ネメシスの銃口とは、悪ノP(mothy)によるGUMIオリジナル曲である。
また同曲が収録されたCDアルバムの名でもある。
概要
悪ノPにとっては「最後のリボルバー」以来となるGUMIオリジナル曲。
ニコニコ動画への投稿は8番目の狙撃手にちなんで2014年8月8日。
動画内の描写から、「最後のリボルバー」の後日談であり、「悪徳のジャッジメント」の一部を別視点で見たものでもある、とされる
作品詳細
クレジット
歌詞
罪深き男よ
さあ 懺悔なさい
ねえ母さん 私ね 今
人に銃口を向けているの
たくさんの人を陥れて
私腹を肥やした悪い奴よ
この男のために私は
愛した人さえその手にかけた
次に自分自身も撃ったけれど
死ぬことはできなかった
Hello and good-bye『Mr.Pere Noel』
家にも火を付けたわ どちらか選びなさい
眉間を撃ち抜かれるか
この業火の中 燃え尽きるかを
ねえ母さん どんな悪党にも
贖罪のチャンスは与えるべきでしょ?
だからね私 彼にこう言ったの
「あなたの財産を手放しなさい
全てを奪った人に返せば命だけなら助けてあげる」
どうしようもないクズね
やっぱり懺悔なさい
Hello and good-bye『Master Of The Court』
欲に溺れきった悪徳裁判官
人々と私の怒りをその身に浴びて
眠りなさい
ねえ母さん あなたは私を
女手一つで育ててくれた
生まれたのは森の廃屋
父の顔など知らなかった
ねえ母さん 父さんはもう
駄目みたいだよ 狂っているわ
人形を義姉さんだと思い込んでいる
あの人はもうとっくに
暗い海底 沈んでいった
もう娘はこの私一人だけなのに
ねえ父さん 私を見てよ
私の事も見てよ
Hello and good-bye…good-bye『My Father』
殺し屋の元締 悪徳裁判官
ねえ母さん どうしてあなたはこんな人を
愛したの?
これで本当に終わりよ
全てを最後にしましょう
罪深き悪の物語よ
さようなら
動画キャスト
悪ノP他作品との関連
最後のリボルバー
「【GUMI】ネメシスの銃口【オリジナル】」での描写から動画「【GUMI】最後のリボルバー【PV】」にて描かれている女性はこの曲に登場する「ネメシス=スドウ」であると考えられる。「ネメシスの銃口」の歌詞にある「愛した人さえその手にかけた 次に自分自身も撃った」とは「最後のリボルバー」終盤で起きた一連の発砲を指すものと思われる。また「ネメシスの銃口」の1分10秒付近から映る2人の服装が「最後のリボルバー」のものと酷似している。
何より、その直後に「最後のリボルバー」と表示されることからも、上記の内容は確かであると考えられる。
「ネメシスの銃口」歌詞中の「次に自分自身も撃ったけれど 死ぬことはできなかった」というフレーズから、「最後のリボルバー」で聞こえた2発の銃声の内訳は、1発目は「愛しい人」を撃ち、2発目は自分に銃口を向けて引き金を引いたということになる。このことは「最後のリボルバー」で見られる演出と一致する。
「ネメシスの銃口」歌詞中にある「この男のために私は~」「復讐の時は来たれり」というフレーズから、今回描かれている「復讐」の直接的な原因は「最後のリボルバー」で描かれている殺人をガレリアン=マーロンにさせられたためだと考えられる。
悪徳のジャッジメント
「ネメシスの銃口」動画中に描かれている男性は「ガレリアン=マーロン」である。同名の人物が「【KAITO】悪徳のジャッジメント【法廷物語風オリジナル】」にて登場している。同動画中では「家が燃える描写」と「『冥界の主』という人物に会う描写」がなされている。ガレリアンは『冥界の主』に対し「私の財産 貴様なんぞには 決して渡さない」と告げており、これはネメシスが告げられた言葉と重なる。
ネメシスはガレリアンに対し「あなたの財産を手放しなさい 全てを奪った人に返せば命だけなら助けてあげる」(ネメシスの銃口)と言っているが、ガレリアンはこの言葉を「極悪人でも 金さえ払えば 救ってやるさ 地獄の沙汰も金次第」(悪徳のジャッジメント)と捉えたようだ。
「ネメシスの銃口」歌詞中でネメシスはガレリアンについて「人形を義姉さんだと思い込んでいる」と言っている。このことを事実と捉えると「悪徳のジャッジメント」にてガレリアンが「愛しい『娘』」と称して接していたのは人形であったということになる。
七つの大罪シリーズ
七つの大罪シリーズのうち「Ira(憤怒)」は長らくその詳細が謎に包まれていた。
