ネロ(デビルメイクライ)とは、『Devil May Cry 4』及び『Devil May Cry 5』の登場人物。
概要
前作までの主人公「ダンテ」に代わり、新たに主人公となった。機械剣「レッドクイーン」と、大口径の二連装リボルバー「ブルーローズ」。そして悪魔の右腕「デビルブリンガー」を駆使し、悪魔達を蹴散らしてゆく。
それまでの複数の武器・銃器を状況によって使い分ける、というダンテのスタイルとは一風変わり、ネロの武器はレッドクイーンとブルーローズの2つだけでスタイルアクションも存在しない。
その代わり右腕を使ったアクション「スナッチ」・「バスター」や、強力な一撃を繰り出すEXアクトなどで、ダンテとはまた違った操作性・爽快感を体感できる。
設定
プロフィール
城塞都市フォルトゥナに住む青年。年齢は16、17歳前後だと思われる。
孤児であり、赤ん坊の時にフォルトゥナの孤児院の前に捨てられていた。「ネロ」という名前は孤児院の院長が付けたもので、捨てられていたネロが真っ黒な布に包まれていたことに由来。
家族構成
キリエ、クレドとその両親とは親しく、家族同然の付き合いをしている。しかし、本当の家族は不明。
ダンテはネロを「自分の身内」(スパーダの血を引く者)だと考えている。『4』の登場人物であるサンクトゥスは、ネロがバージルと娼婦の間に生まれた子供だと推測している。
3・1・4・2グラフィックアーツにて「実はバージルの息子」と明言された。これによりネロはバージルの息子であることが確定した。
性格
厭世的で皮肉屋。
住民のほとんどが魔剣教団の信者であるフォルトゥナの街で、彼だけは不信者である(熱心な信者だったキリエの両親が悪魔に殺されたことで、神の存在に不信を抱くようになった。)
だが善人で、悪魔を憎み、フォルトゥナの街と自分の家族(キリエ達)を愛する心を持つ。
力に執着する面があり、閻魔刀を復活させた際に「もっと力を」と発言している。その理由は不明だが、キリエとクレドの両親の死や、以前の任務でキリエに怪我をさせてしまったこと等が影響していると思われる。
仕事
フォルトゥナの民を悪魔の手から護る、魔剣教団の騎士団に属している。ずば抜けた戦闘センスと天性の勘を持ち、周りからも一目置かれている存在だが、協調性に欠け単独行動を好む性格のため、騎士団の中では”汚れ役”を任命される傾向にある。
『4』の一件後は、崩壊した教団に代わって街を守る為、悪魔退治専門の事務所を開く。店の名前は「Devil May Cry」(ダンテがネロの事務所にDevil May Cryの看板を送りつけたため)。
後に財政面の問題もあり、車を事務所に仕立てて移動式便利屋として活動することを決める。
この車は『5』にも登場するもの。移動式便利屋としての初仕事も同じく『5』。
デビルブリンガーについて
右腕は元から悪魔のものだった訳ではなく、魔剣祭の一ヶ月前に悪魔との戦闘でキリエを庇い、右腕を負傷したのがきっかけで、このようになった。
右腕は敵を掴む・投げる以外にも、悪魔の身体の一部や、魔具を吸収しその力を得ることが出来る。またかなりの強度を持ち、ダンテのスティンガーによる渾身の一撃にも耐えるほど。
その力は凄まじく、小説においてはダンテですら「パワーなら俺より上かもな」と発言している。
DMC5では右腕を失い、そのまま悪魔の腕は戻らないが、代わりの腕が生えてくる。同時に力も完全なものになったようで、デビルトリガー発動時の姿も変化している。
デビルブレイカーについて
失った悪魔の右腕に代わる義手。腕を失った状態で強大な悪魔に挑むも、ダンテ共々敗北した経験から生み出されたもので、耐久性よりも破壊力に比重を置いている。
通常の技と、自壊するほどの高出力技とを備えた強力な義手で、ネロは壊れたら取り換えていくスタイルで戦う。敵に掴まれた時にはデビルブレイカーをぶっ壊して拘束から抜け出す、といった芸当も可能。
終盤、右腕が生えると共に役目を終える...
はずだったのだが、ネロの悪魔としての能力により、生身の右腕に融合させることで使用可能になった。デビルブリンガーには無い能力を補う存在として活躍することになるのだろう。
ちなみに魔人化してても問題無く使える。
ネロが右腕無しで挑んでいる間、実はニコも義手の設計を開始していたが、当初は高耐久でパワーもあるようなものを計画、開発期間も短くて半年ほどと見積もっていた。
しかしネロが求めたのは右腕の代用品ではなく、抗うための新たな力であったこと、猶予も一か月しか無かったことから計画を変更することとなった。
つまり、プロローグでネロが勝利した世界では、デビルブレイカーはもっと別の形で生まれていた可能性もある、ということになる。
悪魔としてのネロ
姿そのものが悪魔となるダンテやバージルとは異なり、ネロの場合は姿は人間のままで、ネロの背後に青い魔人の幻影が出現する。魔人はネロに比べて、体格がかなり大きい。
また、魔人化するためには閻魔刀が必要不可欠。閻魔刀はネロ自身が振るうことも、背後の魔人に振るわせることも可能。この魔人が何者なのかはゲーム・小説共に明らかにされていない。ただ小説ではネロは背後の魔人のことを「もう一人の俺」「悪魔の右腕の主」などと称している。
DMC5では最終チャプターにて、殺し合う父と叔父を死なせないために自らの意思と力で覚醒。
魔人化して両者の争いに乱入し、父親との決戦に臨んだ。
父と叔父が鎧甲冑と融合した骸骨のような物々しい姿の魔人になるのに対し、青ざめたような肌の色や爬虫類のような縦長の瞳孔、爛々とした黄色の瞳を除いては概ね人の姿を残したスマートな姿の魔人になる。
最大の特徴は人間時から常時現れる”翼腕”とでも呼ぶべき両腕。
4の魔人時と同じく青い幻影のような形で現れ、始祖鳥などのような腕に翼が付随したようなものが背中から生える形で表れている。
この腕は普段はまるでネロの背中を押すように彼の両肩に手を置いた形になっているが、いざ戦いとなれば悪魔共を殴り、掴み、振り回し、叩きつける前作以上の豪快な戦法で圧倒する。
そのパワーは相当なもので、自分を追い払おうとしたダンテを軽い裏拳で血を噴かせながら吹っ飛ばすほど。
なお、父との最終決戦時、初めてデビルトリガーを引く時ネロは「F〇CK YOU!!」と叫んで右手の中指を天に向かって突き立てながら変身するという前代未聞の変身を行う。自分を捨てて散々周囲を巻き込んで迷惑やらかした挙句、右腕をぶった切って闇魔刀ごと強奪して懲りずに叔父と殺し合ってる父親相手なのだから無理もないことだが。
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関連項目
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