ハイサイおじさんとは、沖縄県のミュージシャン喜納昌吉&チャンプルーズの代表的な楽曲。
概要
現在ではその知名度の高さから沖縄民謡に準じた扱いをされているが、その発表は1976年と歴史は浅い。
曲自体は喜納昌吉が高校生の頃に作曲されたものである。
この「おじさん」のモデルとなる人物も存在する。喜納昌吉の実家の隣に住んでいた人物であるそうだが、この人物にはは非常に重い過去がある。詳細は各自検索してもらいたい。
1977年に改めて全国的にリリースされヒット曲となる。これにより沖縄独特のリズムやメロディーが広く知れ渡り、現在まで続く沖縄民謡の評価のきっかけとなった。
豆知識
- 志村けんの代表的キャラである「変なおじさん」が正体がバレた時に歌う曲はハイサイおじさんの替え歌である。
- 「ビートたけしのオールナイトニッポン」のエンディングテーマとして長年使用された。
- 細野晴臣はハイサイおじさんをきっかけに沖縄民謡にも傾倒するようになる。YMOの代表的アルバム「Solid State Survivor」に収録された「Absolute Ego Dance」では、沖縄民謡のリズムを数値的に解析し再構築する実験を行っている。
ハイサイおじさんと高校野球
ハイサイおじさんは、その明るいメロディーと軽やかなテンポから沖縄県代表校の応援歌(チャンステーマ)として定着している。
この曲に合わせてカチャーシー(踊りの一種)が乱舞し、指笛の音が甲子園の銀傘に反響すると甲子園の観客がほとんど沖縄代表校の味方についたように錯覚させ、相手校にとってはかなり威圧感を感じる。いわゆる魔曲である。
2010年の夏の選手権時、地元紙に「歌詞の内容が高校野球にそぐわない」との投書があったため、この年の代表校である興南高等学校の野球部OB会が使用自粛をする事態となった。応援歌で重要視されるのはメロディなんだから何も歌詞に難癖つけなくてもいいのに。
1回戦時はブラスバンドが対応しきれずに演奏したものの、2回戦・準々決勝時には自粛された。
代替として沖縄で祝い事によく歌われる民謡「ヒヤミカチ節」が使われていた。
しかし準決勝の対報徳学園戦時に一時解禁したところ「やっぱりこのほうが盛り上がる」という意見が大勢を占め、演奏の自粛が事実上解禁。
決勝戦でも演奏された。
ちなみにもうひとつの魔曲として名高いジョックロックを擁する智弁和歌山と沖縄県勢の対戦成績は1勝4敗。
かなり分が悪いのだが1勝した時のインパクトがあまりにも大きすぎたため
「魔曲の世代交代が起きたのではないか」という書き込みが2chの高校野球板や実況chでたびたび見られた。
ただ、この試合の実況は小野塚アナ(智弁和歌山戦の実況を担当すると負けフラグが立つ)が担当していた上
当時の代表校の興南高等学校は春夏連覇を達成するレベルだったのは念頭に入れておくべきである。
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使用例
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