ニロケラスとは、
1.火星にある地溝帯。
2.TVアニメ「アルドノア・ゼロ」に登場する機動兵器。名称については1.に由来する。
本項では2.について説明をする。
概要
火星ヴァース帝国に所属するトリルラン男爵専用のカタフラクト。頭頂高18m。
次元バリアを搭載し、その能力で地球製カタフラクト部隊を圧倒・壊滅させている。
構造・外見
火星カタフラクト特有の曲面を多用したデザインで、他機種から飛びぬけてずんぐりとした外観と地面に届きそうなほど長い腕が特徴的。
アームは折り畳み可能で、その見た目からカーム・クラフトマンからは「ダンゴムシ」と呼称された。
初期の案では腕の展開するギミックは無かったが、I-Ⅳ氏の意向(趣味?)で追加されたという経緯がある。(フェブリVol.25)
後述する次元バリアの特性から光さえ遮断してしまうため、外の情報は「鷹の目」と呼称するUAV(無人航空機)による映像を受信することで得る。
機体背面右側インテーク部(折り畳んだアームの爪の隙間)に受信機があり、そこだけはバリアを展開させることが不可能である。
スカイキャリアからの切り離しの際、高高度から減速なしで降下したにも関わらず着地後本体に問題は見られなかった。
このことからフレームの強度が恐ろしく高いか、特殊な衝撃緩和システムが搭載されている可能性がある。
(比較対象としてスレイプニールは、スカイキャリアにワイヤー接続+スラスター噴射+安定翼展開で減速して飛び降りている)
また二話の戦闘シーンで驚異的な跳躍力を披露しており、地球側カット小隊の陣形を崩している。
一方装甲強度に関しては次元バリアに物理防御を依存しているため(アルギュレと比較して)高くはなく、スレイプニールのナイフで切り裂かれていた。
コクピットのレイアウトは火星側共通の全天周モニターであるが、次元バリア使用時は機能しないため基本的に内部は真っ暗で、外部カメラの映像を個別に表示しているだけである。
余談ではあるが、火星カタフラクトは四本腕の宙間作業用機械にアルドノアドライブを搭載することで兵器化したのが始まりであり、頑丈な方の二本で接地しているため人型に見えるだけである。
このためほぼ全機が足で物を掴めるようになっている。(BD二巻ブックレット参照)
次元バリア
本機のアルドノアドライブ能力は正確には「多次元変換力場の作成」であり、これを全身に展開することでバリアとして運用している。
これは3次元空間に多次元への変換空間を発生させ、その力場に触れたものは物理特性に関係なく多次元物質に変換されて3次元空間から排斥されるというものである。
この為「斥力場で弾く」や「高エネルギーで分解する」といった一般的なイメージのバリアとは性質が大きく異なり、光やエコーなども遮断してしまう結果となってしまった。
実は火星側でもよくわかってない技術であり、遺跡から発掘した資料から研究した結果、近年ようやく力場の形状やON・OFFの切り替えの制御が可能になったため本機に搭載されることになった。
(この為本機は火星カタフラクトの中でも新しい部類に入る)
ちなみにこの能力を持つアルドノアドライブは複数発掘されており、古代火星文明ではそこまで希少な技術ではなかった模様である。
力場の形状制御については2話でスカイキャリアも対象としつつ、キャリア側のカメラ・機銃・スラスターに干渉しないよう除外できるくらいに成功している。
一方で本機自体には余計な弱点を増やさないために武装を一切施さず、攻撃方法はリーチを生かした腕の振り回しや障害物を無視した突進(歩行?)のみと選択肢が非常に狭くなっている。
それでも尚接地面とデータ受信部はバリアの覆えない弱点となっているため、伊奈帆らに撃破される羽目となった。
光も変換されているため、バリア展開時には周囲からは(弱点を除いて)本機の姿がまっ黒に映る。
このことから光が届かない=周りが見えないこと、及びバリア未展開の部分を隠すため、バリアの上に本機の姿のホログラムを展開して偽装している。
ただしホログラム展開時にラグがあり、一瞬だけ(データ受信部以外が)真っ黒に見える。
I-Ⅳ氏曰く「実情は前もまともに見えないうえにバリアに穴があるという隙の多い機体である」
2話で見せたあの絶望感は何だったんだ
作中での活躍
初登場は第一話で、格納庫で起動する様子をみせた。
第二話でトリルラン卿の志願により新芦原市へ向けて出撃。
同市においてアセイラム姫暗殺実行役を口封じした際、地球軍のカタフラクト隊と交戦。
次元バリアに物を言わせて地球軍を蹂躙、攻撃は無効化するわ腕を振る度一機づつ撃破するわと大暴れであった。
その間に実行役の娘ライエ・アリアーシュは避難誘導車が保護。
同車両を追跡中に箕国起助を殺害ものの、車両自体は取り逃す。
放送後ニコニコ大百科の「アルドノア・ゼロ」記事掲示板において、弱点考察や攻略法を考えるレスが多く書き込まれたことから、本アニメの視聴者側の方向性を決めたと言っても過言ではないだろう。
(この話のインパクトが強すぎたせいか、直後に登場したアルギュレは大したことなさそう、といった視聴者からの感想に晒される羽目になった)
第三話では目撃者の監視をしているところを界塚伊奈帆らに襲撃される。
鷹の目の存在を推測された結果煙幕弾によって視界を奪われ、焦ってトレーラを追撃したところを運河に落下させられた挙句、カメラの受信部を攻撃されて機能停止した。
第九話においてシミュレータの敵機として登場、 ライエのトラウマを刺激する。
また一対一で突然目の前に現れた際の無理ゲーっぷりを視聴者に遺憾なく示した。
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関連項目
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