ネクログとは、月刊アフタヌーンに連載されていた熊倉隆敏による漫画作品。
概要
近代中国が舞台の、キョンシー道術バトルアクション漫画。
フリーライターの普通の青年宋玉生(ソン・ユーシェン)が、僵尸(チィアンシー、いわゆるキョンシー)である白杏(バイシン)を生き返らせるべく、彼女を操る凄腕の道士胡才良(フー・ツァイリャン)に弟子入りし奮闘する物語。
作者の前作「もっけ」と違い、バトルやアクション、エロ・グロ描写を全面に押し出した作風。しかし、根っこである伝奇・怪奇モノが大好きな作者のフェチズムは変わらず。
主な登場人物
- 宋玉生(ソン・ユーシェン)
主人公。
青年というには少し老けているフリーライターで、オカルトめいた事件を集めては新聞社に通っている。フーの連れているバイシンを反魂(はんごん)の法で生き返らせるべく、フーに弟子入りし修行・情報収集(という名の雑用)をしている。幼い頃、生前のバイシンである薛(シュエ)を薛姐姐(シュエねえちゃん)と慕っていた。
熱血漢で常識人ではあるが、現在のバイシンを死体であるにもかかわらず姐姐(ねえちゃん)と呼び慕い、フーが戦闘時にバイシンをキョンシーとして使役することを嫌う。たとえ天の規律を犯そうとも「死人を生き返らせる」ことには疑念を持たず、そのことに執着している。 - 胡才良(フー・ツァイリャン)
道士でユーシェンの師。
黒髪長髪、三白眼の少年(少女?)だが、姿は性別含めて自在に変えられるらしい。道士としてはかなり高い能力を持っているが、本物の仙人には敵わないようだ。
物腰こそ丁寧だが、性格は傲岸不遜かつ大胆不敵。過去に太上老君の怒りに触れ、能力を制限する首輪を付けられたらしいが、その原因を含め首輪を付けられる前の記憶が無い。過去の力と記憶を取り戻すべく、「走無常(ツォウウチャン)」と呼ばれる冥府のおおっぴらに出来ない仕事を請け負っており、ユーシェンを使い情報を集めている。 - 白杏(バイシン)
フーの操る女僵尸(ニユチィアンシー)。
非常に高度なキョンシーであるらしく、一見しても普通の人間と区別が付かない。普段は物静かな仕草だがフーのボディガードでもあり、戦闘時には強力・無慈悲なキリングマシーンと化す。身体能力はフーの術で強化されており、素手で人間を叩き切る怪力と、銃や刀剣類も受け止める強固な体を併せ持つ。死体なのでたとえ損傷しても痛みも感じず、怯むことも無い。
- 管橙子(チェン・チョンツ)
フーが山で生活していたときの友人の道士。
姿は童女だがフーと同じぐらい凄腕で、やはり姿・性別は自在に変えられるらしい。ある日突然山を降りたフーを追いかけてきた。事あるごとにフーの仕事にちょっかいをかけていたが、その理由は「フーに危険なことをさせたくないから」という根っからのツンデレ。後にフー達の住処の隣に引っ越してきた。 - 蘇秀梅(スー・シウメイ)
道士の少女。可愛い。
修行中に殺された師の仇を探し旅していた。冥界で窮地に陥っていたユーシェンを救ったのが最初の出会いで、その後ユーシェン達の街を訪れる。ほぼ普通の人間であるユーシェンと比べればはるかに強いが、道士としては未熟でありフーやチェンには遠く及ばない。
師の仇がフーの「仕事」で成敗された後、いたく気に入られたチェンに半ば強引に弟子入りさせられ、そのままチェンと一緒にフー達の隣の部屋で生活することとなった。ユーシェンがバイシンの反魂に執着することに反感を示している。「人の道に外れた行為」だから、だそうだが…
可愛い。大変重要なので二回言いました。 - 匡(コアン)
メイド喫茶のオーナー冥府の役人。
冥府中央情報管理局第一録事を名乗る男で、フーに冥府のヤバイ仕事を依頼している張本人。
シュエの魂が死後冥府のどこで暮らしているかも知っており、フーの仕事を手伝い実績と縁故を得れば教えるとユーシェンに告げる。
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関連項目
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