからの時間は維持される。
ブラウザの再読み込みなどを行ってもセッション開始ボタンが出ない場合、手動でNETDUETTOを起動して自分でルームを作り、放送主用コメントで視聴者にルーム名を知らせる、という方法をとらざるを得ない(この場合はプレミアム会員じゃなくてもNETDUETTOを手動で起動してルーム名を合わせればセッションに参加できる)。その場合、自動では付かない「ニコ生セッション♪」タグを自分でつけたくなるだろう。でも、放送中はなぜかつけられなかったりする。この場合は「♪」を省略するなどの方法をとるしかない。
音が二重に聞こえる
NETDUETTOが起動されたあとは、生放送プレーヤーと二重に聞こえてエコーがかかったりすることがある。基本的には生放送プレーヤー側(遅延している)をミュートにして、NETDUETTOからの音声だけでセッションを行うとよい(生放送主かNETDUETTO参加者かを問わず)。
ニコ生セッション♪受付中の生放送を探すには
タグで検索
生放送でニコ生セッション♪の受付が開始されると、タグ「ニコ生セッション♪」が自動的につけられるので、ニコニコ生放送のタグ検索で発見できる。
ただし、NETDUETTOを手動で起動している場合はこのタグはつけられないので、「ニコ生セッション♪」だけでなくニコ生を「セッション」で検索
したほうが見つかりやすいかも知れない。
タグ検索の弱点は、放送後すぐに反映されないことである。入ってみたら30分枠のうちすでに10分くらい経っていた、なんてことも起きる。
twitterアカウントをフォロー
より素早くセッション開始を知りたい場合は、twitterの「ニコ生セッション♪
」というアカウントをフォローしておくとよいだろう。フォローしておくとユーザーがセッションを始めたときにすぐ知らせてくれるという、とても便利なtwitterアカウントである。
ニコニコ生放送:Zero の場合
※ 公開日である2012年5月1日現在の状況。今後変わる可能性があるので、もし変わったら更新してください。
ニコニコ生放送:Zero に切り替えた場合、視聴者側プレーヤーからセッションに参加しようとしても「セッション♪」タブがなく、そのままではセッションに参加できないので、原宿バージョンに戻して今までどおり「セッション♪」タブから参加するのが最も確実と思われる。あるいは放送IDである lvXXXXXXX をルーム名としても参加するという方法も考えられる(試して新たなことがわかったらこの文章を更新してほしい)。
一方、放送主側プレーヤーの場合は、プレーヤーの中身が原宿バージョンのようなUIで「セッション♪」タブがきちんと維持されており、このタブからニコ生セッション♪の募集をすることが可能。
ニコ生セッション♪の説明ページも原宿バージョン前提のままであり、現状ではZeroへ完全移行できるような状況ではないと思われる。今後の改善が大いに期待されるところである。
関連項目
外部リンク
- ニコ生セッションQ&A

- 特設ページ

- NETDUETTOダウンロードページ

- NETDUETTOオンラインマニュアル

- 使用サーバー?

- 現在ニコ生セッション中の放送

- twitter: ニコ生セッション♪
- フォローしておくと始まったときに知らせてくれる
脚注
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E3%83%8B%E3%82%B3%E7%94%9F%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E2%99%AA


ページ番号: 4540621
リビジョン番号: 1516802
読み:ニコナマセッション
初版作成日: 11/01/09 00:52 ◆ 最終更新日: 12/05/02 02:17
編集内容についての説明/コメント: Zeroの場合についての記述を追加
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