「Superbia(傲慢)」「Gula(暴食)」「Invidia(嫉妬)」「Luxulia(色欲)」「Avaritia(強欲)」「Acedia(怠惰)」に当たる他の6曲はすでに2011年6月の「悪徳のジャッジメント」の投稿を以ってニコニコ動画上にて全曲視聴可能となっていた。しかし、この時点では「【KAITO】ハートビート・クロックタワー(F・V)【ぜんまい仕掛け4】」での描写から憤怒曲をGUMI(Megpoid)が担当すること以外は情報がなかった。
同年10月に投稿された「茶番カプリシオ」の中では「神の命により探し求める 器も残るはあと一つだけ」「おそらくはあの娘の手の中に」「全てのカギを握っている 『冥界の主』を探せ」と「憤怒の器」については明確な描写は避け、『冥界の主』という人物が関わっているという描写のみに留めている。その後ニコニコ上では憤怒曲に関する情報は出ず、この「ネメシスの銃口」で満を持しての登場となった。
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作者コミュニティ |
ネメシスの銃口(アルバム)
ネメシスの銃口(アルバム)は同名の曲を含んだ
mothy_悪ノPが制作したVOCALOIDオリジナル曲のCDアルバムである。
アルバムの概要
同人CDとしては、2013年8月のコミックマーケット84にて頒布されたアルバム「原罪物語-第2幕-」に続くCDアルバム。2014年7月25日にそれまで9ヶ月間未更新だった作者ブログ上にて電撃的に発表。翌月17日に開催されたコミックマーケット86にて頒布された。
2012年初頭に発表した「プラトーの花」以降、2014年夏までニコニコ動画に投稿した楽曲を中心に収録。「魔道師二人旅 ~長壁と番人~」「master of the hellish yard」といった書き下ろし曲も収録。
アルバム収録曲
Track | Movie | Vocaloid | Remarks |
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1. | |||
no image | GUMI | 新規書き下ろし曲 | |
2. |
ネメシスの銃口
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GUMI | 「さあ 懺悔なさい」 憤怒解禁。怒りの矛先は「法廷の主」 憤怒の器の行方は・・・? |
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3. | |||
no image | GUMI | 「最後のリボルバー」のセルフアレンジ | |
4. | |||
no image | GUMI | 新規書き下ろし曲 | |
5. | |||
GUMI | 新規書き下ろし曲 「そうだ 東へ行こう」 消えた双剣を求めて東へと向かう途中、巨大な壁と一人の男が二人の前に立ちふさがったのでした… |
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6. |
またたき
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no image | 鏡音リン | 新規書き下ろし曲 | |
7. | |||
KAITO 歌愛ユキ |
「『悪』とは一体何なのか」 響き渡る秒針の音。最上階の部屋で待つ女性。 若き王の最後の戦いの幕が上がる。 小説「悪ノ娘 青のプレファッチオ」テーマソング。 |
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8. |
チミドロスイッチ
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Mayu | 「スイッチを押したのは私ではないのです」 CD『VOCALOID3 Library MAYU』収録曲 |
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9. | |||
初音ミク | 「花は綺麗でなくてはならない」 CD『Vocalo Append feat.初音ミク』収録曲 |
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10. |
僕らを見ていた
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巡音ルカ | 「人間はずっと休まない 夜中になっても働く」 CD『vocantabile ~storia~』収録曲 |
関連項目 |
外部リンク |
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