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ノーラン・ライアン(Nolan Ryan、1947年1月31日-)とは、アメリカ合衆国・テキサス州出身の元プロ野球選手(投手)である。
ニックネームは「Ryan Express(ライアン・エクスプレス)」。7度のノーヒットノーランと通算5714奪三振は現在でもMLB記録。
概要
OB | |
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ノーラン・ライアン Nolan Ryan |
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基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | テキサス州レヒュージオ |
生年月日 | 1947年1月31日 |
身長 体重 |
188cm 89kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 1965年 |
引退 | 1993年 |
殿堂入り | 1999年 |
経歴 | |
選手歴
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プロ野球選手テンプレート |
貧しい家の6人兄弟の末っ子として生まれた。高校時代から速球派投手として有名だったが、コントロールが悪かったので評価は高くなかった。
1965年のドラフトでニューヨーク・メッツから12巡目指名を受け入団。翌1966年にはA級で大活躍し、最優秀投手に選ばれた。1967年9月11日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビュー、9月18日のヒューストン・アストロズ戦に初先発した。1969年にはリリーフとして、チームのワールドチャンピオンに貢献。しかし、1971年からは制球難に苦しみ、シーズンオフにはトレードでカリフォルニア・エンゼルスへ移籍することになった。
1972年のスプリングトレーニングで、フォーム改造に取り組んだ。シーズン前半戦で11勝を挙げ、初のオールスター選出。後半戦も安定した投球を見せ、19勝16敗・防御率2.28、いずれもリーグ最多の329奪三振・9完封・157四球・18暴投を記録した。1973年5月15日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でノーヒットノーランを達成。2ヶ月後の7月15日のデトロイト・タイガース戦で年間2度目のノーヒットノーラン。21勝16敗・防御率2.87、そして現在でもMLB奪三振シーズン記録となる383奪三振を記録した。1974年9月28日に自身3度目、1975年6月1日のボルチモア・オリオールズ戦で自身4度目のノーヒットノーランを達成。1979年に16勝14敗・防御率3.60・223奪三振を記録したが、シーズンオフにFAとなり、11月19日にヒューストン・アストロズと4年450万ドルで契約。史上初の100万ドルプレイヤーとなった。
1980年には、チーム創設以来初の地区優勝に貢献。1981年9月26日のロサンゼルス・ドジャース戦では史上最多となる自身5度目のノーヒットノーランを達成。1983年のニューヨーク・メッツ戦でメジャー通算3510個目の三振を奪い、通算奪三振記録を更新した。1987年・1988年に2年連続の最多奪三振のタイトルを獲得したが、オフにFAとなりテキサス・レンジャーズと契約。
1989年には通算5000奪三振を達成。1990年には43歳にして開幕投手を務め、6月11日のオークランド・アスレチックス戦では自身6度目のノーヒットノーランを達成し、7月31日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で史上20人目となる通算300勝を達成。1991年5月1日のトロント・ブルージェイズ戦では自身7度目のノーヒットノーラン。44歳3ヶ月での達成は現在でもメジャー史上最年長記録。
1993年に引退。エンゼルス時代の背番号30が永久欠番に指定され、1996年にはアストロズとレンジャーズ時代の背番号34が永久欠番に指定された。1999年に野球殿堂入りを果たした。
人物
最速103mph(165.8km/h)のストレートと、縦に大きく割れるカーブ、サークルチェンジが武器だった。
投手コーチとともに生み出した独自のトレーニング方法・調整法が話題となり、著書「ピッチャーズ・バイブル」にて詳細に記載されている。当時は一般的でなかったウエイトトレーニングやインナーマッスルトレーニングをいち早く導入していた。
エピソード
- 少年期には牛の転売で成功をあげて、中学1年生にして自分の車を所有していたという。
- 2度目のノーヒットノーランの時、普通のバットじゃライアンの球が打てないと業を煮やした相手チームのバッターが、バットの代わりにテーブルの脚で打とうとして、球審に止められたという逸話がある。
- また、7度もノーヒットノーランを達成したため、「『ノーヒットノーラン』の『ノーラン』は彼の名前に由来する」とジョークで言われたりすることも多い。
- 1974年8月20日のデトロイト・タイガース戦に、球団企画の赤外線レーダーによる球速測定が行われ、そこで100.9mph(162.4km/h)を記録し、ギネスブックにも掲載されている。しかし、これは9回に投げた1球のみを計測したもので、本人も「もっと速いと思ったボールもあった」と語っている。
- レンジャーズ時代の監督で、千葉ロッテマリーンズの監督も務めたボビー・バレンタインとは旧知の間柄。その縁もあって、2007年7月18日のオリックス・バファローズ戦で始球式を行った。
成績
通算投手成績
通算:27年 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 暴投 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
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MLB | 807 | 773 | 222 | 61 | 324 | 292 | 3 | .526 | 5386.0 | 2795 | 5714 | 277 | 2178 | 1911 | 3.19 |
タイトル・表彰・記録
タイトル | ||
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最優秀防御率 | 2回 | 1981年、1987年 |
表彰 | ||
最多奪三振 | 11回 | 1972年-1974年、1976年-1979年、1987年-1990年 |
その他 | ||
ノーヒットノーラン | 7回 | 1973年5月15日、7月15日、 1974年9月28日、1975年6月1日、1981年9月26日 1990年6月11日、1991年5月1日 |
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関連項目
- プロ野球選手一覧
- MLB(メジャーリーグベースボール)
- ニューヨーク・メッツ
- カリフォルニア・エンゼルス
- ヒューストン・アストロズ
- テキサス・レンジャーズ
- ボビー・バレンタイン - レンジャーズ時代の監督。
- 小川泰弘 - 脚を高く挙げるフォームが似ていることから「和製ライアン」と呼ばれている。
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